コードが与える印象

コードをどのように割り当てるかによってその上に乗るメロディの印象は変わり、単調なメロディでもコードを巧みに配置することでそこに大きな感動を与えることができます。また、コードは曲の導入から盛り上がり、着地までを演出することもでき、それらはリスナーに対する潜在的なメッセージとなります。

コードを割り当てる拍数に気を配る

コードの役割の中で意外と見落とされているのが「コードを割り当てる拍数」です。以下、実際の曲を例として見ていきます。

【分析例】『I LOVE YOU』 尾崎豊

[Aメロ]

A     C#m7  F#m   
I LOVE YOU  今だけは悲しい歌

Aメロでは、コードは4拍分割り当てられています。4拍をひとまとまりとしてコードが変わっていく構成は標準的ですが、バラード調の曲のテンポにゆったりと乗って、リスナーにどっしりとしたイメージを抱かせます。

[Bメロ(前半)]

D C#7    F#m
何もかも許された恋じゃないから~

Bメロの導入部で、コード割り当ての長さは2拍に変わります。「何もかも許された~」という、畳み掛けるようなメロディのバックでコードが2拍ずつ変わっていくことで、リスナーは少しせかされたような、不安定なムードを感じ取ります。

[Bメロ(後半)]

D     C#7      A   E F#m
~~この部屋は落ち葉に埋もれた空き箱みたい

Bメロ後半に入り、コードは「空き箱みたい~」という部分で1拍ごとに変わっていきます。ここでは拍に沿ってコードが変わるため、その部分にアクセントが付きメロディがより強いものに感じられます。→次項『コードの割り当て拍数~その2~』


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