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「私はこうやって作曲を覚えました」作曲はじめてストーリー(5/6)

刺激的な日々

初めての音楽理論習得

Nさんのもとで作曲のやり方を覚えながら、作曲活動を継続させる日々を送ります。

その中で音楽理論の習得が必要だと感じた自分は、薦められた本によってそれまで避けて通ってきたその分野に初めて取り組んでいきます。

作曲を始めてから約9年ほど経って、やっとその分野に踏み込むことが出来たのです。

めちゃめちゃ時間かかりましたね…。

そんなわけで、私にとって初体験となる音楽理論習得です。

全般的な理論から、曲作りに直結するコードの種類、コード進行の組み立て方など、それまであやふやに覚えられていた作曲の手順がすべて理論付けられていきます。

さらには自分の知らなかった概念も学ぶことで、作業は明らかに効率的になっていきました

もっと早く勉強していれば良かった!(笑)

それまで、「感性が束縛される」と言って音楽理論を否定していたことが嘘だったかのように、自分はそこでの勉強がきっかけで理論的な作曲のやり方を好んでいくようになります。

同時に、音楽理論で知った用語を使ってNさんと会話することも増えて、それによって作曲の基礎的な力が付いていることが実感できました。

出来上がる曲にも理論的な裏付けや作曲者としての意図を込めることが出来るようになって、聴き応えのある作品を作れるようになっていきます。

これにはNさんも嬉しそうだったことを覚えています。

例えば「ここの曲構成には意図があるのか?」と聞かれても、「それは〇〇でXXな雰囲気を出すために~」と作曲者として明確に答えられます。

今考えれば当たり前のことなのですが、それ以前の自分にはこういった「丁寧に、しっかりと作品を作る」という意識がいかに欠けていたか。

そういうことも思い知らされた日々でした。

そして、Nさんとの出会いによってそれがだんだんと出来るようなっていくことがまた嬉しかったです。

吸収と分析

さらに、自分の音楽的な視野の狭さにも気付いた私は、この頃を境に幅広く音楽を聴いていくようにもなっていきます。

良い曲を作るには沢山の良い音楽に触れる必要がある、という思いから、とにかく洋楽・邦楽・ジャンルを問わずいろいろな音楽を聴いていきました。

インプットが増えることで必然的にアイディアも浮かびやすくなりました。

他人の作った作品を聴けば聴くほど制作欲求も刺激され、自分もやってみたい、という思いがそれまで以上に強くなっていきます。

また、良い曲を作りたい自分は、他人の曲を「なぜ『良い曲』だと思うのか」という観点からも聴くようになります。

良い曲の理由を探すために日常的に既存の曲を分析するようになったのです。

この「分析」の作業は、その後さらに体系化され「曲分析」という取り組みによって、自分の作曲手法の軸となっていきます。

当時はまだそこまで体系化されていなかったものの、「何が良いのか」「なぜ良いと感じるのか」などを考えて、曲に対してじっくり向き合う時間が増えました。

それによって作曲の際の迷いが少なくなり、アイディアの採用・不採用を明確に進めていくことが出来るようになりました。

リリースよりも大きなものを得る

すべての日々の取り組みは曲作りに集約されていって、何曲も作り直しを指示されながらその後一年半ほどかけて無事にシングルリリースは行われました。

まるで自分でも実感がないほどインパクトは少なく目立たないリリースでしたが、それ以上に、この間に自分が学んだことに大きな意味がありました。

自分の中で起きた「制作に対する姿勢の変化」を考えると、本当に有意義な体験だったと振り返ることができます。

この期間が自分にとっての「第三次・作曲レベルアップの時期」で、ここでは第一次、第二次を上回るほど大きく成長できました。

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