どんなブロックにするか

思いついたメロディとコードを展開させていくとき、曲形式やブロックの概念をもとに、まずは「どの形式の、どのブロックを作っていくか」ということを考えたうえで作業を進めていくと、やるべきことが明確になっていきます。

例えば、あるひとつのコードをもとにメロディを思いついて、それをダイアトニックコードを使いながら展開させていこうとしているとします。この時点で、おおまかに「どんな形式の曲にしていくのか」ということを一度考えたうえで作業を進めていきます。

例として、前述の、一般的ポップスの構成である「A-B-C型」を目指す場合には、自分がいま作ろうとしているフレーズやコードの構成をAブロックとするのか、またはBブロック、Cブロック(サビ)にするのかによってやるべきことが変わります。

Aブロックとしてまとめていくのであれば、サビほどのインパクトは必要なく、導入部としての聴きやすさに配慮することが求められるため、思いついたメロディは、盛り上げすぎないように展開させていく、という方針のもと、意識的に音を伸ばすような音符の使い方になったり、ところどころにメロディのない空白の部分を盛り込んだり、またコードチェンジを頻繁に行わないようにして静かな印象を持たせるように作り込んでいく、などの発想によって作業を行っていくべきでしょう。

また、例えば現在のフレーズをサビとして展開させていくのであれば、リスナーがそれをサビだと認識できるようなインパクトのある構成を提示していく必要があるため、音域を意識的に広くとって華やかな雰囲気を出したり、メロディをリズミカルにつなげたり、またコードチェンジのタイミングを多くしたりなど、サビらしさを出すことを考えながらブロックを作り上げることが求められます。

作曲に慣れていない段階において、意図する通りのメロディやコード進行を自在に作りこむことは難しいため、まずは「A-B型」などの、ブロックの数が少ない形式を選んで、かつどちらかをサビとするのではなく、それぞれのブロックが互いに引き立てあうような、比較的自由なアプローチが許される構成を選んで始めていくと作業が進めやすいはずです。(つづく)

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