本当の意味での作曲のやり方を知る

事務所の担当者の方はNさんといって、当時の自分よりも15歳以上年齢の離れた音楽経験豊富な男性でした。Nさんには最終的に自分のオリジナル曲をアレンジしていただく予定で、プロデューサー的な立場として私のデモ音源のチェックからアドバイスまで、総合的に面倒を見ていただきました。

彼のアドバイスは的確でわかりやすく、他人から作曲を習ったことのない自分にとってはすべてがためになる事ばかりでした。曲のこの部分がこうなっているとリスナーにはこう聴こえる、というような指摘から「ではどうやって曲を組み立てていけばいいのか」、「曲作りにはどういう気遣いが必要なのか」というようなことを作曲の授業のように細かく教えていただきました。

ほとんどのことをわかったような気になっていた自分が小さく思えるほどすべては初めて知ることばかりで、道が開けた気分で本当の意味での作曲のやり方に触れていきました。

アドバイスいただいた内容や教わったことを踏まえてまた新たにオリジナル曲を作り、さらに二週間後にまたその曲についてコメントをもらうという、このやりとりが何回も繰り返されていった中で、どうにかして納得してもらえる曲を作りたい一心で、その時期から私は初めて真剣に作曲を勉強するようになっていきます。

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