ミックスダウンが苦手な方におすすめ
プロのエンジニアによる実践的指南書
DTMでの作業の中で要となるのが「ミックスダウン」の工程です。
バラバラに録った音源を、いかにして音として整え、まとめあげるか、によって、曲の持つ雰囲気は大きく変わります。
いくつもあるエフェクターや、それらのツマミ類、各楽器の音質や周波数ごとの特性など、ミックスダウンに必要となる知識は挙げたらきりがないほどです。
本書では、実際の音素材とProToolsでの操作例をもとに、プロのミックスダウン工程を体感して、それを通してミックスダウンのコツを学んでいくことができます。
WAV素材によって完成形を耳で確認
ミックスダウンのそもそもの概念をはじめとして、作業の際の気遣いや、実際に作品を仕上げていくためのテクニックまで、「プロはこんな事を考えながら作業を行っているんだ」ということが理解できる内容になっています。
また、付属の音源では、操作によって音がどのように変わったのかを実際に確認することができて、「ポップス」「R&B」「ロック」の三つのジャンルそれぞれで、パラメータの細かな値とオーディオデータの波形なども掲載されいます。
本書を通して、ミキシングにはいくつもの正解がある、という事が改めて理解できましたが、自己流の作業で迷ってしまっているかたには、きっとヒントになるはずです。