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コードの装飾~その5~

time 2009/11/21

■ドミナントセブンスの装飾(つづき)

ドミナントセブンスへは前項の「9th」以外にも「#11th」「13th」「♭13th」の付加も認められています。ここではより使用頻度の高い「13th」「♭13th」のみ扱っていきます。

 [13thの付加]
 G7(13)-C△7 (V7(13)-I△7)
 G7(♭13)-C△7 (V7(♭13)-I△7)

そもそも「テンション」というとロック/ポップスにも頻繁に使われる「9th」系が有名でこの「13th」は馴染みが少ないですが、ドミナントセブンスでの「13th」「♭13th」は手軽に利用できて、かつ曲の雰囲気を洒落たムードに変えてくれる効果も持っているため手法として知っておくと重宝するはずです。「9th」系と同様にジャズやR&Bなどのコード進行でもよく好まれています。

■ドミナントセブンスのテンション付加による構成音の動き

ドミナントセブンスのテンションとしてここまでにご紹介した「9th」(ナチュラル、#、♭)および「13th」(ナチュラル、♭)のそれぞれは、和音としての「縦」の関係はもちろんコード本来の機能=トニックに解決するコード進行として「横」の関係にも注目することが出来ます。

【例(キー=C】

 ドミナントセブンス=G7(V7)
  [9thの音]=ラ
  [13thの音]=ミ

「G7」(V7)はコード進行により「C」(I)に解決するため、コードが展開するとそれぞれのテンションは「C」の中の構成音に結びついて聴こえます。

 「C」(I)の構成音=『ド(ルート)、ミ、ソ』

例えば「G7」の「9th=ラ」の音は「C」になるとその構成音である「ソ」に結びつき、また「13th=ミ」の音は「C」では構成音の「ミ」に結びついて聴こえます

  [9thの音]=ラは、「C」になると「ソ」に結びつく
  [13thの音]=ミは、「C」になると「ミ」に結びつく

これを応用して、「9th」をフラットさせればテンションの音は「ラ♭」になってコードが「C」になることで「ラ♭→ソ」という構成音の半音変化を演出できますし、また「13th」も同様です。(ミ♭→ミ)

この例ではドミナントセブンスのあとに「I」が来ることを想定していますが、同じトニックでも「I△7」や「I7」になることもあり、また「V7→I」が「V7→VIm」という偽終止の進行になることもあって、展開後のコード構成音はその時々で変わりテンションの結びつきも変わります。

「テンション付加によって『構成音の変化』を演出する」こと、さらには「展開後のコードに合わせて(スムーズな構成音の変化のために)テンションを選ぶこと」で、単なるドミナントセブンスはより意味のあるものになります。テンションコードの概念は「曲をお洒落なムードにする」という以上に理論的な使用によってコードの流れを意図したものに変えることができるため、そういった観点からもいろいろと試しながら積極的に作品に取り入れていきたい手法です。



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あつし

あつし

静岡市出身。16歳から独学で作曲を始める。高校卒業と同時に上京後、ライブ出演やインディーズ活動を経て、2006年頃に書いていた作曲ブログを発展させる形で「作曲カウンセリング」を開設する。現在は、自身の作曲教室での指導や、音楽系Webサイトでのコンテンツ作成の仕事なども行っています。ビートルズと柴犬が好き。 [詳細]

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