坂本龍一研究本のまとめ
坂本龍一ファンも、一般の作曲ファンの方も
総ページ数1055ページ、百科事典なみの大きさとボリュームからなる、坂本龍一音楽の研究本です。
自身の作品発表や、YMO等のグループでの活動、映画音楽制作など、長年第一線で活躍している坂本龍一さんの音楽を、さまざまな角度から分析しています。
坂本龍一ファンはもちろんのこと、日頃作曲を行う者にとっても興味深い事柄が沢山掲載されており、読み応えがあります。
独自の解釈によるさまざまな考察
これまでのインタビューでの発言や記事、自筆の楽譜を含めたデータを集め、どういったいきさつにより、どのように坂本龍一は音楽を作ってきたのか、などについて、さまざまな考察が行われています。
一部、著者の独善的な解釈が見かけられますが、ハーモニーの作り方やコード進行構築の概念など、音楽分析の一例として参考になるはずです。
「大型本」の部類に入る書籍のため、気楽に手に取れないところが残念です。