作曲用書籍|「いちばん親切な楽譜の読み方」


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音楽をもっと楽しみたい方へ

本当の意味で「楽譜を読む」

多くの人がイメージする「楽譜を読む」という行為は、即ち「“スラスラと”読む」という意味をあわせ持っていることがほとんどです。

楽譜は、そのルールを理解して、音符をゆっくりとひとつひとつ追っていけば誰でも読めるようになるものですが、それは「読譜」の本来あるべき姿とは、少し違うはずです。

本書では、「楽譜をパッと見ただけで音楽が頭に浮かんでくるような状態」を目標として、本当の意味での「楽譜を読む」を実現するためのコツが語られています。

楽譜から音楽を読み解く

楽譜の根本的な決まり事をもとに、大きな視点からそれを読んでいくことを主体として、解説は進められていきます。

紹介されている「模様読み」などは比較的ポピュラーでありながら、音楽の流れを捉える意味で、その効果を改めて体感できました。

また、楽譜の冒頭や、ベースに配慮することで音楽の全体像が見えてくるため、こういった楽譜の把握の仕方は、とりわけ楽曲分析には欠かせない技術だと感じました。

本書で語られている方法のみで、初見演奏をハイレベルにこなせるようにはならないまでも、楽譜から音楽を読み解き、楽曲の意図を理解することができるようになるはずです。