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代理コード

time 2016/02/04

コード進行の基本となるスリーコードに加えて、ダイアトニックコード内のそれぞれのコードについても機能的な意味合いを持たせることができます。
中でも「IIm」「VIm」はそれぞれが「IV」「I」と共通する構成音を持っていて、響きも似ているため同じ機能を持ったコードとして分類されます。

キーC での例


構成音が似ていて機能も同じであることから、コード進行上の「IV」は「IIm」に、「I」は「VIm」に置換することができます。スリーコードの代理をすることができるため「IIm」「VIm」は「代理コード」と呼ばれています。

ダイアトニックコード上のそれぞれのコードを「スリーコード」と「代理コード」の観点で整理すると下記のように分類できます。

キーC ダイアトニックコードでの例


※「IIIm」は特殊な性質を持っていて、構成音による(聴覚的な)分類という観点では「I(トニック)」と「V(ドミナント)」のどちらにも分類することができます。

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代理コードによる、コード置き換えの例:キーC

コードの代理について、スリーコードのみの構成をもとに、その実施例を下記にまとめました。

基本となるコード: I → IV → V → I (C → F → G → C)

1. サブドミナントを「IV」から「IIm」に置換した例

  • I → IIm → V → I (C → Dm → G → C)

「Dm → G」(サブドミナントからドミナント)が強進行となり、あわせて「C → Dm」もベース音の順次上昇によりスムーズな流れとなるため、全体を通してすっきりとした響きにまとまっています。

2. トニックを、代理コード「Am」を利用して分割した構成例※以降は[1]と同じ

  • I → VIm → IIm → V → I (C → Am → Dm → G → C)

あたまの「C → Am」でトニックを二つのコードに分割することで、「C」ひとつよりも変化のある構成を作ることができます。また「Am → Dm」は強進行で、それ以外に「Dm → G」も強進行になるため全体が結びつきの強いコード進行としてまとまっています。

この構成はルートの動きから「いち(I)・ろく(VI)・に(II)・ご(V)」(いちろくにいご)という呼び名で親しまれるコード進行で、作曲やセッションの場で広く使用されています。※「循環コード」とも呼ばれます。

「コードの機能」と「代理コード」の概念を理解することで、ひとつのメロディに対して、代理コードを利用しながらいろいろなコード進行を検討していくことができるようになります。

コードの響きやベースラインなどを踏まえて、メロディに対して意図的にコードを構築していくことで、質の高い作品づくりを心がけてください。

→次項『ドミナントセブンスとドミナントモーション』



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著者プロフィール

あつし

あつし

静岡市出身。16歳から独学で作曲を始める。高校卒業と同時に上京後、ライブ出演やインディーズ活動を経て、2006年頃に書いていた作曲ブログを発展させる形で「作曲カウンセリング」を開設する。現在は、自身の作曲教室での指導や、音楽系Webサイトでのコンテンツ作成の仕事なども行っています。ビートルズと柴犬が好き。 [詳細]

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