考察
曲構成の概要
- キー:A
- 構成:[A]-[B]-[A]
イントロの雰囲気
ピアノとストリングスのみによるイントロは、シンプルで格調高い雰囲気がある。
Aメロのメロディの音階
音階に心地よさがある。
また、「わたしのこころは~」の部分はAメジャースケール内での順次進行の音階になっており、聴いていて心地良い。
Aメロ終わりのメロディと、伴奏のアクセント
ピアノ伴奏は、四分音符の和音で、表拍にアクセントを置くように演奏されている。
Aメロ終わりの「~夏模様」部分のメロディは、同じように四分音符表拍でアクセントがつけられていて、伴奏とメロディのアクセントが合うことで力強さが生まれている。
同部分はコード進行の終止部分であるため、しっかりと締めくくられる印象を受ける。
Bメロ冒頭のコード
Bメロの冒頭に「G#m7-5(VIIm7-5)」が使用されている。
ブロックの始まりのコードとして、耳慣れないため、印象に残る。
Bメロのメロディの展開
Bメロは、冒頭を除いてメロディが繰り返されず、展開し続けていく。
次々に展開していく流れが、物語のように感じられ、感動的である。
Bメロ終わりの空白
「~思い出のあとさき」のあとで、完全に無音となる部分があり、ひきつけられる。
歌詞の内容
「風あざみ」や「夏模様」、「思い出のあとさき」など、耳馴染みのない言葉がいくつか使用されている。
独自の世界が演出されていると感じる。
全体的な感想
アレンジは全体を通してほぼ「ピアノ+ストリングス」という二つの要素で作りこまれており、音数が少ないことから落ち着いた雰囲気が感じられます。
また、リズム楽器が使われていないため、クラシックに近いアレンジが行われています。
音階とコード進行のつながりも、理路整然とした心地良さがあって、歌詞も含め、全体的に知的な印象を受けます。
歌詞の言い回しには、他にない独特な雰囲気があり、曲そのもののトレードマークになっていると感じます。