作曲のコツ | メロディの形(その3)

1.5拍+1.5拍+1拍型

曲を引っ張っていくような、勢いのあるメロディの形として「1.5拍+1.5拍+1拍型」を挙げることが出来ます。以下既存曲での例です。

既存曲の例
  • Mr.Children「Tomorrow never knows」サビ頭
  • 「果てしなーい闇の向こうに~」(「はーてーしー」部分)

  • 小田和正「ラブストーリーは突然に」サビ頭
  • 「あの日あの時あの場所で~」(「あーのーひー・あーのーとー・きー」以降)

  • 松浦亜弥「桃色片思い」サビ頭
  • 「桃色の片思い」(「(休)ーもーもー・いーろーのー」部分)

「ターターター・ターターター」というようなシンコペーションのリズムを持ったメロディで、拍の頭で鳴るはっきりしたリズムと、その裏拍で作られるメロディの組み合わせによって細かい音符を潜在的に感じさせている、と個人的に解釈しています。

踊れるサンバのような、いわゆるノリの良いメロディの形で、上記例のどの曲もその性質をはっきりと感じることが出来ます。ぐんぐん前に進んでいくムードがあります。

サビあたまが効果的

勢いがあって引っ張られるように感じられるメロディであるため、強く印象付ける必要があるサビの頭にこの形がよく用いられており、上記以外にも既存の曲中のサビ頭で頻繁に見かけることが出来ます。

またそれ以外の場所でも同様の効果が得られますが、個性の強いメロディの形であるため、印象付ける、という意味で実際の作曲で使用するにはその後のサビへの配慮が必要です。

サビはあえて同じ「1.5拍+1.5拍+1拍型」のメロディで作りこむか、またはぜんぜん違うタイプのメロディにするか、どちらかでメリハリをつけて構築していったほうが曲としてすっきりまとまるはずです。

注意点として、「1.5拍+1.5拍+1拍型」を適用することでほとんどのメロディがそれなりに聴けるメロディになってしまう、ということも挙げられます。

このメロディの形を持ってくればなんとなく曲になってしまうため、どのメロディが採用でどのメロディが不採用なのか、また短絡的にこの「1.5拍+1.5拍+1拍型」に逃げてしまわないような意味を持ったフレーズ作りをしていくことがポイントとなります。→次項『メロディの形~その4~』