「自分のための作曲」は「リスナーのための作曲」に

高校卒業後、地元から上京した自分はアルバイトをしながら作曲を継続し、20歳になるとソロでのライブ活動や路上での弾き語りを始めて徐々に人前で演奏する機会を得ていきます。22歳の時に組んだユニットでは作曲・編曲・作詞など作品に関わる役割を受け持って、アコースティックユニットのリードギター兼コーラスとしてコンスタントにライブ活動を行っていくことになります。

作曲を始めて五年ほどたったその頃には音楽的な知識も増え、また沢山の曲作りを経験していることから作業もスムーズに、そして作れる曲のバリエーションも増えて、作曲に対してそれなりの自信とプライドを持つようになっていました。

次々に新曲を作ってライブをやっていくうちに趣味で自分のためにやっていた作曲はいつしかお客さんのため、ひいては曲を聴いてくれるリスナーのための作曲に変わっていきます。

もちろんそれまでも友達とユニットを組んだりしてオリジナル曲を披露することはありましたが、ライブ活動を始めて実際にライブハウスに来てくれるお客さんのことを考えるようになり、曲作りにそれまでとはまったく違った緊張感が生まれるようになりました。

アーティスト的な作曲

リスナーが楽しんでくれるように、とか、感動してくれるように、ということを考えながら作曲に取り組み、あわせてライブで演奏するため編曲という観点からも曲作りをするようになっていった自分は、ライブ出演を通して他のアーティストの音楽性に触れることで自分のアーティスト性についても考えるようになっていきます。自分はどういう曲をやりたいのか、どんな曲が自分の個性だといえるのかというようなことを考えながら、より質の高い作品作りに対して模索が始まったのもこの頃からです。

ただの作曲好きな自分がライブ活動を通してアーティスト的に制作に取り組んでいったこの時期は、それまでよりもさらに深く作曲のことを考えるようになった、自分にとっての『第二次・作曲レベルアップの時期』として位置づけられています。

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