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作曲ガイドブック(3)作曲の始め方、進め方

time 2017/04/04

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ボーカル曲は歌いながら作る

ボーカル曲のメロディ作りの基本は「歌うこと」です。出来上がる曲は、歌われることが前提となるため、そのメロディは無理なく歌えて、かつ歌って心地いいメロディであるということが大切で、音階が不自然だったり、極端に高い部分や低い部分があったり、音の切り替わりが速すぎたりして歌いづらい、ということが無いように配慮をするべきです。

これとあわせ、前述した「ハーモニーとリズムを意識したメロディ作り」を実践する意味で、メロディは「リズムの付いたコードの中」で「歌いながら」作る、というやり方が一番無駄がなく、作曲はこの作業から始まっていきます。

作曲の取り掛かりとして、まず一番初めにするべきことは、ある一つのコードを選び、リズムをつけてそれを鳴らすこと、そして、そのコードの響きを拠り所として、メロディを考えることです。コードの音を伴奏と捉えて、自由に歌うことでメロディを創作してみましょう。

ここで、伴奏となるコードはどんなものを選択すべきか、という問題がありますが、作曲に慣れない段階では、三和音のメジャーコードの、中でもC、D、E、F、G、Aのうちのどれかを使用してください。

また、リズムのついたコードを伴奏として鳴らすにはギターやピアノなどの楽器の演奏技術も求められますが、この点については後述します。

ここではひとまず四拍子を意識して、「チャン、チャン、チャン、チャン」というようなパターンや、四拍でひとまとまりの簡単な伴奏パターンなどを活用してください。

作曲のステップ(1)

  • ギターかピアノで、三和音のメジャーコード一つを使い、リズムをつけながら鳴らす
  • 一つのコードの響きを伴奏と捉えて、それにあわせメロディを自由に歌ってみる

メロディを自由に歌うことができない場合の対策

「コードの伴奏の上で自由に歌う」という手法をあえてとっているのは、人工的に作られた不自然なメロディを避けるためですが、作曲に慣れないうちは、それを困難に感じることも多いはずです。

コードの響きからメロディを連想できない場合には、使っているコードの構成音を元に、まずは小さなモチーフを作るようにしてみてください。

具体的には、例えばCというコードを選択していた場合、Cの構成音である「ド、ミ、ソ」を使って「ドミソー」や「ドソドミー」というような、メロディの最小単位となるかたまり=モチーフを作ります。

モチーフを作ることができたら、次にそのモチーフを発展させるように少し長いメロディへ変形させてください。モチーフはメロディの最小単位であるため、それをそのまま繰り返したり、または伸ばしたり、縮めたり、切ったり、さらには音域を変えたり、反転させたりしながら繰り返してつなげていくことで次第に大きなメロディへと発展させていくことができます。

例えば、ここに先ほど例として挙げた、一つの小さなモチーフがあります。
「ドミソー」

これを、単に繰り返してつなげるなら
「ドミソードミソー」
というメロディが出来上がります。

これを反転させて繰り返せば
「ドミソーソミドー」
というメロディが出来上がりますし、伸ばして繰り返せば
「ドミソードーミーソー」
となります。

モチーフ(例:ドミソー)繰り返して発展させる例

  • 同じ形での連結「ドミソードミソー」
  • 反転させる「ドミソーソミドー」
  • 伸ばす「ドミソードーミーソー」
  • 前半を切り取る「ドミソーミソー」
  • 後半を切り取る「ドミソードミー」
  • 入れ替える「ドミソーミドソー」

など

モチーフ発展の複合形でさらに幅を広げる

このモチーフ発展の概念は複合することもできて、例えば、モチーフを反転させて繰り返す
「ドミソーソミドー」
というかたちをもとに、さらに後半部分に「伸ばす」という発想を複合させると
「ドミソーソーミードー」
とすることができます。

同様に、モチーフを伸ばして繰り返す
「ドミソードーミーソー」
というかたちもとに、さらに後半部分に「真ん中を切り取る」という発想を複合させると
「ドミソードーソー」
とすることもできます。

また、もともとあった「ドミソ」という音そのものにこだわらずに、「ド・ミ・ソ」という音の幅だけ維持しながら別の音から繰り返して
「ドミソー、ファラドー」
とするなど、捉え方によっていろいろな形へ発展させることができるはずです。

もちろん、モチーフを「繰り返さない」という選択をすることもできて、この例で言えば
「ドミソーファミーファソソー」
のようなメロディや、
「ドミソーラーシソーー」
のようなメロディがそれに分類できます。

メロディを考える際に、何の脈略もなく次々と新しいメロディを考えていくことができればそれに越したことはありませんが、メロディが思い浮かばない場合や、つながっていかない場合にはこの「モチーフの発展」の概念が重宝します。

また、作曲に慣れれば慣れるほど、まるで言葉を話すように新しいメロディを生み出してつなげていけるようになっていくため、まずは何度も創作を重ねて、慣れないうちはモチーフの発展を意識しつつメロディをつなげるようにして、その作業を通してメロディ作りのセンスを磨いてください。

この「作曲のステップ(1)」を通して、一つのコードを四拍子で鳴らしている伴奏=「リズムとハーモニー」に、歌=「メロディ」が共存している状態を作り出すことが出来るはずです。

小さな構成ではありますが、音楽の三要素をしっかりと意識した、意味のある作曲の第一歩です。

次の記事 → 「作曲ガイドブック(4)メロディを作るときの気遣い」

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著者プロフィール

あつし

あつし

静岡市出身。16歳から独学で作曲を始める。高校卒業と同時に上京後、ライブ出演やインディーズ活動を経て、2006年頃に書いていた作曲ブログを発展させる形で「作曲カウンセリング」を開設する。現在は、自身の作曲教室での指導や、音楽系Webサイトでのコンテンツ作成の仕事なども行っています。ビートルズと柴犬が好き。 [詳細]

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