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初心者向け | 作曲ガイドブック(1)作曲の本質は「なんとなくメロディを歌う」だけではない

ゼロからメロディを生み出し、それをつなげて一曲にしていく過程について、ここでは順序立てて詳しく考えていきます。

作曲の作業の中にはやることも考えることも沢山ありますが、楽しんで少しずつやっていけば必ず上達します。ぜひ参考にしてみてください。

「作曲」の本質

「メロディ作り」=「作曲」ではない

「曲を作る」と聞いて、あなたはどんな作業を想像しますか?

有名なアーティストや、自分の友達など、作曲を軽やかにこなす彼らの行為として真っ先に思い浮かべるのは、何かを歌ったり、ピアノに向かって音符を一つ一つ書き出したり、という「メロディを作る作業」ではないでしょうか。

多くの人々が抱えている作曲のイメージは、この「メロディ作り」で、作曲をすることは一般的に「メロディを作ること」と捉えられています

ある意味でこれは間違いではありませんが、作曲の本質を語るうえでこれでは不完全です。

「音楽の三要素」という言葉があるように、曲には「メロディ」以外にも「ハーモニー」や「リズム」といった側面があり、ある一つのメロディが鳴っている場合にも、そこには潜在的にハーモニーやリズムが存在していて、それぞれは密接につながりあっています

メロディは単なる音の羅列ではなく、またメロディを作る際にも、ただ単に音をつなげていけばいいというわけではないのです。

メロディは、「どんなハーモニーの中で鳴っているか」「どんなリズムを生み出しているか」ということを意識して作っていく必要があって、それがないと曲として成立していかない、というところに作曲の難しさがあります。

メロディと共にある「ハーモニー」と「リズム」

それでは、実際に「ハーモニーやリズムを意識したメロディ」とはどのように作っていけばいいのでしょうか。

それを考える前に、ここで一度「ハーモニー」と「リズム」というものについて簡単に整理しておく必要がありそうです。

「ハーモニー」とは和音や和音同士のつながりのことで、広い意味で「コード」として捉えて支障ありません。

コードには「コード(和音)」という単体の存在と、コード同士の連結を表す「コード進行(和声)」、という二つの意味があって、複数の音をどのように重ねるか(和音)、そして、重ねた音をどのようにつなげていくか(和声)、を定義するものがハーモーニーである、とも言い換えることができます。

よく見かけるメジャーコード、マイナーコード、セブンスコードなど様々なコードは、広い意味でドレミファソラシドの概念をもとに作られていて、それぞれに機能や特徴を持っています。

また、それらをどうつなげていくかによっても作り出される音楽が変わっていきます。

リズムは「律動」とも訳されますが、端的にいえば「規律のある動き」を指し、音楽においては拍子やアクセントなどの規則的なまとまりとその動きを指してそう呼ばれることが多いです。

ポピュラー音楽では、曲そのもののリズムが大幅に変わることはあまりなく、また作曲に慣れない段階では曲のリズムは一定にするべきです。

これらを踏まえると、「ハーモニーやリズムを意識したメロディ」とは、「コードやコード進行」と「規則的な拍やアクセント」を拠り所として作られるメロディであり、鼻歌をなんとなく歌うだけでは作曲として不完全であることが理解できるはずです。

とりわけ、ハーモニーについては曲の中で刻々と変化させていくべきもの(または「あえて変化させない」という構成をとるもの)で、どんなコードを選ぶのか、また、それぞれのコードをどんなふうにつなげていくのかを考えながら作曲していく必要があります。

メロディを生み出してつなげていくという行為とあわせて、コード進行の大まかな決まりや展開のパターンについても意識をしながら、曲を組み立てていくことが求められます

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