ビートルズの「ノリのいい曲」9選|思わず体が動き出してしまうような、のれるビートルズの曲集

私とビートルズとの出会いは小学校六年生の頃…、ビートルズを愛して数十年の私がこちらでは「ノリのいい曲」というテーマでビートルズの曲を9曲厳選してみます。

「ビートルズの曲で盛り上がりたい」「みんながのれるビートルズの曲を演奏したい」などの際に、是非この一覧を参考にしてみて下さい。

※「ノリ」の目安とするため、曲をテンポ別に分けています。

テンポ「120~145」程度

A Hard Day’s Night(ア・ハード・デイズ・ナイト)


  • 作詞作曲:Lennon-McCartney
  • アルバム:「A Hard Day’s Night」

「ガーン!」という冒頭のギターコードのサウンドが印象的な本作。

タイトルの通り忙しいビートルズの日常が歌にされており、そのせわしなさに合わせノリのいいサウンドに仕上げられています。

特にエッジのきいたギターストロークはこの曲の要ともいえるもので、ザクザク刻まれる音が心地良いです。

ギターソロも有名

1分20秒あたりに挟まれるギターソロも有名で、そのロックなフレージングを真似して演奏したビートルズファンも多いはず。

本作は、彼らが出演している同名映画の主題歌でもあり、映画のサウンドトラックという位置づけで同名アルバムもリリースされています。

初期の作品なだけあって、アルバム全体にもノリのいい曲が沢山収録されています。

Please Please Me(プリーズ・プリーズ・ミー)


  • 作詞作曲:Lennon-McCartney
  • アルバム:「Please Please Me」

ビートルズの人気を決定付けたセカンドシングルで、デビューアルバムのタイトル曲でもあります。

やはり当時の彼らとしても「ノリがいい」という観点は大事だったようで、デビューシングルの「ラヴ・ミー・ドゥ」がミドルテンポだったのに対して本作ではテンポが速められ、二枚目で完全にそのあたりを狙いにいったとも読み解けます。

サウンドにもその効果が存分に発揮されており、適度な勢いと腰に来るグルーヴがミックスされたような、骨太な作品となっています。

ライブバンドとしてのプライド

「プリーズ・プリーズ・ミー」といえばイントロのフレーズで、初期のビートルズはこの曲のようにハーモニカも多用していました。

また歌の間で聴くことができるギターのリフも本作の特徴の一つで、ここでのアレンジ手法が前述の「ア・ハード・デイズ・ナイト」などにつながるフォーマットになったと感じられます。

セカンドシングルにしてロック的な音使いを積極的に取り入れているあたりからは、ライブバンド出身としてのプライドのようなものが感じられます。

Twist And Shout(ツイスト・アンド・シャウト)


  • 作詞作曲:Lennon-McCartney
  • アルバム:「Please Please Me」

前述の「プリーズ・プリーズ・ミー」と同じく、ファーストアルバムに収められたロックな曲です。

もともとは古いR&Bの楽曲でありながら、ビートルズがカバーしたことで一気に有名になりました。

タイトルの通り「ノリのいい曲」を地でいくような作風になっており、コールアンドレスポンスや徐々に重なる「アー」というコーラス部分など、聴きどころも沢山あります。

ジョンの「シャウト」

音源では「シャウト」というタイトルを体現するジョンの叫ぶようなボーカルを聴くことができます。

また、ギターのリフや音色もソリッドでドラムや他楽器にも勢いがあります。

ミディアムテンポでありながらここまでのノリを出せるのは、ビートルズの演奏が上手い証拠だと思います。

コーラスも綺麗です。

テンポ「145~170」程度

She Loves You(シー・ラヴズ・ユー)


  • 作詞作曲:Lennon-McCartney
  • アルバム:「Past Masters, Volume One」

4枚目のシングルにあたる本作。

イントロが無く短いドラムからいきなり始まる構成にもインパクトがあり、「イエーイエーイエー」というフレーズも含めアップテンポでノリのいい雰囲気に作り込まれています。

また、曲の時間は2分20秒程度、駆け抜けるように終わっていきます。

デビュー以来のシングル曲で徐々に確立されていったライブバンドとしてのビートルズサウンドが、この作品で一つの完成形に至ったと感じられます。

ビートルズの歴史上重要な曲

本作は数あるビートルズのベスト盤、編集盤、ライブ盤などにも必ずといっていいほど収録されており、いかに彼らの歴史の中で重要な曲とされているかがわかります。

サウンドにもいろいろな革新性があって、何度聴いてもその都度発見があります。

ちなみに、本作のドイツ語バージョン「Sie Liebt Dich」もアルバム「Past Masters, Volume One」で聴くことができます。

I Saw Her Standing There(アイ・ソー・ハー・スタンディングゼア)


  • 作詞作曲:Lennon-McCartney
  • アルバム:「Please Please Me」

記念すべきビートルズのファーストアルバムの、かつ1曲目に収録されているのがこの曲です。

作詞作曲はポールで、彼らがデビュー前のライブでカバーしていた数々の「ロックンロール」を自分たちなりに解釈して作り出したような作風となっています。

冒頭の「ワン・ツー・スリー・フォー!」というポールの掛け声は、その後の華々しい活躍を盛大にスタートさせる号令のようにも感じられます。

「何を言いたいかわかるよね」

本作の冒頭では、当初「She was just seventeen.(彼女はちょうど17歳)」という歌詞に対して「Never been a beauty queen.(クイーンになったことがない)」のような歌詞で韻が踏まれていたらしいです。

それが、ジョンのアドバイスによって完成版にある「You know what I mean(僕が何を言いたいかわかるよね)」に変えられたらしいでのすが、確かにそちらの方が数倍良いし、そのたった一言で作品性がグッと高まっていることがわかります。

当時のポールとジョンの関係性や彼らのセンスが感じられる、私の好きな逸話のひとつです。

Back in the U.S.S.R.(バック・イン・ザ・U.S.S.R.)


