「アビーロード」のスペシャルエディションはやっぱり聴いてしまう。

ビートルズのアルバム「アビーロード」がリリースから50周年ということで、それを記念して9月27日にスペシャルエディションが発売されるとのこと。

アルバムジャケットに採用されている、あの有名な横断歩道にはまた多くの人が集まっているようです。

年一回やってくるビートルズのスペシャルアルバム

ファンとしてはやっぱり気になる

今回のアルバムも以前にリリースされた別アルバムの50周年記念盤と同じく、新たなステレオミックスやセッションデモ音源などを含めた特別仕様になっているようで、プロデュースを務めたのはお馴染みのジョージ・マーティンの息子、ジャイルズ・マーティンです。

私が利用しているApple Musicでも先行リリースで「Something」のデモ音源などが聴けるようになっていたのでチェックしてみましたが、やっぱりファンにとっては押さえておきたいかなと思える内容になっています。

全体を見てみた限りでは見覚えのないタイトルもいくつかあり、気になりますね。

ビートルズビジネス化してる?

とはいえ、ここ最近のビートルズ関連のリリースには少し首をかしげたくなるところがあるのも事実。

2017年の「サージェント・ペパー~」、そして2018年の「ホワイトアルバム」、そこから今年の「アビーロード」と、50周年記念盤としてスペシャルエディションを毎年リリースするのはいいんですが、どうにも「ビートルズビジネス」化しているように感じられます。

未発表音源や別テイク音源などは確かにファンとしては嬉しいけど、あんまり必然性が感じられないというか…。

その年の新たなミックスが施されてはいるものの、2009年の全アルバムデジタルリマスターほどの衝撃は無いし、未発表音源もそこまで聴き応えがないものだったりします。

2016年に公開された「Eight Days A Week」のドキュメント映画とそのサントラ、というような意味付けがあればまだ納得できるんですが…、とはいえリリースすれば一定数の需要があるのも間違いない、というところ。

このあたりはビートルズファンにとってちょっと複雑ですね。

やっぱりファンとしてはもっとわくわくできるような、新たなアルバムを期待してしまいます。

でも、アビーロードはさすがに聴いてしまうでしょう


それでも、なんだかんだ言いつつ個人的にアビーロードには深い深い思い入れがあるのでやっぱり聴いてしまうでしょう。

音楽好きの人であれば「無人島レコード(アルバム)」というテーマで一度は議論したことがあるはずです。

「もし無人島にたった一枚持っていくならどのアルバム?」というやつですね。

私にとっての「アビーロード」は、そんな「無人島レコード」にもなるほどの名盤なのです。

全体の構成や音楽的なレベルの高さ、演奏やアルバムのコンセプトなどどれを取ってもこのアルバムは最高の品質なのですが、作曲的な観点からも学ぶべきところが多いです。

既に述べた「Something」のサビの転調やクリシェ進行、「I want you」のテンポチェンジ、「You never kive me~」以降の変拍子やリフレインの手法などなど、いろんなアイディアが詰まっています。

と、この記事を書いていたらまた改めて聴きたくなってきました…。

今回のリリースをきっかけに、若い世代のみなさんにもビートルズのすごさを改めて体感してほしいです。

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