メロディの作り方|スケールとリズム、構成を意識することがポイント

こちらのページでは、メロディの考え方について解説していきます。

曲のキーをもとにした「主として使える音」、そしてそれらをリズムと構成の面からどのように聴き応えのあるものにしていくか、というところがポイントとなります。

メロディ作りの前提

メジャースケールを活用する

ポップス・ロックなどにおいて、メロディはその曲のキーから割り出すことができる「主として使える音」をもとに作っていきます。

※裏を返せば、その「主として使える音」によってキーが決まる、とも言えます。

この「主として使える音」は、音楽用語的には「メジャースケール」などと呼ばれます。

※メジャースケールの詳しい解説については以下のページをご確認ください。
音楽理論|メジャースケールの内容とその覚え方、割り出し方、なぜ必要なのか?について

これは、平たくいえば「ドレミファソラシ」の並びのことを指しており、例として「キー=C」では「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」、「キー=D」では「レ・ミ・ファ#・ソ・ラ・シ・ド#」となります。

キーによっていくつかの音にシャープやフラットがつき、結果として例えば「キー=D」だからといって「レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」のようにはならない、というところが重要です。

まず、メロディ作りには「メジャースケール(主として使える音)」を活用する、という点を把握しましょう。

リズム的な観点が必要

メロディを作るにあたっては上記のような「音階的な観点」とあわせて、音が伸びたり縮んだり切れたり、というような「リズム的な観点」が必要となります。

例えば「ド・レ・ミ」という三つの音をメロディにする場合にも、音を短くつなげば「ドレミ」となりますし、伸ばしてつなげば「ドーーレーーミーー」となります。

「ドッレッミッ」と歯切れよくつなげることもできます。

このように、「どのようなリズムを持っているか」という点を踏まえてメロディを作る、ということも魅力的なメロディを作るうえで大切だといえるでしょう。

※メロディのリズムについては以下の記事も参考にしてみてください。
作曲のコツ|メロディに使われる音符の種類に気を配りリズム的印象を操作する

また、メロディが持つリズム的な要素には「そもそもその曲がどのようなリズムを持っているか」ということも大きく関わります。

リズムに対する理解を深めるほどに、作れるメロディの幅も広がっていくはずです。

※曲が持つリズムについて、詳しくは以下のページをご確認ください。
作曲に活用できるリズムの種類(曲作りの幅を広げる)

どのように始めるか

前述の「リズムへの意識」にも関連することとして、メロディを作る際には「どのように始めるか」という点に配慮することも大切です。

これは、ブロックや小節の冒頭に対してメロディがどんなタイミングで始まるかを意識する、ということで、そこには大きく分けて以下の三つの始まり方があります。

  • (ブロック・小節冒頭の)前から始まる
  • (ブロック・小節冒頭と)同時に始まる
  • (ブロック・小節冒頭より)後から始まる

メロディがどのように始まるかによって、そのメロディがリスナーへ与える印象は大きく変わります。

この点について、詳しくは以下のページをご確認ください。
作曲のコツ|ブロック冒頭におけるメロディの始め方に気を配り印象を操作する

具体的なメロディの作り方

これ以降は、より具体的にメロディの作り方について解説していきます。

音をつなげて、リズムをつけて上下させる

メロディは多くの人が想像できるように、音がつながって音階が上下することで出来上がっています。

既に述べたように、曲のキー(またはメジャースケールそのもの)をもとにして「主に使える音」が確認出来たら、それらを活用しながらその中で音階を変化させてメロディにしていきます

前述のリズム的な観点もそこに加え「音を伸ばしたり縮めたり…」ということを行いながらメロディを作ってみてください。

これは、例えば「Cメジャースケール」=「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」をメロディに活用する場合、「ドーーミーファソ」や「ソーファーソーファミレ」のような形を作ることを意味します。

ハーモニーを意識してメロディを考える

上記とあわせて、メロディを作る際にはハーモニーを意識することも大切です。

これを実際の作業に置き換えれば、コードによる伴奏を拠り所としてメロディを作っていく、ということを指します。

もちろん、一切ハーモニーを聴かず自由気ままにメロディを作っていくこともできますが、メロディ作りに慣れていない時点では、できる限り取り掛かりの段階で何らかのコードの音を伴奏にすることをお勧めします。

具体的には、上記「Cメジャースケール」の音を活用してメロディを作る場合には、コード「C」を伴奏として鳴らす、ということをしてみてください。

「C」の響きがあることで、よりメロディがイメージしやすくなるはずです。

モチーフ意識してメロディを発展させる

ここまでに述べたようなメロディ作りの行為にはゼロからメロディを生み出す感覚が求められますが、メロディ全体をより親しみやすいものにするために「モチーフ」に配慮することも大切です。

「モチーフ」とは、音楽においては「核となる小さなフレーズ」というような意味で使われる言葉です。

メロディを発展させていく際には「モチーフ=核となる小さなフレーズ」を決め、それをそのまま繰り返したり、変形させながら繰り返してつなげていくことで大きく聴きやすい展開を作り上げることができます。

例えば、ベートーベンの「運命」は、あの「ジャジャジャジャーンッ」というフレーズが有名ですが、こちらもモチーフの一種です。

※曲はあの「ジャジャジャジャーンッ」をさまざまな形に変形し、繰り返しながら展開していきます。

メロディ大きなものにしていくときには、小さなフレーズを発展させるような感覚で取り組んでみてください。

※モチーフを繰り返すという点については以下の記事でも詳しく解説しています。
作曲初心者向け|作曲超入門(2)メロディを作るためのコツ

「動きの大きい部分」と「動きの小さい部分」を対比させる

既に述べたようにメロディは音階を上下させたり、また音を伸ばしたり縮めたりしながら展開させていきます。

その反面で、曲の中の多くのメロディが似たような音階・リズムを持っていたら、リスナーは「メロディの展開が乏しい曲だ」と感じてしまいます。

メロディを聴き応えのあるものにするために、曲全体のメロディ構成を考えるときには「動きの大きい部分と動きの小さい部分をいかにバランスよく配置するか」という点に配慮することが大切です。

これは、例えばAメロ冒頭でリズムを細かく刻むようなメロディを多く盛り込んだら、Aメロの後半やBメロの冒頭では意識的に長く伸ばす音をメロディの取り入れて、ゆったりした雰囲気を演出する、というようなことを意味します。

それぞれの対比をしっかりと提示しながら、ドラマチックで変化のあるメロディを仕上げるように心掛けてください。

まとめ

ここまで、メロディの作り方について解説してきました。

ポイントをまとめると以下のようになります。

  • メジャースケールを活用する
  • リズム的観点を持つ
  • ハーモニーを意識する
  • モチーフを意識する
  • 動きの大きい部分、小さい部分をバランスよく配置する

慣れないうちはメロディを作ることがとても大変だと感じることもありますが、繰り返し続けているうちに段々と感覚が養われていきます。

是非楽しみながら取り組んでみてください。

また、以下のページではメロディ作りのトレーニングやメロディのパターンについても解説しています。

こちらも参考にしてみてください。

作曲の準備|メロディを作る練習(その1) メロディのパターン・種類を考える|音階やリズムによる17のアイディア

良いメロディが思いついた時には、なんとも言えない喜びを感じます。