作曲に挫折してしまう人の特徴 4つのケース やりがいを感じるための心構え

作曲に興味を持って始めたものの、途中で嫌になって辞めてしまう人は一定数います。

そのうえで、挫折してしまう人にはある程度共通する特徴があるもので、それを事前に把握しておくことが挫折を回避することにもつながるはずです。

こちらではそれを踏まえ、

作曲に挫折してしまう人の特徴

について解説してみます。

※当記事はこちらのポッドキャストの内容を編集/再構成したものです。

作曲に挫折してしまう人の特徴

1. 完璧主義

まずひとつ目に挙げられるのが「完璧主義である」という点です。

これは具体的には、作曲をするにあたり「こうでなくてはいけない」という理想を定めすぎているケースを指すもので、それによって、

  • その理想に近づけない自分に嫌気が差してしまう
  • 理想に近づこうと頑張りすぎることで疲れてしまう

という状況が生まれてしまいます。

曲完成のハードルを下げる

慣れないうちからあまりに「完璧」を求めてしまうと、そもそも曲を完成させることができず、その分作曲の経験を積めなくなってしまいます

また、完璧を求めるあまり間違いを恐れてしまい、それが作業の進みを遅くしたり、本来思い切ってやるべきところに制限をかけてしまうことにもなります。

特に初心者のうちは作曲のハードルを極力下げて、いろんなことを自分なりに試しながらやってみる姿勢が大切です。

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失敗することを受け入れ、完成度が低くても作った曲を自分の作品として許容することでそれが作曲の経験になっていきます

この「完璧を求めすぎない」という点は、作曲に挫折してしまうことを回避するひとつの心構えだといえます。

▼関連ページ 作曲初期は曲完成のハードルを下げよう

2. 環境や機材にこだわりすぎる

次に挙げられるのが、「作曲する環境や機材にこだわりすぎてしまう」というケースです。

もちろん、作曲をするうえである程度の環境を整えることは大切です。

なるべく良い機材を使って気持ちよく作業を進めていきたい、という気持ちは私にもわかります。

こちらに相当する人の多くは、情報収集や機材選びに熱心になり、本来の目的である曲作りよりもそちらの方により多くの時間を使ってしまいます

「作ること」によってやりがいを感じられる

作曲の楽しさは、間違いなく「曲を作ること」によって得られます。

それを踏まえると、作曲のやりがいを感じるためには環境や機材にこだわりすぎず、曲作りの作業そのものに力を注ぐことが大切だということがわかります。

ある程度の機材を揃えたら、あとはなるべく曲を作るところに時間を使うべきです。

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特にポップス・ロック等の歌作りであれば、ギターまたはピアノひとつがあれば作曲を進めることができてしまいます。

道具選びに時間をかけすぎず、すぐにでも作曲に取り掛かった方がより有意義に時間を使うことができ、その分作曲に挫折してしまうことを回避できるはずです

3. 他人の音楽性に目移りしてしまう

次に挙げられるのが「自分以外の人が取り組む音楽性に目移りしてしまう」というケースです。

世の中にはいろいろな音楽があり、作曲(音楽制作)のスタイルもさまざまです。

それぞれに魅力があり、そこには深い世界が広がっていますが、それらのすべてにあこがれていると、自分が本来やるべきことを見失ってしまいます

ひとつのやり方を選んでしばらくやってみる

もちろん、目標とするサウンドや、自分が追い求める音楽性をある程度見極めることは大切です。

ただ、

少し取り組んでみたけど思うような結果が出ない→また別の人に影響を受け音楽性を変える→また思うような結果にならない→さらにまた別の人に影響を受ける…

というようなことを繰り返していては、いつまで経っても自分の曲作りを進めることができません。

これを回避するためには、自分の原点である音楽を振り返ったり、目標とする音楽性をいくつか検討したうえで「これだ」というスタイルをある程度定めたら、最低でも1年ほどはそのやり方を貫いてみるべきです

実際に時間をかけてやってみると、作曲の本質的な楽しさが体感できて、よりはっきりと自分の好みが見えてくるはずです。

4. 曲を作らない

「作曲に挫折してしまう人の特徴」の最後のひとつに挙げられるのが「曲を作らない」というケースです。

「挫折」といえるほど積極的に曲を作らず、その「作らない」という状態が結果として作曲の挫折につながってしまうのは不思議な感じがしますが、例えば

  • 「作曲上達のために耳コピを練習しよう…」
  • 「DTMの操作をきちんと学ぼう…」
  • 「まず楽譜を読めるようになろう…」

などのように、本来やるべき曲作りそのものに取り組まず、その周りの作業ばかりを頑張って息切れしてしまう人は本当に多いです。

またこれは、既に述べた「環境や機材にこだわりすぎる」というケースに通じるものでもあります。

作曲自体にきちんと取り組むと他行動の価値も高まる

既に述べた通り、作曲の楽しさは作曲そのものから得られます。

そのため、やはり曲を作る行為になるべく多くの時間を使い、そちらを中心として行動を重ねるべきです。

その周辺の作業はすべて「良い曲を作る」「作曲の質を高める」という目的に通じるものであるため、本来の作曲自体にきちんと取り組むほどに、その価値も高まります

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「耳コピの練習」も「DTMの操作学習」も、曲作りがきちんとできていてこそ、その効果をより体感できるものです。

挫折を避けるために、何よりも「曲作り」に時間を使うことを意識してみて欲しいです。

まとめ

ここまでに述べた「作曲に挫折してしまう人の特徴」を、改めて以下にまとめます。

  • 完璧主義
  • 環境や機材にこだわりすぎる
  • 他人の音楽性に目移りしてしまう
  • 曲を作らない

これらを総括すると、

完璧主義をやめて、自分の作曲スタイルを定め、曲作りに集中する

という点を意識することで作曲のやりがいが感じられる、といえそうです。

これらを踏まえ、作曲を継続させながら上達を目指してもらえると嬉しいです。

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