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曲調の種類や例(明るい・暗いなど情緒的曲調、ロック・R&Bなど音楽ジャンル的な曲調の分類など)

こちらのページでは「曲調」というものについて、その種類や例などを交えて解説していきます。

また曲調(音楽ジャンル)の目安やその一覧についても詳しく解説していきます。

曲調を言い表す二つの観点

「曲調」とは「曲の調子」という意味で、「その曲からどんな雰囲気が感じられるか」というようなことを指す言葉です。

曲調という言葉は大きく分けて下記二つの観点から使用されています。

1. 情緒的観点からの曲調

一つ目は情緒的(感覚的)な観点からの曲調表現です。

「明るい・暗い」というような、人の感覚による表現は曲調を言い表す時の代表的なものです。

下記はこの情緒的曲調表現の例です。

情緒的な曲調表現の例
明るい、暗い、切ない、楽しい、面白い、にぎやか、穏やか、かっこいい、激しい、悲しい、壮大な、うるさい、温かい、甘い、綺麗な、難しい、透き通った、清潔、不良っぽい、大人びた、など

これらを用いて「明るい曲」「大人びた曲」というような言い方で曲調が表現されます。

また、これらの言い回しは文字通り感覚的なものであるため、人によってそれが意味する内容が異なることがあります。

ある人にとって「にぎやかな曲調」だと思える曲が、別の人にとっては「うるさい曲調」だと感じられることもある、ということです。

2. 音楽ジャンル的観点からの曲調

曲調を言い表す時のもう一つの観点は、音楽ジャンル的な分類によるものです。

音楽ジャンルの種類はさまざまですが、例えば「ロックの曲調」「R&Bっぽい曲調」などの言い回しはその一例といえるでしょう。

※音楽ジャンルの一覧については後述します。

これらの表現を理解するにはそもそもその音楽ジャンルがどのようなものかを把握しておく必要があります。

またこちらも情緒的な曲調と同じく人によって意見が分かれるところであり、例えばある人が「ポップスの曲調」と表現する曲が、人によっては「ロック的な曲」だと感じられることもあります。

このあたりはそもそも「音楽ジャンル」というものの定義が曖昧であることがその理由となっており、そこに正解はありません。

これ以降は上記二つの曲調表現について、どのような要素がその曲調につながるか、という点から詳しく解説していきます。

楽曲が持つ「曲調につながる要素」を紐解く

1. 情緒的曲調につながる要素

既に述べた通り、「明るい・暗い」というような情緒的な曲調の表現は人の感覚がもとになっており、その判断が難しいところです。

またその反面で、中には人間が共通して同じ雰囲気をイメージできるサウンドというものもあります。

これらを上手にコントロールしながら曲に盛り込んでいくことで多くの人に同じような(情緒的な)曲調を感じ取ってもらえるようになります。

下記は代表的な情緒的曲調と、それを形成すると考えられる要素を一覧としてまとめたものです。

「明るい曲調」を形成する要素

  • メジャーキー(長調)のメロディやコード
  • 輪郭がはっきりした音(サウンドがぼやけていない)
  • 高音を多く含む
  • 音が伸びやか
  • 童謡のように親しみやすい音階
  • 使われている音が少なくて取っつきやすい

「暗い曲調」を形成する要素

  • マイナーキー(短調)のメロディやコード
  • 輪郭がぼやけたサウンド
  • 低音を多く含む
  • 怪しげな音階
  • 音が混みあっていて取っつきにくい

「綺麗な曲調」を形成する要素

  • 透き通るような(雑味の無い)サウンド
  • ゆったりしたテンポ
  • メジャーキー(長調)のメロディやコード

「激しい曲調」を形成する要素

  • 荒々しいサウンド
  • 低音を重視したサウンド
  • 速いテンポ
  • サウンドの輪郭がとげとげしい
  • 使われている音の数が多い

「穏やかな曲調」を形成する要素

  • 音の移り変わりが緩い
  • ゆったりしたテンポ
  • サウンドの輪郭が丸い
  • 使われている音の数が少ない

2. 音楽ジャンル的曲調につながる要素

音楽ジャンルも情緒的曲調と同じくその判断が人によって異なるものですが、こちらも同じく「そのジャンルを象徴する要素」というものが存在します。

一般的に音楽ジャンル的観点による曲調は、楽器編成とその奏法や演奏の雰囲気によって決定づけられます。

例えば「ロックといえば歪んだエレキギター」「ジャズといえば落ち着いたピアノ」のように、多くの人がイメージできる「音楽ジャンルを象徴する楽器のサウンド」というものが存在しています。

音楽ジャンル的な曲調を明確に打ち出す場合にはそれらを把握し、アレンジ(編曲)の際に意図的に楽器を配置することが大切です。

また楽器編成と共に、奏法や演奏の雰囲気も音楽ジャンルを決定づけるポイントとなります。

そして既に述べたとおり、そもそも「音楽ジャンル」という区分けは明確に定義できるものではなく、多くの人が持つ共通認識のようなものです。

音楽ジャンルを語ったり作ったりするときには、「(その音楽ジャンルに属するとされる)特定の曲が持つ要素」を考える方がより的確といえるかもしれません。

下記は代表的な音楽ジャンルと、それを形成するとされる要素の目安を一覧にしたものです。

「ロック」の曲調を形成する要素

  • 歪んだエレキギターのサウンド
  • 速いテンポ
  • 激しい演奏
  • 叫ぶようなボーカル
  • ギター、ベース、ドラムのバンド編成によるサウンド
  • 体を動かしたくなるようなリズム

「R&B」の曲調を形成する要素

  • 16ビート(横ノリ)のリズム
  • 複雑なハーモニー
  • きらびやかな雰囲気のあるサウンド
  • ソウルフルな(深みのある)ボーカル

「ポップ」の曲調を形成する要素

  • 明るいサウンド
  • 親しみやすいサウンド
  • コミカルな雰囲気のあるサウンド
  • 曲構成が明確で把握しやすい
  • 理解しやすく共感しやすい歌詞のテーマ
  • 軽快なリズム

「ジャズ」の曲調を形成する要素

  • ドラム、ベース、アコースティックピアノに管楽器を含む編成によるサウンド
  • 4ビートのリズム(それを体現するベースの奏法)
  • 複雑なハーモニー
  • インプロビゼーション(即興)的な演奏内容
  • 管楽器のソロパート
  • アフリカ音楽的な(西洋音楽的な要素が希薄な)リズムと音階の解釈

「EDM」の曲調を形成する要素

  • シンセサイザーなどのデジタルサウンド
  • 音圧のあるサウンド
  • 踊り出したくなるようなリズム
  • 規則的なリズム

「フォーク」の曲調を形成する要素

  • アコースティックギターを中心とする生楽器のサウンド
  • シンプルな楽器編成
  • ゆったりしたテンポ
  • 親しみやすい曲構成
  • 身近だと感じられる内容を扱った歌詞

まとめ

ここまで「曲調」とその種類、そしてそれらを形成する要素について解説してきました。

曲調の理解は、自分自身が演奏したり作ることができる曲の幅にもつながります。

曲調を上手にコントロールして、自分が目指す雰囲気を持った曲を表現できることを目指してください。