見落としがちな罠

作曲において、歌メロディのついた曲は当然「歌える曲」に仕上げる必要があります。曲作りで意外と見落とされているのが「歌メロディの音域」です。

作曲者はどうしてもアイディアを大切にしたがるため、多少歌いづらくても「なんとか出せる高さ(低さ)だろう」とか「裏声で歌えば歌える高さだろう」と軽く考えて(言わば音域を無視して)曲を作ってしまいがちです。

気持ちのいいメロディや自由な発想を優先したことでメロディの中に「高すぎる部分」や「低すぎる部分」が出来てしまい、曲がすごく歌いづらいものになってしまった、という経験は誰しもがしているはずです。

適正な音域とは?

一般的に「誰もが苦労なく歌える音の広さ」は「1オクターブ半程度」と言われています。特殊な音域を持った歌手の曲を除く多くの曲は、分析してみるとほとんどが上記にならっており、特にアイドルグループの曲などは大人数で歌う事を考慮しているためかその傾向が強いようです。メロディを構築していく際にはこの「1オクターブ半」という音域が一つの目安となるでしょう。

また当然のことながら歌い手によっても適正な音域は変わるため、例えばシンガーソングライターが自分の歌う曲を自作する場合には本人の出せる音の広さがそのまま適正音域になりますし、誰かに提供する為に作曲をする場合には歌い手の音域をあらかじめ確認しておき、それにならってメロディを構築していく必要があります。→次項『音域について~その2~』


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