かっこいい!コード進行 全10パターン ロック等に使えるおすすめのコード進行

こちらのページでは、コード進行の中でも特に「かっこいい!」と感じられるサウンドを持つものをご紹介していきます。

それぞれは主にロックなどで活用できるように、繰り返し(ループ)で使えるものにまとめており、またギターでも弾きやすいようになるべくシンプルなコードになるように組み立てました。

この「かっこいい!」の観点は人それぞれですが、どれも使ってみたくなるものばかりなので是非作曲や演奏に活用してみて下さい。

※ご紹介するコード進行は、さまざまな構成を体感できるようにあえていろいろなキーを活用しています。

かっこいい!おすすめのコード進行(メジャーキー編)

まずはメジャーキーからご紹介します。

1. 「B♭」がスパイスになっている構成

(キー=C)

「C → B♭ → F → G」

トニック(C)から始まってドミナント(G)に向かう定番コードに「B♭」の響きを加えています。

この「B♭(♭VII)」の響きのみがノンダイアトニックコードとなりますが、ありがちな構成の中で良いスパイスになっていると感じられます。

スタンダードなメロディも乗せられるので、いろいろな曲に活用できるはずです。

2. ドミナントコードを出さないコード進行

(キー=A)

「A → C → G → A」

こちらのコード進行は、ドミナントコード「E」を排除した構成です。

ここでのノンダイアトニックコードは「C」と「G」ですが、これら二つのコードがロックな雰囲気を高めています。

それと同時に、ポイントとなっているのは既に述べた通り「G」から直接「A」に向かうところです。

「キー=A」におけるドミナントコードは「E」ですが、このコード進行ではそれが登場しません。

スリーコードでいう「A → D → E → A」のように、優等生的なサウンドが無いところにロックを感じます。

3. コード内声の変化を聴かせるコード進行

(キー=D)

「D → D7 → G → Gm」

こちらは少しおしゃれな雰囲気もあるコード進行です。

「D → D7」と「G → Gm」のそれぞれで、ルート(ベース音)は変わらないままコードの中の音のみが微妙に変化しています

ノンダイアトニックコードは「D7(I7)」と「Gm(IVm)」で、どちらもクラシカルな響きを持っています。

スローテンポでゆっくり聴かせるようなロックで使えそうなコード進行です。

4. かっこいい響きでトニックに返ってくるコード進行

(キー=E)

「D → A → E」

こちらはノンダイアトニックコード「D」からトニック「E」に戻ってくる構成です。

ここまでにもいくつか登場してきているように、ノンダイアトニックコードの「♭VII」や「♭III」にはロックな響きがあります

ここではそれ(D=♭VII)を構成の冒頭に持ってくることで、サウンドをより印象付けるような働きにしています。

とても弾きやすいコード進行でありながらかっこいい雰囲気を演出できる、という点が魅力です。

5. サブドミナントからトニックの流れで「A♭」をスパイスにする構成

(キー=C)

「F → A♭ → C」

こちらはサブドミナントの「F(IV)」からトニックに戻るコード進行です。

ここでポイントとなっているのは「A♭(♭VII)」で、さらにドミナントコード(この例でいう「G」)を登場させずにそのまま「C」に着地しているところも特徴的です。

この「♭VII」にもロックな響きがあり、「♭VII」「♭III」とセットで覚えておくといろいろな場面で活用できます。

通常の構成を締めくくる際に、さりげなくこのコード進行を登場させても面白そうです。

かっこいい!おすすめのコード進行(マイナーキー編)

ここから後半は、かっこいい雰囲気を演出する際に欠かせない「マイナーキー」のコード進行をご紹介していきます。

6. 「B♭7」が超ロック!なコード進行

(キー=Am)

「Am → B♭7 → Am → B♭7」

タイトルの通り「B♭7」のサウンドがかっこいいコード進行です。

登場しているコードは「Am」と「B♭7」の二つのみですが、十分に成立してしまうところにこの構成の力強さを感じます。

歯切れのいいギターのカッティングが似合いそうです。

7. 切ない雰囲気がかっこいい構成

(キー=F#m)

「F#m → DM7 → A → C#m」

こちらはマイナーの切なさを演出するような構成となっています。

二つ目の「DM7」は「F#m」との代理関係にあるコードですが、この音がひとつ加わるだけでコード進行がとても聴き応えのあるものに変わります。

最後の「C#m」はドミナントモーションを演出するために「C#7」とすることも考えられます。

マイナーの切ない系ロックなどに活用できるコード進行です。

8. ベースラインの下降が心地良いコード進行

(キー=Am)

「Am → Am7onG → DonF# → F」

ここでは「Am」から始まったコード進行が、ルートを下降させながら展開していきます

このような分数コードを使ったコード進行も、ポップス・ロックにはよく登場します。

ノンダイアトニックコードの「DonF#」の部分で明るい音が加わるところが特徴です。

また「Am7onG」は転回形の概念によるもので、「7」の音を「onG」としてベースにしているためダイアトニックコード内に収まるものです。

9. ファンキーロックな雰囲気があるコード進行

(キー=Bm)

「G → F#7 → Bm」

こちらのコード進行では、サブドミナントコード「G」からトニック「Bm」に向かう流れが作られています。

「F#7 → Bm」はドミナントモーションで、かつ「G → F#」いうルートの流れが二度進行であるため、全体が強い進行によって結びついた構成であるといえます。

R&Bなどにも通じる16ビートのロックに活用できそうな、おしゃれなサウンドも持っています。

10. いわゆる「ヴィジュアル系」のコード進行

(キー=C#m)

「A → B → C#m」

最後にご紹介するのは、いわゆる「ヴィジュアル系コード進行」としても有名な構成です。

ここでもサブドミナントの「A」からトニックの「C#m」へつなげられていますが、この構成をそのまま折り返して「A → B → C#m → B」という形によってループさせることもできます

このコード進行は万能で、テンポの速い曲からスローな曲まで幅広い曲調に活用できます。

またダイアトニックコードのみによる構成であるため、このコード進行からはいろいろなメロディが連想できます。

補足

以下のページでは、コード進行の実例が掲載された書籍を複数ご紹介しています。
コード進行本のおすすめ7選|コード進行を知りたい・理解したい・作れるようになりたい人のための本をご紹介します。

まとめ

ここまで「かっこいい!」と感じるおすすめのコード進行を10パターンご紹介してきました。

メジャー系・マイナー系共に、どれもロックな曲に合うコード進行ばかりだと思います。

この響きをもとに、是非魅力的なサウンドを作り上げてみて下さい。

これらのコードをもとにロックなリフも作れそうです。
※その他のコードパターン紹介ページはこちら
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