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おすすめコード進行(3)全40パターン テンションや分数コードなどを使ったさらに高度なアプローチ

こちらのページでは、全二記事に引き続きおすすめのコード進行を40パターンご紹介していきます

※前回、および前々回の記事はこちら

おすすめコード進行(2)全40パターン R&Bやビートルズ風コード、ロック・ポップスなどに使えるコード進行 おすすめコード進行(1)全40パターン ポップスからロック・AOR・ボサノバまで

また今回もさまざまなジャンルに活用できるコード進行を揃えていますので、作曲のアイディアとして是非活用してみて下さい。

※こちらでもまたあえていろいろなキーを活用しています。

目次

おすすめコード進行

1. ドミナントモーションが無いセカンダリードミナント

(キー=C)

「C → D7 → Fm6 → C」

セカンダリードミナント「II7(D7)」が活用された構成です。

通常「II7」はドミナントモーションの形により「V(この場合「G」)」へつながることが多いですが、ここではあえてその流れを無くしています

それでもサウンドに違和感はなく、むしろその裏切りが心地よく響いていると感じられます。

「Fm6」は「Dm7-5」からの置き換えとして解釈できます。

2. 「Vm7」からサブドミナントマイナーへの流れ

(キー=C)

「C → Gm7 → Fm7 → G7」

サブドミナントマイナーを絡めた構成、かつここでは「Vm7(Gm7)」を活用しています。

「Vm7」はいかにもノンダイアトニックコード的で不思議な響きを持っていて、部分転調のように一部だけ調があいまいになって、すぐ元に戻ってくるような構成をとることが多いです。

最後を「Gm7」にして、ループ系のコードパターンとしても活用できそうです。

3. パッシングディミニッシュコードを活用した典型的な形

(キー=G)

「G → G#dim → Am7 → Cm」

ルート音の半音上昇が気持ちいいコード進行です。

ディミニッシュをパッシングコードとして「I」と「IIm7」の間に挿入しています。

バラード曲などではベースラインのつながりによりメロディが引き立つことがあるため、このような典型的な形をひとつ知っておくとコード構築の幅が広がるはずです。

4. ドミナントが登場しないロック的構成

(キー=D)

「D → C → G → D」

「♭VII(C)」を活用した、ロック的雰囲気を持つコード進行です。

三和音のみでまとめつつ、ドミナントの「A」を登場させないところがポイントです。

「B♭」等が組み込まれると、さらにロックらしさが増します。

5. セカンダリードミナントコードを活用した典型的な構成

(キー=G)

「G → B7 → Em → CM7」

セカンダリードミナントコード「III7(B7)」を活用した典型的なコード進行です。

「VIm(Em)」に向かうドミナントモーションの形となっています。

最後は「CM7」としてその後の展開を感じさせていますが、そのまま「Am7 → D7」として締めてもすっきりとまとまります。

6. 短七度をベース音に置き換えた分数コード

(キー=A)

「A → AonG → F#m7 → F,G」

ルート音の下降を演出したコード進行です。

中でも「AonG」はあまり見慣れないコードですが、これは「『A7』の短七度の音をベースに置き換えたコード」として解釈出来ます。

このように、あるメジャーコードに短七度の音をベースとして足すだけでお洒落な雰囲気のある分数コードを作り出せます。

「F#m7」はダイアトニックコードの関係から「DonF#」としてもまた違った展開が期待できそうです。

7. 「VIIm7-5」を活用した構成

(キー=C)

「C → Bm7-5 → E7 → Am7」

ダイアトニックコードの中でも扱いづらい「VIIm7-5(Bm7-5)」を組み込んだコード進行です。

「セカンダリードミナントの『E7』をツーファイブ化した構成」として解釈出来ますが、このワンポイントが入るだけで切ない雰囲気が生まれます

ルート半音下降を演出するために、「E7」を裏コードの「B♭7」としても面白そうです。

8. 「♭III7」の多用

(キー=G)

「G → B♭7 → C7 → B♭7」

ロックで力強い雰囲気のあるコード進行です。

通常このようなシンプルな構成にはスリーコードを使用してしまいがちですが、それを少し発展させた形として「♭III7(B♭7)」を多用しています

ここにある「C7」にナインスを足したり、そもそもトニックの「G」をセブンスにしたりと、ブルース的な味付けをしてもさまになるはずです。

9. 分数コードを活用したノンダイアトニックコードを含むルート下降

(キー=D)

