ビートルズの「綺麗な曲」10選|優しい・美しいサウンドを持ったビートルズの曲集

ビートルズは、ロックでかっこいい曲はもちろん、優しく美しいサウンドを持った曲も沢山残しています。

こちらのページでは小学校六年生からビートルズを聴き続けているファンの私が、そんなビートルズの「綺麗な曲」を10曲ほどご紹介します。

彼らが作り出す大人びたサウンドを是非味わってみて下さい。

ポール作

Eleanor Rigby(エリナー・リグビー)

この曲を聴いて「ロックバンドが弦楽合奏?」と当時の人は驚いたかと思いますが、紛れもなくビートルズの曲です。

とはいえ、もちろん演奏しているのは彼らではなく、このアレンジをしたのは彼らのプロデューサーであるジョージ・マーティン

作詞作曲はポールで、お得意の物語調の作品です。

ストリングのサウンドは綺麗ですが、それだけではない力強さや切羽詰まった雰囲気が盛り込まれています。

Here, There and Everywhere(ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア)

こちらもポールが作った、中期の名曲です。

個人的には、ビートルズの作品で「綺麗」といば真っ先にこの曲が思い起こされるほど、サウンドはしっとりと落ち着いていて美しいです。

ウーアー系のコーラスがどことなくゴスペル風で、ここでの経験がこの後の「レット・イット・ビー」のアレンジにつながってるのか、と空想できる面白さもあります。

Aメロの途中で部分転調的なコードの流れが組み込まれているところも、ひとつのスパイスになっています。

For No One(フォー・ノー・ワン)

またまたポールの曲、しかも上記二曲と同じくアルバム「リボルバー」収録です。

この時期のポールは綺麗で大人びた、アーティスティックな作品を好んで作っていたのかもしれません。

ピアノアレンジがバロック的です。

また間奏ではホルンのソロも加えられており、全体的にクラシカルな雰囲気を狙っていることがわかります。

I Will(アイ・ウィル)

またポールの曲、ということでもはやポールだらけですがこちらもビートルズの「綺麗な曲」として代表的な作品といえるかもしれません。

本作のベースの音をポールがボーカル(スキャット)で表現している、というのはファンの間では有名な話です。

こちらはアカペラ~ゴスペルというよりも、どちらかというと牧歌的な作風に仕上げられています。

イントロが無く、いきなり歌から始まる構成も個性的で良いです。

The Long And Winding Road(ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード)

後期ビートルズの名作で、彼らの準代表曲ともいえる楽曲です。

「レット・イット・ビー」のアルバムバージョンには厚めのオーケストラアレンジが加わっているため、個人的にはアルバム「Let It Be… Naked」のバージョンがおすすめ。

このアルバム発売当時、ポールが本来やりたかったそのサウンドを聴いて、なんだか妙に納得してしまったことを覚えています。

シンプルなアレンジでも十分に感動できてしまう、という楽曲の力を感じました。

The Fool on the Hill(フール・オン・ザ・ヒル)

牧歌的なサウンドを持ったポールの曲として一番に思い起こせるのが本作で、ピアノと木管楽器的な柔らかい音がアレンジの主体となっています。

特に、間奏でソロを奏でるリコーダーの音はこの楽曲の象徴ともいえるものです。

ポールがパリで撮ったといわれるミュージックビデオも有名です。

ジョージ作

Something(サムシング)

ポールに負けじとジョージも綺麗な曲を作っており、三大名曲のひとつである本作がそれです。

事実上の解散アルバムである「Abbey Road」に収められたこの作品からは、ジョージの成長が感じられます。

サビで転調する構成は彼の得意技でもありますが、弾き語りでも充分にその世界が体感できます。

コーラスも綺麗で、それまでの彼らのすべてを注ぎ込んだような仕上がりとなっています。

Here Comes The Sun(ヒア・カムズ・ザ・サン)

「Something」と同じ「ジョージ三大名曲」のもう一つの作品で、同じくアルバム「Abbey Road」に収録された本作。

アコギのイントロはまさに「綺麗」と言いたくなるサウンドで、透き通るギターの響きがどことなくオシャレです。

タイトルの通り、太陽がさんさんと降り注ぐ美しい景色がイメージできます。

中盤以降、伴奏が少し勢いをつけていき、当時の最先端技術であるシンセサイザーの音も加わっていきます。

ジョン作

Dear Prudence(ディア・プルーデンス)

この時期の彼らの趣味や時代的な背景もあり、どことなくサイケデリックな雰囲気に仕上げられている本作。

オープニングでフェードインしてくるギターのアルペジオは、アルバムにおいて本作直前のトラックに配置された「Back in the U.S.S.R.」のアウトロに被るような形となっています。

また、楽曲は後半に展開するにしたがってパワフルなサウンドに変化していきます。

あまり言及されませんが実はこの曲はベースラインが良くて、シンプルなメロディラインを際立たせる働きをしています。

In My Life(イン・マイ・ライフ)

ビートルズの綺麗な曲といえば、本作を思い起こす人も多いはず。

アレンジはとてもシンプルで、その分ジョンのボーカルとメロディラインがより印象的なものに聴こえます。

間奏に挿入されたクラシカルなピアノソロはジョージ・マーティンによるもので、こちらもバロック的なサウンドにまとめられています。

ビートルズの人気曲ランキングでも常に上位に入る名曲です。

まとめ

ここまでビートルズの「綺麗な曲」をご紹介してきました。

個人的な趣味もありますが、やっぱりポールの曲が多くなってしまいました。

これら以外にも、まだまだ美しい雰囲気を持った曲が沢山ありますので、是非アルバムを聴きながら探してみて下さい。

中期から「綺麗な曲」がだんだんと増えていきます。

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