「作曲ができない」と悩む多くの人がなぜ作曲できるようにならないのか?を考える

こちらでは、「作曲できない…」と悩む多くの人がなぜいつまで経っても作曲できるようにならないのか、という点について考えていきます。

「作曲」という作業の難しさを感じる

「作曲をやりたいけれど、なかなかできるようにならない」という悩みを持っている人は案外多く存在します。

ギターやピアノなどの楽器を弾けるようになった方や歌が大好きな方が、次なるステップとして作曲に取り組む、というのがよくあるパターンで、いちプレーヤーとして取り組むそれらと「作曲」という作業はまったく別ものであるため、そこに戸惑ってしまう方がそのほとんどです。

また、現在ではDTMが一般化したことで「楽器は弾けないけど曲は作ってみたい」という思いから作曲に取り組む方も多くいますが、こちらも同じような理由から作曲ができない状態に陥ります。

では、そんな「作曲をやりたいけれどできない」というみなさんが、どのようにすれば作曲をこなせるようになるのか、というと、その答えは「作曲をすればいい」ということに尽きます。

これは答えになっていないように感じられますが、その理由は以下に述べる通りです。

作曲はやれば上手くなる

作曲に興味を持つ多くの人は、まず見よう見まねでメロディを思い浮かべたり、知っているコードを繋げたりして試しに曲を作ってみようとします。

作曲初心者であるため、出来上がるものはちょっとしたメロディのつながりや小さなコードのつながりなど、とてもシンプルなものになることが多く、その出来栄えも「これでいいのかな?」というレベルであることがほとんどです。

ここで「作曲ができるようになる人」は、そこからさらに何度も作業を繰り返すことで、次第に立派な一曲を作り上げていけるようになります。

反面で、「作曲ができない人」は、その超初期の状態で作曲をやめてしまうのです。

そこで自分で考えたり、ネットや書籍で学習したり、または誰かに教わったりして「もう一度作曲をする」「一曲を作り上げる」というところにつなげていけば上達するのですが、それをしないことで停滞してしまいます。

いかにして「やめてしまう」を回避するか

もちろん、この「作曲をやめてしまう」という選択には原因があって、「思っていたほどうまくいかなくて作曲に面白みが感じられない」という理由がそのほとんどです。

なんとなくやってみようかな、という気持ちで始めた作曲が思いのほか大変で、苦労の方が大きくなってしまっている状態です。

それでも、オリジナル曲を作って発表している人に対する憧れは消えず、やってみたいという思いはまた募るのですが、やはり作業が進まない、という流れを繰り返します。

これが冒頭で述べた「作曲をやりたいけれど、なかなかできるようにならない」という状態です。

それでは、その状態を打開するにはどのようにすればいいのでしょうか?

打開策は大きく分けて二つあり、ひとつは「少しずつステップアップすること」、そしてもうひとつは「自分に厳しくしすぎないこと」です。

1. 少しずつステップアップする

作曲に慣れない段階では、出来上がるものが小さなフレーズや短い曲の展開にとどまってしまうことが多いものです。

ここで「作曲がいつまで経ってもできない」と悩む多くの人は、最初から壮大で立派なものを求めようとします。

しかしそれは思った以上に難しくて、結果的に作業が大変だと感じてしまうことで継続することができない、という状態におちいってしまいます。

そこから作曲はふりだしに戻り…、という負の循環が待っているわけですが、それを断ち切るには「いきなり壮大で立派なものを求めようとしない」という意識が大切です。

曲を作りきることが大切

上記は、具体的には「思いついた小さなフレーズや短い曲の展開をコンパクトに展開させて、童謡のようにシンプルな曲でもいいので一曲を作りきる」ということを指しています。

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そもそも「フレーズを思いつく」→「いまいち」→「作り直す」→「またいまいち」というところを繰り返しているだけでは、絶対に作曲できるようにはなりません。

大切なのは既に述べている通り、少しずつステップアップするという意識です。

どんな曲でも必ず一曲を作りきるようにして、それをもとに「では、次の曲はもう少し長めの曲を目指そう」「次はもう少し多彩なコードを使ってみよう」と少しずつ上達していけばいいのです。

そんな意識を持って取り組んでいれば、一年も経った頃には相当聴き応えのある曲が作れるようになっているはずです。

2. 自分に厳しくしすぎない

この「自分に厳しくしすぎない」ということも前述の内容と関連しますが、作曲を継続させていくためにとても大切です。

「なんだか平凡な曲だ」とか「どこかで聴いたことのあるような曲だ」と感じても、それは紛れもなく自分自身が生み出した作品です。

まずはそのクリエイティブな行為を誇りに思って、自分自身の作曲を認めるようにしてみてください。

もちろんなんとなく適当にやっているだけでは決して作曲は上達しませんので、既に述べたように「次はこうしよう」という意識を持って、より良い曲を生み出していくために前向きに取り組んでいくことも欠かせません。

このあたりの事柄については、以下の記事にも詳しく記載されています。

こちらも是非参考にしてみてください。
作曲レベルアップのために必要なステップとは?
作曲初心者にありがちな「作曲が進まない」の対処法|いきなり「しっかりした曲」を作ろうとしないほうがいい

まとめ

「作曲ができない」と悩む多くの人がなぜ作曲できるようにならないのか、という点について考えてきました。

ここまで述べた内容をまとめると、ポイントとなるのは

  • 作曲を続ける
  • 少しずつステップアップする
  • 自分に厳しくしすぎない

という点です。

前向きに取り組めば必ず上達して、いつしか「作曲できる人」になれているはずです。

まずは上記の3つのポイントを意識して、楽しみながらやってみてください!

童謡のようにシンプルな曲でも、そこには案外良いフレーズが含まれているものです。

補足

上記で述べた「少しずつステップアップする」という内容に関連して、「ではどのように作曲を上達させていけばいいのか?」という点について以下のページで解説しています。
作曲を独学で進めるときの勉強方法 「上達に欠かせない5つの柱」とは? これをやれば作曲は上手くなる!

ポップス・ロック作曲の上達につながる「曲分析ガイドブック」について知る

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