ブラジル音楽でコード進行の研究
西洋音楽に無い独特の感性
ブラジル音楽には、一般的なロック・ポップスにない独特なリズムセンスや和音の解釈などがあり、作曲的な観点からいつも大きな刺激を受けます。
ボサノヴァはその代表的な音楽ジャンルでもあり、1960年代、ビートルズがロックの在り方を変え、西洋を中心にポピュラー音楽が大きく変わっていった時期に、ブラジルでは様々なボサノヴァの名曲が生み出されました。
本国ブラジルでは、「時代遅れの音楽」と揶揄される風潮があるようですが、作曲の可能性を考える時、そこからいろいろなことを学ぶことができます。
ボサノヴァの名曲集
本書では、ボサノヴァの定番曲がコード進行とコードダイアグラム付きで多数収録されています。
ギターでのテンションコードのフォームや、それを活用したコード進行など、通常のロック・ポップスではあまり見かけないアイディアが沢山詰まっており、それらを作曲のための研究材料として活用することができます。
ひとりでは到底気付けなかったような魅力的なハーモニーに出会うたび幸せな気分になれる、という、作曲ファンとしてマニアックな視点で楽しめる書籍です。