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音楽理論 | メジャースケールの内容とその覚え方、割り出し方、なぜ必要なのか?について

こちらのページでは「メジャースケール」とはどのようなものか、そしてそれが音楽を考えるうえでなぜ必要なのか、という点について解説していきます。

メジャースケールの概要

「メジャースケール」とは、平たく言えば「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」という音の並び方のことを指す音楽用語です。

ここで注意すべき点は「『並び方』のことを意味する」ということで、これを理解するにはピアノの鍵盤を頭に思い描くのが一番です。

鍵盤は等間隔

ピアノの鍵盤は、白鍵と黒鍵の並び方が下記のようになっています。

メジャースケール01

この鍵盤を把握するうえでポイントとなるのは「白鍵も黒鍵も同じように一音としてカウントする」という点です。

それをわかりやすくするために、上記鍵盤の音の関係を横一列に並べると下記図のようになります。

メジャースケール02

この図を見てわかるように、「低いド」から「高いド」までには12個の音があり1オクターブは12等分されています

ピアノの鍵盤は黒鍵が奥に引っ込んでいるため誤って捉えてしまいがちなのですが、このように実際にはすべての音が等間隔で並んでいるという点をまず理解しましょう。

12音のうちから7音を選んだものが「メジャースケール」

そのうえで、下記のように例えば「ド」と「レ」の間には黒鍵の「ド#(またはレ♭)」があります。また反面で「ミ」と「ファ」の間には黒鍵が無く隣り合っています。

メジャースケール03

「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」は、下記のように半音(黒鍵)を挟んだり、挟まなかったりして順番に並んでいることがわかります。

メジャースケール04

この「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」を「ド」を一番目の音(I)として、冒頭でお伝えした「並び方」という観点で表したのが下記の図です。

メジャースケール05

ここまでをまとめると下記の通りです。

  • 音は全部で12音ある(1オクターブを12等分している)
  • 「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」はその中から7音を選んだもの
  • その際、スタートとなる音(I)から一音挟んだり、挟まなかったりしながら順番に音が選ばれている

これを言い換えると、全部で12音あるうちからルールに沿って7音選んだものが「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」である、ということになります。

冒頭でお伝えした通り、この音の並び方(12音のうちの7音の並び方・選び方)こそが「メジャースケール」です。

「ピアノの鍵盤を頭に思い描くとわかりやすい」とお伝えしたのはそのような理由からです。

「メジャースケールとは何か?」と問われたら真っ先にピアノの白鍵をイメージして、上記の「7音の並び方(音階)」こそが「メジャースケール」にあたるということを把握するようにしましょう。

いろいろなメジャースケール

どんな音からもスタートできる

上記にてお伝えしたメジャースケールは「ド」を一番目の音としていました。

これは「ド(C)」が主音になるため「Cメジャースケール」と呼ばれています。

そのうえで、例えばこの並び方を「レ」や「ソ」などから始めることもできます

その際には、まず前述の「並び方の図=メジャースケール」を用意し、鍵盤から音を選んでそこに当てはめていくように考えます

例:「D(レ)メジャースケール」の考え方

まず、一番目の音として「レ」を当てはめます。

メジャースケール06

続けてメジャースケールに沿って二番目の音を当てはめますが、二番目の音は「レ」から一音を挟んだその次の音だということになります。

メジャースケール07

ここで下記の通り鍵盤を確認すると、「レ」の隣りには黒鍵である「レ#」が存在します。

しかしこれはメジャースケールには無い音なので、その音を挟んださらに隣の音「ミ」が二番目の音となることがわかります。

メジャースケール08

ここからさらに同じ要領で三番目の音を当てはめていくのですが、メジャースケールを確認すると三番目の音も「ミ」から一音を挟んだその次の音だということがわかります。

メジャースケール09

ここで再度下記の通り鍵盤を確認すると、「ミ」の隣りには白鍵の「ファ」が存在します

しかしこれはメジャースケールには無い音であるため、その音を挟んださらに隣の音「ファ#」が三番目の音となることがわかります。

メジャースケール10

このような手順で一番目の音「レ」から七番目まで音を当てはめたのが下記の図です。

メジャースケール11

これを通して「Dメジャースケール」は「レ、ミ、ファ#、ソ、ラ、シ、ド#」である、ということがわかります。

メジャースケールの並び方には「半音程の(音が隣り合う)部分」と「全音程の(間に一音挟む)の部分」があるため、始める音(I)によってこのようにいくつかの音に「#(シャープ)」や「♭(フラット)」が付きます

