カウンターメロディのアレンジに活用できる概念
メロディを活かす、もうひとつのライン
DTMやバンドアンサンブルなどでアレンジをしていると、コード進行以上に、ボーカルやベースラインを引き立てるカウンターメロディについて、どのようなものを作るべきか悩んでしまうひとが案外多くいるはずです。
伴奏メロディが邪魔になって、本来聴かせるべきボーカルのメロディがかき消されてしまっていたり、二つ以上のラインは、作り方によって聞き手にさまざまな印象を与えます。
そんな時の打開策になるのが、クラシックで扱われる「対位法」の概念で、本書ではそれらをポピュラー音楽の分野でどのように活用していくか、について、解説しています。
メインの動きをもとに考える
例えば、ボーカルに対してリードギターで伴奏するとき、根本的には「メロディが動いたらギターは止まる、メロディが止まったらギターは動く」というやり方に尽きるところがあって、これも対位法的発想によるものです。
こちらの書籍では、そういった実践的な活用方法や、さらには三声以上の対位法についても記述があり、それらはボーカル、ベース、ギター、など、メロディを奏でる三つの楽器アレンジにも応用できると感じました。
旋律をアレンジするための基礎を身につけたい方に、おすすめです。