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音楽理論 | ディミニッシュコード(1)概要と使用方法

こちらの記事では、コードの種類のひとつである「ディミニッシュコード」の成り立ちについて解説していきます。

また、記事後半ではディミニッシュコードの利用方法についてもあわせて解説します。

ディミニッシュコードの概要

ディミニッシュコードの構成音と表記

「ディミニッシュコード」とはコードの種類のひとつとして「〇dim」のように表記されるコードのことを指しており、一般的な「メジャーコード」「マイナーコード」とは違った、特殊な構成音を持っているところが特徴です。

ディミニッシュコードは、もとになる音(ルート音)を一番目の音として、そこから間に二音ずつを挟みながら、下から順番に重ねた構成音によって成り立っています。

下記は、「ド」(C)の音をもとにした「Cディミニッシュコード」の構成音の例です。

「Cディミニッシュコード」の構成音


ディミニッシュコードは、この例のように、例えば「C」をルート音とする場合には「Cdim」、と表記されます。

ディミニッシュコードの特徴

上記図のように、ディミニッシュコードは、間に二音ずつを挟んで重ねられるため、1オクターブ十二音の中を、三音四等分するような配列となります。

そのため、例えば「ド」をもととするディミニッシュ(Cdim)と「レ♯」をもととするディミニッシュ(D♯dim)は、それぞれ同じ構成音を持つことになります。

この点がディミニッシュコードの最大の特徴で、これは「ド、レ♯、ファ♯、ラ」の構成音によって、四種類のディミニッシュコードを表すことができる、ということを意味します。

構成音「ド、レ♯、ファ♯、ラ」
Cdim = D♯dim = F♯dim = Adim
加えて、1オクターブ内には十二音しか音が無いため、考えられるディミニッシュコードの構成音の組み合わせは3パターンしかない、ということになります。

以上がディミニッシュコードの概要です。構成音をもとに考えると、ディミニッシュコードが特殊なコードであるということが理解できるはずです。

また、これ以降は、ディミニッシュコードの代表的な2つの利用方法、について解説していきます。

ディミニッシュコードの代表的利用方法:キー=C

以下二つは、ディミニッシュコードの代表的な利用方法です。

(文章での理解が難しい方のために、記事最後には動画での解説もあります)

1. パッシングディミニッシュとしての利用

コードのベース音が上昇するようにつながる構成がある場合に、それを橋渡しするようにディミニッシュコードを挿入して利用することができます

例えば「C → Dm」というコード進行は、ベース音が「ド → レ」と上昇していますが、この間にディミニッシュコードを挿入します。

下記は、ディミニッシュコード挿入の例です。

  • 挿入前:C → Dm
  • 挿入後:C → C#dim → Dm

ベース音が「ド → レ」と上昇するコードの間に、「ド#(またはレ♭)」をルート音に持つディミニッシュコード「C#ディミニッシュコード(C#dim)」を挿入しています。

このようなディミニッシュコードは「経過的コード」としての利用であることから「パッシングディミニッシュ」という名前で呼ばれています。

2. ドミナントセブンスコードの代理としての利用

あるセブンスコードと、そのルート半音上をルート音とするディミニッシュコードは、それぞれ構成音に三つの共通した音を持っています。

具体的には、例えば「G7」と「G#dim」は、下記のとおり構成音が共通しています。

  • G7の構成音:ソ、シ、レ、ファ
  • G#dimの構成音:ソ#、シ、レ、ファ
この例では、構成音として「シ、レ、ファ」の音を共通して持っていることがわかります。

これはすなわち、「それぞれのコードの響きが似ている」ということを意味していて、これを利用して、「G#dim」を「G7」の代理コードとして使用することができます

下記は、「G7」を「G#dim」によって代理したコード進行の例です。

  • 代理前:F → G7 → C
  • 代理後:F → G#dim → C

ドミナントセブンスコードを、半音上のルートを持つディミニッシュコードで置き換える」と覚えると理解しやすいはずです。

パッシングディミニッシュについて

実は、前述の「パッシングディミニッシュ」としての利用の場合にも、ディミニッシュコードとその前のコードに共通音が存在しています。

  • 「C」の構成音:ド、ミ、ソ
  • 「C#dim」の構成音:ド#、ミ、ソ、ラ#
※この例では「ミ、ソ」の音が、それぞれのコードの共通音として存在しています。

このことから、広義ではパッシングディミニッシュの用法にも代理コードの概念が含まれている、と解釈することができます。

動画で解説

文章ではよくわからない!」という方のために、下記動画でもディミニッシュコードについて解説しています。

是非参考にしてみてください。

まとめ

下記、ディミニッシュコードのまとめです。

  • ディミニッシュコードは、もととなる音から、二音を間に挟んで重ねられた四音の構成音で成り立つ
  • ディミニッシュコードは、ひとつの構成音の組み合わせで四つのコードを表すことができる
  • 構成音の組み合わせは3パターンしかない
  • 主な使用方法は「パッシングディミニッシュ」と「ドミナントセブンスコードの代理

少し取っつきにくい印象を受けるディミニッシュコードですが、主にコード構成の中でのアクセントとして活用していけると理想的です。

また、次の記事ではディミニッシュコードの使用例を既存の曲をもとに解説しています。→ 次の記事「音楽理論 | ディミニッシュコード(2)既存曲での使用例とその解説」