考察
曲構成の概要
- キー:E
- 構成:[A]-[A]-[B]-[サビ]
曲全体が持つリズム、ベースのフレージングなど
軽快に跳ねるような雰囲気があり、ベースのフレージングを含め、心地良さを感じる。
Aメロのメロディとコード進行の構成
メロディは同じ形を繰り返す構成となっている。
- 「冷たい泉に」
- 「素足をひたして」…等
規則性があり、印象に残りやすい。
コード進行についても、クリシェの構成(下記)とすることでベース音が保持され、安定感が生まれている。
- 「E → EM7 → E7 ~」
Bメロのメロディの構成
Bメロでも、また同じ形のフレーズが繰り返される。
- 「はりが・おりる・しゅんかんの」
- 「むねの・こどう・やきつけろ」
- 「それは・すてきな・コレクション」…等
同じ形のフレーズが繰り返されるため、さらに印象に残る。
サビ前のフレーズ
「眠たくっても、嫌われても…」の部分で、小さなモチーフを繰り返すようにメロディが発展していく。
サビに向かう期待感が高まる。
サビの冒頭のメロディと伴奏
上昇するメロディが勢いを生んでいる。
また、ベースは下降しているため、対位法的なアレンジにより響きに広がりが生まれて、そこから壮大な雰囲気が感じられる。
全体的な感想
フレーズの構成に繰り返しの部分が多く、それがメロディを強く印象付ける効果を生んでいます。
また、コード進行にもこだわりが見えて、Aメロ冒頭とサビで使われるクリシェや、サビでのサブドミナントマイナー、部分的に使われる偽終止やパッシングコードなども含め、メロディを効果的に聴かせるためのコードのつながりに配慮が感じられます。
サビ冒頭の駆け上がるメロディは王道的なものでありながら、盛り上がる雰囲気を演出しています。
その他、メロディとコード進行、アレンジなど、すべてがしっかりと作り込まれていて、細かな部分まで、明確な意図をもって丁寧に仕上げられている、と感じられます。