考察
曲構成の概要
- キー:G
- 構成:[A]-[A]-[B]-[サビ]-[A]
Aメロ冒頭のコード進行
Aメロ冒頭で、コード進行が順次上昇する構成となっている。
- Aメロ冒頭のコード進行:「G → Am7 → Bm7(I → IIm7 → IIIm7)」
ベース音がスケールに沿ってひとつずつ上昇するため、落ち着いて進んでいくような響きが生まれている。
すんなりと曲に入り込める雰囲気があって、導入部のコード進行として効果的。
Bメロ冒頭のメロディ
Bメロ冒頭に、小さなフレーズが付加されている。
- Bロ冒頭のメロディ:「なーぜー…」
このフレーズがあることによって、その後のBメロのメロディが勢いづく。(「せーの!」とか「さん、はい!」のような効果を持つフレーズ)
サビのメロディ構成、リズム
サビのメロディが、小さなフレーズを繰り返す構成になっている。
- 「I will follow you/あなたに…」
シンプルなフレーズが繰り返されるため、メロディが印象に残りやすい。
歌詞で使われる言葉
「スイートピー」「タバコ」「シャツ」などの小道具によって、登場人物が身近に感じられ、内容に共感が持てる。
また、サビの歌詞「I will follow you」は、英語でありながら意味が伝わりやすい。
コード進行
Aメロ終わりにて、セカンダリードミナントコード「G7(I7)」のツーファイブ化による「Dm7(Vm7)」が利用されていて、部分転調のような効果を生んでいる。
また、一部にパッシングディミニッシュに近い用法のマイナーセブンフラットファイブコードあり。
- 「CM7 → C#m7-5 → Am7onD(IVM7 → #IVm7-5 → IIm7onV)」
ベースラインが半音進行で上昇する構成を作っている。
全体的な感想
メロディの良さと、コード進行やベースラインのクラシカルな構成が融合することで、格調高い雰囲気が生まれています。
メロディラインにも急激な音の上下は少なく、ミディアムテンポの曲調に合わせて、落ち着いて展開していきます。
「スイートピー」というテーマが持つイメージやその他歌詞の内容と共に、純粋で清潔感のある世界が演出されていると感じました。