「D → GonC → GonB → B♭」

ルートの下降が気持ち良い、分数コードを主体とした構成です。

特に「GonC」の音はベース音が効果的に響いています。

また「GonB」はダイアトニックコード「Em7」の変形とも解釈できそうです。

ゆったりとしたテンポで鳴らしたいコード進行です。

10. パッシングディミニッシュからツーファイブ

(キー=E)

「E → Fdim → F#m7 → B7」

トニックからルートが半音上昇する、というパッシングディミニッシュの典型的使用方法にツーファイブの構成を足しています。

ルートが半音進行でうまくつながっているため、最後の「B7」を裏コードにして「F7」としても面白そうです

※ルートの動きが「E → F → F# → F」となります。

11. 「つつみ込むように…」風のコード進行

(キー=C)

「C → DonC → FmonC → C」

「つつみ込むように…」のAメロ部分風のコード進行です。

ベースの「C」が保持されているところがお洒落です。

一般的な分数コードとしても良いですし、さらには「C」をトライアドにして鍵盤で「左手=C」「右=D」のように押さえても絶妙なテンションが生まれます。

※「アッパーストラクチャートライアド」の用法

12. 「IVm6」の活用

(キー=C)

「C → Fm6 → C」

サブドミナントマイナーを活用した構成のひとつで、ここでは「IVm6」を利用しています。

サブドミナントマイナーというと単なるマイナーコードを想定してしまいがちですが、ここでのシックス系や「IIm7-5」などもそのバリエーションとして活用出来ます。

サブドミナントマイナーからドミナントを経由せずにそのまま「C」に落ち着くところも、その響きを際立たせています。

13. マイナーセブンスの平行移動

(キー=Dm)

「Dm7(9) → Em7(9) → Dm7(9) → Em7(9)」

セッションなどでも使えるシンプルな構成です。

コードが二つしかない分、テンションを加えてやや響きをリッチにしています。

16ビートの曲やボサノバ調など、このマイナーセブンス系の平行移動はどんなリズムでもさまになります。

14. 「♭VIM7」の活用

(キー=E)

「CM7 → Bm7 → E」

この構成においてポイントとなっているのは「♭VIM7(CM7)」の響きです。

コード進行の着地部分にひとつ個性を出したい場合などに使えるコード進行です。

「C → D → E」などのパワフルな流れを都会的な雰囲気に置き換えたような響きを持っています。

15. ルートの上昇

(キー=A)

「AM7 → C#7 → DM7 → Dm7」

上昇していくルート音が気持ち良い、オシャレ系のコード進行です。

三つ目の「DM7」は代理コードで、「C#7」の次に来るはずの「F#m」を裏切る形となっています。

最後をドミナントコードとする構成も考えられますが、発展性を考慮してサブドミナントマイナーとしました。

16. ジャズ風の構成

(キー=G)

「GM7 → F#7(♭13) → Bm7(9)」

テンションを多用したジャズ的な雰囲気を持つ構成です。

中でも「♭13」はマイナーを連想させるテンションのため、ドミナントモーションとあわせてマイナーコード前に配置すると綺麗に響きます

ループとしても活用出来ます。

17. サブドミナントからセカンダリードミナントへのつなぎ

(キー=E)

「A → G#7 → C#m7」

サブドミナントコードからの展開として、ループとしても活用できるコード進行です。

ダイアトニックコードとしての解釈から本来「G#m7」となるところを、「G#7」としてセカンダリードミナントの雰囲気をアピールしているところがポイントです。

18. サブドミナントコードのセブンス「IV7」の活用

(キー=E)

「D → A7 → E」

ロック系によく見られる、トニックに落ち着くためのコード進行です。

特徴的なのは「IV7(A7)」の響きです。

セブンスコードのブルージーな響きと、そこから直接終止する流れが個性的です。

直前にある「♭VII(D)」も効果的に働いています。

19. サブドミナントマイナーからの平行移動の展開

(キー=D)

「D → Gm7 → F#m7 → Em7」

サブドミナントマイナーである「Gm7」に、都会的な展開が付け加えられたコード進行です。

「Gm7」以降、同じマイナーセブンスのままコード全体が平行移動で動いていくところも興味深いポイントだといえるでしょう。

このあとは、やはりこのままドミナントを経由せずに「D」へつなげてほしいところです。

20. 「V7」から「Vm7」への変形

(キー=G)

