作曲用書籍 | 「感動をつくれますか? 」


(Click image to Amazon)

一流作曲家の仕事論

芸術家でありビジネスマンでもある

作曲家として、またビジネスマンとしても第一線で活躍されている久石譲さんが、ご自身の制作に対する姿勢やその他もろもろを含め、自らの心のうちを特別に語ってくれています。

読み通して感じ取れるのはそのプロ意識で、受け手を第一に考えて、常に高いレベルの価値を提供しようとする仕事への取り組み方にはただ感服するばかりです。

アーティストとしての誇りを持ちながらも、いかに成果を出すか、という観点での思考や行動は、どこかスポーツ選手のようにも感じられます。

国内、国外で活躍する著者の考察

もともとは現代音楽やミニマル・ミュージックの作曲家として活動されていた著者が、広く大衆に作品を聴いてもらえるようなポップスの作曲家になろうと決断したことが、現在の活躍につながるターニングポイントだったのではないかと感じます。

また本書後半では、国外で仕事をする立場としてさまざまな考察が語られており、考えさせられるところがありました。

作曲家として自分に求められているものをすばやく察知し、それを作品に転換していく鋭い感性は、貪欲な向上心と徹底した自己管理によって養われているんだと、改めて一流のすごさを感じました。