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作曲ガイドブック(8)基本的なコード進行~その1~

作曲者が意図をもってコードをつなげていくことは、小説家が文法と起承転結に配慮しながら文章を構築していく作業に似ていています。

基本に沿った標準的な構成は受け手に安心感を与え、時としてそれに反した構成を作ったり、手法を入り組ませて多彩にすることでスリリングな展開を演出します。

コード進行の決まり事や基本的なパターンを覚えることは、そういった独創的な構成を作り上げるために欠かせない行為であり、それを経て初めて作曲をコントロールできるようになります。

スリーコード

ダイアトニックコード内の各コードには機能があって、その中でも、前述した「I」と「V」、それに「IV」を加えた三つのコードは「スリーコード」と呼ばれ、コード進行の骨組みとして語られます。(キー=Cでいう「C、F、G」)

すでに述べた通り、「I」は「安定」、「V」は「不安定」の雰囲気を持っています。また「IV」は「V」ほど不安定な響きが強くないことから「一時不安」という機能のコードとして扱われます。

「安定」から始まったコードのストーリーが一定の起伏を経て再度「安定」へと落ち着くことを踏まえて、コード進行の最小構成は以下の3パターンに集約されます。

※これら、コード進行の最小構成は「カデンツ」と呼ばれています。

コードの持つ機能を理解する際に、まずカデンツを踏まえたスリーコードの構成を把握したうえで、ギターやピアノなどを使って「C → G → C」や「C → F → G → C」などのコード進行を鳴らしてみると、和音をつなげた時におこる波や重力を体感できるはずです。

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