  • 作詞作曲:Lennon-McCartney
  • アルバム:「The Beatles(ホワイトアルバム)」

こちらは中期~後期の名盤、通称「ホワイトアルバム」のオープニングに収められた久々のストレートなロックナンバーです。

「U.S.S.R.」とは「Union of Soviet Socialist Republics」の略で、当時のソビエト連邦のこと。

もともとチャック・ベリーの「Back in the USA」という曲があり、そのパロディとして制作されたといわれています。

深みのあるポールのボーカル

サウンドのポイントとなっているのはパーカッシブなドラムの音と、程良い味付けになっているピアノの音です。

これにより、少し古めかしいロック的な雰囲気が生まれています。

ブリッジ部分にはウーアー系のコーラスもあり、そのあたりのアレンジもリッチですね。

全体的にポールのボーカルにも迫力があり、バンドキャリアも後期に差し掛かってきていよいよポールもボーカリストとして本気出してきたな、と感じられます。

Magical Mystery Tour(マジカル・ミステリー・ツアー)


  • 作詞作曲:Lennon-McCartney
  • アルバム:「Magical Mystery Tour」

同名映画の主題歌でもある本作。

オープニングを飾るブラスセクションのフレーズ、ドンチャンドンチャン刻むドラム、重たい鍵盤の音に「Roll up~」というコーラスなど、派手なサウンドにあふれています。

「Magical Mystery Tour」という架空の「ツアー」の始まりとそこへの参加を呼び掛ける歌詞はそんなにぎやかさを後押しするもので、聴いているとついつい体を動かしたくなってしまいます。

ツアーの怪しさを表現するアレンジ

ポイントとなるのは1分半前、そして2分前あたりで二段階に渡ってテンポダウンするところです。

前述したように豪快に始まった曲はそのままロックな雰囲気でドーンといくのかと見せかけておいて、徐々にテンポがゆったりになっていき、そしてエンディングでは不穏なピアノの音に包まれていく…。

「マジカルミステリーツアー」という怪しい旅の雰囲気が見事に表現されたアレンジだと思います。

テンポ「170以上」程度

Can’t Buy Me Love(キャント・バイ・ミー・ラヴ)


  • 作詞作曲:Lennon-McCartney
  • アルバム:「A Hard Day’s Night」

初期ビートルズの曲の中でも、特にロックンロールな雰囲気を持つのがこの曲です。

ポールの作詞作曲ですが彼自身もお気に入りのようで、いまだにソロツアーなどで演奏されています。

彼のルーツともいえる作風で、曲の構成やコード進行などは実にシンプルなのですが、その分「ノリがいい」を考える時に最有力候補に挙げられる作品だと思います。

始まりはポールの歌から

「シー・ラヴズ・ユー」同様イントロが無いのも本作の特徴で、こちらは本当にイントロが何もなくいきなりポールの歌から曲が始まります。

思わず弾きたくなってしまうギターソロも聴きどころのひとつです。

「愛はお金では買えない」という歌詞は、当時すでに売れっ子になっていた彼らの本心を表しているようにも感じられます。

I’ve Just Seen a Face(アイブ・ジャスト・シーン・ア・フェイス)


  • 作詞作曲:Lennon-McCartney
  • アルバム:「Help!」

ビートルズの数ある楽曲の中でも特に軽快なリズムを持つのが本作で、カントリー調のサウンドからテンポを240程度として捉えていますが、リズムのとり方によっては半分の速さとも考えられます。

おそらく世間的には全く認知されていない曲ですが、「のれる」とか「体が動いてしまう」ということを前提とすると、個人的にやはりこの曲は入ってくるかなと思いこちらに加えました。

作詞作曲はポールで、恋する気持ちが歌われていますが、なぜか邦題として「夢の人」という意訳的なタイトルが付けられています。

アメリカンミュージックへのあこがれ

本作のボーカルメロディは節回しがとにかく早口で、この曲をカバーするときにはそれを完璧に歌いきる気持ちよさのようなものも感じられるはずです。

また、前述したようにライブバンドとしてロックンロールやR&Bを演奏してきた彼らが、こういうカントリーな曲も自ら作り演奏するようになったことを思うと感慨深いです。

やっぱりアメリカンミュージックへのあこがれのようなものは持ち続けているのかな、という深読みもできてしまう曲です。

まとめ

ここまで、ビートルズの作品の中でも特にノリのいい曲を9曲ご紹介してきました。

もちろん、ここでご紹介した曲以外にも本当に数多くの「のれる曲」がありますので、気になった方は是非アルバムをチェックしてみて下さい。

ビートルズはもともとライブバンドなだけあって、この分野はやはり強いです。