「Am7 → D7 → Dm7 → G7 → C」

サブドミナントコードの「Am」(IIm7)からはじまる構成で、「D7」から「Dm7(Vm7)」への変形が際立っています。

Bメロはもちろん、意表をついたサビなどにも使えそうな雰囲気があるコード進行です。

最後は「C」とせずに「Am7」としてループさせることも出来ます。

21. もの悲しい雰囲気のあるコード進行

(キー=Am)

「Am7 → Em7 → Dm7 → FM7」

どことなくもの悲しい雰囲気があり、ボサノバ調の曲などに活用できそうなコード進行です。

最後の「FM7」からそのまま「Am7」につなげるとドミナントの「E7」を回避できるため、コード進行全体の起伏が少なくなります。

都会的で、淡々とストーリーが展開していくような響きを持っています。

22. ブラジル音楽的な構成

(キー=E)

「F#m7(11) → F7-5 → EM7(9)」

ルートが半音ずつ下降する、ブラジル音楽では常套句的なコード進行です。

「F#m7(11)」のイレブンスの音と、「F7-5」の減五度音のおかげで「シ」の音がずっとホールドされています

やっぱりボサノバのリズムで弾きたくなってしまいます。

23. 「♭IIIM7」を活用したAOR風コード進行

(キー=A)

「AM7 → Bm7 → CM7 → Bm7」

少しAOR的な雰囲気もある四和音の連続構成です。

ノンダイアトニックコード「♭IIIM7(CM7)」の響きがお洒落です。

ループ系のコード進行なので、R&Bの曲調などにも使えそうです

24. 「♭13」とサブドミナントマイナー

(キー=A)

「A → A7(♭13) → DM7 → Dm7」

テンションコードとサブドミナントマイナーを絡めたシンプルな構成です。

♭13thにより「A7」の5度音が半音ずつ上昇し、「DM7 → Dm7」の流れでまた半音下降する、という面白さがあります。

この例のように、テンションコードは使い方によってトップノートの動きを操ることが出来ます

25. パワーコードに似合うロック的構成

(キー=A)

「A → D7 → C7 → G → A」

ロックでよく見かけることが出来るループの構成です。

ここでは三和音以上のコード表記となっていますが、すべてをパワーコード(1度と5度)で鳴らすとよりロック的な雰囲気が生まれます

「G」を経由せずにそのまま「C7 → A」と落ち着かせても格好良いです。

26. 「これが私の生きる道」風コード進行

(キー=E)

「E → Bm → C#m → F#7」

PUFFY「これが私の生きる道」風のコード進行です。

冒頭の「E → Bm」がいかにもビートルズ的で、この「I → Vm」はロックでもひねりのある構成としてよく登場します。

また「Bm」のあとは「E7 → A」と進めるのが一般的ですが、ここでは「C#m」へと展開させています。

27. 近未来的な雰囲気のある構成

(キー=D)

「D → B♭7 → D」

少し近未来的で、かつブルージーな響きを持った構成です。

「B♭」は「♭VI7」でノンダイアトニックコードとなりますが、このコードが良い味を出しています。

メジャーとマイナーのムードをあやふやにしつつ、さらにセブンスとしていることで怪しげな雰囲気が生まれています。

28. マイナー系のツーコードループ

(キー=Em)

「Em → CM7 → Em → CM7」

ループ系コード進行として、マイナーの構成でトニックの機能を繰り返しています。

「Im」(この場合Em)を繰り返すだけでは単調すぎると感じる場面で、このような代理的解釈を持ったメジャーセブンスが入ると独特な浮遊感が生まれます。

「Em」を「Em7(9)」のようにテンションで装飾すると、より都会的なサウンドになります。

29. 「Sir Duke」風コード進行

(キー=B)

「B → G#m → G7(9) → F#7」

スティービー・ワンダーの有名曲「Sir Duke」風のコード進行です。

ハイライトは、やはり「G#m」からの半音下降です。

裏コードを活用したシンプルな展開ですが、この部分によってお洒落な雰囲気が生まれています。

ちなみに「サーデューク」Bメロのコード進行も半音下降が際立っています。

30. ペダルポイントのツーコード

(キー=G)

「G → Am7onG → G → Am7onG」

分数コードを使ってルートの「G」を保持しています。

「Am7onG」は「Gsus4」の変形とも解釈出来ますが、ここではあくまで「Am7」主体という捉え方をしています。

ループ系の曲などに使えそうなコード進行です。

31. マイナー構成におけるダブルドミナント

(キー=Am)

