作曲教室 > 詳しくはこちら

作曲ガイドブック(4)メロディを作るときの気遣い

メロディの始め方と音符の長さ

メロディを作る際には、その始め方や、中にある音符の長さに気を配りながらイメージを膨らませていくと、自分の意図する形へと仕上げていくことができます。

メロディの始め方

リズムのある伴奏の上でメロディを歌い始める場合、大きく分けてその始め方は三通りしかありません。「拍の頭と同時に始める」「拍の頭より前で始める」「拍の頭より後に始める」のどれかです。

例えば、コードによる伴奏が四拍子のリズムで「● ● ● ●」と鳴っているとします。この伴奏に合わせてある一つのメロディ(例:ドーミソー)を歌い始める時には、

伴奏:「● ● ● ●」
メロ:「ドーミソー」

伴奏: 「● ● ● ●」
メロ:「ドーミソー」

伴奏:「● ● ● ●」
メロ: 「ドーミソー」

というように、伴奏が入るタイミングと「同じ位置」から始めるか、「前の位置」から始めるか、「後ろの位置」から始めるか、の三つのパターンが選択できます。

どの程度前から/どの程度後ろから、というような程度の違いはあるとしても、基本的にメロディの始め方は「同じ、前、後」の三通りしか存在しません。

伴奏と同じ位置から始まるメロディには標準的な心地良さがありますし、前から始まるメロディには勢いが感じられます。また、後から始まるメロディには、空白が入ることで落ち着いた雰囲気が生まれています。

メロディの形が同じでも、始める位置を意識するだけでこのように感じ方が変わるため、自分の作りたいメロディの雰囲気にあわせてそれぞれを使い分けながら、例えば、勢いのあるメロディを作りたい場合は拍の前から歌ってみたり、どっしりしたムードを演出したい場合には意図的に空白を置いて歌い始める、などすると効果的です。

音符の長さ

メロディが持つ音符の長さは、そのメロディが生み出すリズム的な性質や印象に直結することが多く、そこに気を配ることでメロディそのものが持つ雰囲気は大きく変わります。

例えば、「ド・ミ・ソ・ミ」という音をメロディとして歌う場合、長めの音符を規則正しく使っていけば

「ドーーミーーソーーミーー」

というメロディができます。反対に、短い音符を使えば

「ドミソミ」

というメロディができます。

部分的に短い音符を混ぜると

「ドーミソーミ」

となりますし、それぞれの音符を短く切れば

「ドッミッソッミッ」

となるはずです。

もちろん、規則正しくするばかりではなく、これらを複合させて

「ドーーミッソミーー」「ドッミソーーミ」

というようなメロディも考えられたり、発想次第でいろいろな形へと応用していくことができるはずです。

長い音符をたくさん使えばその分ゆったりとした雰囲気が生まれますし、短い音符を連打するほどに、リスナーにはせわしない印象を与えます。また、部分的に短い音符を盛り込めば歯切れ良く軽快なメロディを演出できたり、音符の長さによってメロディの持つムードはどのようにも変わっていきます。

メロディを歌いながら創作する際には、この「始め方」と「音符の長さ」を意識しながら、それを繰り返すことでメロディを自然に生み出す感覚を養ってください。

次の記事 → 「作曲ガイドブック(5)コードを発展させる」

「作曲ガイドブック」記事一覧を見る