クラシック曲の作曲に必要となる知識と手順
特別な才能を必要としない作曲技法
クラシック曲の作曲技法について書かれた、歴史ある書籍です。
モチーフの発展に始まり、テーマの作り方、曲全体への発展のさせ方、形式についてなど、特別な才能を必要とせずに、曲を完成させるための基本的な技法が、丁寧に語られています。
解説に際しては、既存曲の楽譜をいくつも例に出すことで、技法を実例に結びつけて紹介しており、わかりやすさへの配慮が感じられます。
編曲の概念を知る
クラシックでは、「コード」と「メロディ」によって作られるポピュラー音楽とはまた違い、作曲の工程が旋律のアレンジにつながるものでもあるため、本書は編曲の基礎的な概念を学ぶ意味でも参考になりました。
また、クラシック曲の形式についても、理解を深めることができるはずです。
作曲を既存の名曲から学び、それと同時に「作曲者のセンスを大切にする」という、著者の姿勢には好感が持てました。