■5:フレーズの「繰り返し」と「発展」

曲を実際に聴きながら、曲の中で「何かが繰り返されているか」を判断します。気にするべき主な要素は『音程』、『リズム』、『コード』で、以下はその例です。

 フレーズ例1:「ドーレーミー、ドド・レミー」

この場合「ドレミ」という『音程』だけが繰り返されていて、リズムはフレーズの前後半で違っています。リズムが変化しているためリスナーに「発展させている」というイメージを抱かせつつも、前後半に同じ音程関係を使うことでフレーズが関連性のあるものに仕上がっています。

 フレーズ例2:「ドド・レミー、ソソ・ラソー」

こちらは『リズム』が繰り返されているパターンです。フレーズの勢いを失速させずに、音階にバリエーションを持たせています。

 フレーズ例3:「ドーレミー、ソ・ミーーレー」=コード『C・G、C・G』

フレーズが変化しながらコード進行が「C→Gを繰り返している」という例です。単なるコードの繰り返しもフレーズの発展があれば退屈には感じられません。

 フレーズ例4:「ドーレミー、ドーレミー」

こちらは『音程』『リズム』共に同じものを繰り返しています。こういったフレーズのバックには「繰り返さないコード進行」が配置されているケースが多く、代理コードや裏コードなどで次々発展していくようなコード進行を使用して単なるフレーズの繰り返しを感動的なメロディに変えている例は多く見かけられます。

上記以外にも『リズム』と『コード』が同じだったり『音程』と『コード』が同じだったり、またはすべてが全く違っていたりといくつかパターンがあります。

■『構成力』を強化する

この分析のポイントは「発展しているだけと思い込まない」=「繰り返しの要素を見つける」ということです。

曲を覚えやすくまとまったものに仕上げるには「繰り返し」の要素を盛り込む事が大切で、「A→B→サビ、A→B→サビ」というような大きなくくりはもとより、上記のような「フレーズそのもの」の性質についても「繰り返し」という観点から向き合っていくことで曲作りの構成力を高めていくことが出来ます。→次項『「実践的」曲の聴き方~その5~』


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