フレーズの最小単位

メロディは、小さなフレーズのつながりによって成り立っています。既存の曲を、フレーズ構成の観点から考えてみます。

例:いぬのおまわりさん
  • メロディ1
  • 「まいごの・まいごの・こねこちゃん」
    「あなたの・おうちは・どこですか」

  • メロディ2
  • 「おうちーをきいてもわからない」
    「なまえーをきいてもわからない」

  • メロディ3
  • 「ニャン・ニャン・ニャニャーン・ニャン・ニャン・ニャニャーン」
    「ないてばかりいる・こねこちゃん」

メロディ1の1行目のフレーズは、拍数で考えると「2・2・4」という構成になっています(「まいごの」=2拍分のフレーズ、と捉える)。そして、この「2・2・4」のフレーズのつながりを2回繰り返す事でこちらのブロックが出来上がっています。

そこから展開したメロディ2ではフレーズに目立った切れ目が無い為、ここではメロディが「8拍のフレーズひとつで出来上がっている」、と分析出来ました。メロディ1と同様に、これをまた2回繰り返しています。

続くメロディ3のブロックは、「1・1・2・1・1・2」と「4・4」という、それぞれ違ったフレーズ構成によってつながっている二つのメロディの組み合わせによって成り立っています。

上記のようにメロディを最小単位のフレーズに分解することで、メロディ1、メロディ2、メロディ3、それぞれで違ったフレーズ構成のメロディが使われていることがわかります。また、ブロック単位では同じ構成を2回繰り返すなどして、規則性に配慮していることも特筆すべき点です。

フレーズ構成を場面転換に活用する

例えば「いぬのおまわりさん」の曲中に登場するメロディのすべてが「2拍・2拍・4拍」というフレーズ構成で成り立っていたとしたら、リスナーはそこから変化を感じることができず、曲に対して「場面転換が少ない(似たようなことを繰り返している)」という印象を持ってしまいます。

フレーズの構成は、そのメロディの持つリズムや雰囲気をリスナーに体感させ、それをブロックに応じて意識的に変えることで場面転換を演出することができます。ストーリーや起伏を感じさせる曲作りにおいてはその点に配慮しながら、場面転換を明確に提示できるようにメロディを作り込んでいけると理想的です。


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