「Cメジャースケールが【ドレミファソラシ】だからDメジャースケールは【レミファソラシド】だ!」ということではないのです。

メジャースケールを考える際にはこの点に注意してください。

全ての音にメジャースケールが存在する

既に述べた通り、音は全部で12種類(12音)あるため、それらすべての音からメジャースケールを作ることができます

例えば「Aメジャースケール」と言われたら、「A(ラ)」を一番目の音として、前述の「メジャースケールの並び方」に音を当てはめていけばいいのです。

メジャースケールの働き

ここまでの説明を通して「メジャースケールの仕組みは分かった、けれどそれが音楽においてどう重要なの?」と思う方がいるはずです。

ここで登場するのが「キー(調)」という概念で、メジャースケールはそのもとになるものです。

メジャースケールは「キー(調)」になる

キーとは、すなわち「音のまとまり」であり、それをもとに音楽を作ったり演奏したりすることでそこから統一感が感じられるようになります。

ポップス・ロックのほとんどの曲にはこの「キー」という概念が活用されています。

本記事で解説している「メジャースケール」はそのキーを作る要素です。

要約すると、メジャースケールを理解することはキーを理解することになり、その理解ができているほど統一感のある音楽を意図的にコントロールできるようになる、ということです。

キーとメジャースケール

ポップスやロックの音楽を語る場面において「キー=C」とか「キー=D」という呼び名を耳にしたことがあるはずです。

それらがまさに「キー(調)」というもので、前述の「Cメジャースケール」によって出来上がるキーを「キー=C」と呼びます

お伝えした通り全12音すべてのメジャースケールがあり、それらをもとにした12個のメジャーキーが存在しています。

メジャースケールがわかると何ができるようになるのか?

では特定のキーにおいてメジャースケールの存在がなぜ重要なのかというと、それらが「メインで使われる音」になるからです。

既にお伝えした通り、Cメジャースケールによって出来上がるキーが「キー=C」であるため、その場合のメロディやコードなどの音にはCメジャースケールの音がメインとして使用されます。

(もちろんそれ以外の音も使用されますが、あくまでメインの音があり、そこから派生した音としてそれ以外の音が使用されます)

例えばコード進行を作ったり、メロディを組み立てたりする時には前述の「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」がメインとして使用されるのです。

他にも下記のような点においてメジャースケールの音を活用できます。

  • ギターソロを考える
  • コーラス(ハモり)を考える
  • ベースラインを考える
  • コードの構成音を把握する

このように、メジャースケールを理解することはそのキーにおける音づかいのすべてが理解できるようになるということにつながるのです。

メジャースケールを理解して音楽を意図的に操る

ポップスやロックの曲ではいろいろなキーが使用されています。

ここまでの説明の通りメジャースケールの成り立ちを理解していると、例えば「キー=F」と言われてすぐに「Fメジャースケール」が思い描けるようになります。

それは結果的に「キー=F」において、コードを考えたり、メロディを考えたり、ギターソロを考えたり、ベースラインを考えたり…というようなことが出来るようになる、ということを意味します。

このように、意図的に音楽を作り上げたり演奏したりするうえでメジャースケールの知識は欠かせないものなのです。

まとめ

ここまで、メジャースケールの内容とその重要性についてご説明してきました。

メジャースケールはポップスやロックを体系的に理解するための土台ともいえる知識です。

すべては前述の「ピアノの鍵盤」をもとに考えていくことができるため、自分なりに書き出してみるなどして是非理解を深めて下さい。

メジャースケールがわかると音楽の理解がもっと深まります