「Am → B7 → E7 → Am」

セカンダリードミナントを利用したフォークソング的構成です。

ここでの「B7」は「V7(E7)」につながるセカンダリードミナントとして「ダブルドミナント」などと呼ばれます。

「E7」を「B♭7」にしても面白そうです。

32. 「sus4」と「VII7」の組み合わせ

(キー=A)

「AM7 → G#sus4 → G#7 → C#m」

耳慣れない「VII7(G#7)」が活用された構成です。

「sus4」はその準備部分のような働きを持っており、直接「VII7(G#7)」を登場させるよりもつながりが滑らかになっていると感じられます。

「A → G#」というルートの展開自体が珍しいですが、「G#sus4」によって「ド#」の音が保持されているところも興味深いです。

33. 「おいしい水」風コード進行

(キー=Bm)

「Bm → Bm7onA → G#dim → Gdim → Bm」

ボサノバの有名曲「おいしい水」風の展開です。

三つめと四つめのコードはツーファイブにも出来ますが、ルートの下降を演出するためにディミニッシュの連結としています。

「Gdim → Bm」という終止もお洒落で、この「Gdim」は「F#7」の代理であると解釈出来ます。

34. 「I Saw Her Standing There」風コード進行

(キー=E)

「E → E7 → A7 → C7」

ビートルズ「I Saw Her Standing There」風のブルージーなコード進行です。

ここでもサブドミナントコードのセブンス化である「IV7(A7)」が効果的に働いています。

また「♭VI7(C7)」の尖った響きも格好良いです。

35. 構成音のうち一音を保持する

(キー=D)

「E7(9) → A7(13) → DM7(9) → B7」

セブンスとテンションを多用した浮遊感のあるコード進行です。

「E」における「9th」の音が、コードが展開しても保持されている形となっています。

このように特定のコードにある一音を意図的に鳴らし続け、偶発的にテンションコードを生み出すことも出来ます。

36. ノンダイアトニックコードの部分的配置

(キー=A)

「C#m7 → F#7 → G → Bm7onE → A」

ダイアトニックコードを主体としたコード進行の中に「♭VII(G)」が組み込まれています。

全体をスタンダードな構成にしつつ、一部分のみにノンダイアトニックコードを活用することで流れを乱すことなくスパイス的にその響きを印象付けることが出来ます

ドミナントコードの役割を「Bm7onE」として提示することで、あやふやな雰囲気のまま終止しているところもポイントです。

37. マイナーキーにおける「♭IIM7」の活用

(キー=Am)

「Am → B♭M7 → Am → B♭M7」

マイナーかつ都会的な雰囲気が感じられるシンプルな構成です。

「B♭M7(♭IIM7)」は「Dm」の代理とも解釈出来ますが、ここでは「A → B♭」の進行から、裏コードの変形のような役割になっています。

このツーコードを延々とループさせるだけでも十分に聴き応えのある曲にしていけそうです。

38. マイナーキーにおけるディミニッシュコード

(キー=Em)

「Em → B♭dim → Am7 → Em」

ディミニッシュコードによる技巧系のコード進行です。

ここでは、「B♭dim」によって「Em」の5度音「シ」の音が「シ → シ♭ → ラ」と半音下降しています。

ドミナントを経由せずにトニックに戻っているところも特徴的です。

39. 「♭VII」とペダルポイント

(キー=E)

「E → DonE → E → DonE」

「♭VII(D)」に、ペダルポイントの手法をあわせ「DonE」としています。

「ルート『E』を保持する」という発想によって「DonE」の形が生まれていますが、そのルート音はコード「D」における「9th」の音になっています。

こちらも、シンプルでも十分にさまになるコード進行です。

40. 「Lady Madonna」風コード進行

(キー=C)

「Fm7 → B♭7 → E♭M7 → Dm7,G7 → C」

ビートルズ「Lady Madonna」のブリッジ風コード進行です。

「キー=E♭」に部分転調し、「IIm7 → V7(Dm7 → G7)」を経由してもとのキーに戻ってくる、という技巧的な展開です。

この例のように、Bメロなどに転調を取り入れることで、その部分を印象的なブロックとして作り込むことも出来ます。

まとめ

おすすめコード進行をまたまた40パターンご紹介しました。

今回はマイナーキーにおけるアプローチがいくつかありましたが、これらを元にそこからオリジナルなコード進行へと発展させていくのも楽しそうです。

是非素敵な響きを作り上げてみて下さい!

サウンドが変わるとひとつのコード進行が生み出す雰囲気も変わります