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作曲初心者向け | 作曲超入門(1)

はじめに

作曲初心者の方にとって、何より気になるのは

  • 作曲とは、どんな作業なのか?
  • どんな手順で行われるものなのか?
  • 自分にもできるものなのか?
という点かと思います。

私は普段から、自身の作曲教室で初心者のみなさんと接していますが、「作曲がいつまで経ってもできない」という方には、ほぼ出会ったことはありません

以下のフォルダ画像は、ある生徒さんの作曲した、アイディア音源をまとめたものの一部です。


出会った当時の彼は、ギターがちょっと弾ける程度で、作曲の経験はゼロという状態でした。

そんな彼でも、後に述べるやり方で作曲に取り組んだことで、このフォルダにあるとおり、一年間で次々と曲を生み出せるようになっており、それ以外の初心者のみなさんも同様に、少しずつではありますが着実に作曲できるようになっていきます。

というわけで、こちらでは、私が日頃から作曲初心者のみなさんに教えている、作曲のやり方や手順などを解説していきます。

※今回の説明は、「【ギターやピアノを使った、ボーカルのある曲】の作曲」の解説です。
※その他の作曲を目指す方も、概要は参考にしていただけるかと思います。

作曲の概要

メロディ・ハーモニー・リズムを作る

「作曲」とは、すなわち「音楽を作る」ということです。

西洋音楽では「音楽の三要素」という概念があり、「音楽」は

  • メロディ
  • ハーモニー
  • リズム
によって成り立っている、とされています。

メロディは、一般的に想像できる「歌」の部分で、声に出して歌える旋律が「メロディ」を指します。

ハーモニーは、和音(複数の音の重なり)がつながって、変化することでさまざまな雰囲気を演出するものです。

またリズムは、手拍子のように、「規律のある一定の動き」を指します。

カラオケを例にとると、みなさんの歌が「メロディ」で、スピーカーから流れて来る伴奏が「ハーモニー」と「リズム」を担っている、と解釈できます。

作曲においては、「音楽」の要素となるこの三つ「メロディ・ハーモニー・リズム」を作る事が求められます。

「曲」は、ある程度の長さが必要

曲とはすなわち「楽曲」であり、「楽曲」は時間の経過とともに変化をして、リスナーに印象を持たせて、何かを感じさせるものです。

例えばここに、5秒程度の短い「歌と伴奏」があるとして、みなさんはこれを「楽曲」だと感じるでしょうか?…おそらく感じないはずです。

作曲の際には、「楽曲」を作るため、上記「メロディ・ハーモニー・リズム」を、ある程度の長さになるように伸ばして、そこからストーリーを感じられるように構成していくことが必要となります。

歌いながら、ギターやピアノの伴奏のみで表現できる状態を目指す

ハーモニーとリズムについて

前述の「ハーモニー」の箇所でお伝えした「和音」は、ポップスやロックでは「コード」と呼ばれています。

ギターやピアノには「コードフォーム」という概念があって、それに沿って弦や鍵盤を押さえて弾くことで、和音を演奏することが出来ます。


また、コードのつながりは「コード進行」と呼ばれ、一般的に「ハーモニー」と同じ意味で扱われます。


コードのみによるギター・ピアノの演奏は、ハーモニーを最もシンプルに表現でき、かつリズム的な要素もあわせて表現することができます

メロディについて

ボーカルのある曲は、「歌いながら作る」ということが基本となります。

これは、「歌われる」ということが前提となることで、メロディには歌にしたときの心地良さや無理のなさが求められるためです。

簡単に言えば、「歌」のある曲は「歌って」作るべき、ということです。


これらを踏まえ、「作曲」という段階においては、
  • ハーモニーとリズム = コードのみによる伴奏
  • メロディ = 歌
によって表現することとして、「歌いながら、ギターまたはピアノのコード伴奏によって演奏できる状態」を作る事、を作曲の最終形として目指します。

作曲の概要まとめ

ここまでで述べた、作曲の概要をまとめると、以下の通りとなります。

  • 「メロディ」「ハーモニー」「リズム」を作る
  • ある程度の長さが必要
  • 歌」と「ギターまたはピアノのコード伴奏」を作る事、を目指す
これ以降、初心者向けの作曲手順について、より具体的に解説していきます。

作曲の具体的な手順

初心者向け、ということを前提として、具体的にどのように作曲を進めて行くのか、を解説していきます。

これ以降の手順の最後まで、順番に沿って進めれば、初心者の方でも無理なく曲を作っていけるはずです

※最後には、動画での実演もあります。

1. 楽器でコード「C」を演奏する

まず、ギターまたはピアノにて、「C」のコードを演奏します。

ギターコードフォーム、およびピアノコードフォームは、下記リンクよりご確認いただけます。

参考

ギターコードフォーム一覧楽器.me

参考

ピアノコードフォーム一覧楽器.me

このとき、演奏にリズムをつけて、一定のリズムで「ジャンジャンジャン…」と弾きます。

2. 「C」の伴奏をもとに、「ドレミファソラシド」を使ってメロディを歌う

次に、「C」の響きをよりどころとして、「ドレミファソラシド」の音を使いながらメロディを考えて歌います。

メロディに使える音について

上記解説の通り、「C」のコードに対しては、メロディに「ドレミファソラシド」の音が使用できます

これは「ドレミ―」「ミファソドー」のようなメロディを作って歌う、ということを指しており、ギターやピアノの上であらかじめ「ドレミファソラシド」を弾いて、音を確認したうえで、その中から自由に音を選ぶようにメロディを歌うと、比較的スムーズに、メロディが歌えるはずです。

参考までに、下記はギター指板上のドレミファソラシドの位置です。


ピアノでは、白鍵の音が「ドレミファソラシド」そのものです。

また、メロディの中で長く伸ばす音やアクセントを強く持たせるような音には、「C」の構成音=「ド・ミ・ソ」を使うようにするとメロディが綺麗に響きます。

メロディが連想できない場合

メロディが上手に連想できない場合、まずは「ドレミファソラシド」の各音を自由に置き換えてメロディを作ってみてください

(※この点については、後の記事にて詳しく解説しています)

また、メロディには、「タタタタ」と刻むのか、または「ターター」と伸ばすのか、というような、「どのような長さの音符を使うか」という観点での性質があります。

それらのことも念頭に置きながら、メロディを考えていくと、比較的イメージしやすくなるはずです。

3. 「コード(C)とメロディ」の完成

「C」の響きから連想した自然なメロディにより、「コードとメロディ」という小さな構成がその時点で完成します。

4. コードを変える

次に、あるタイミングにて、コードのみを最初に鳴らしていたコードではないものに変更します

ここでの、コード変更の具体的なタイミングですが、ギターまたはピアノの伴奏で「ジャン・ジャン・ジャン・ジャン」と4回鳴らした後、とします。


そのうえで、「C」の次のコード(二つ目のコード)は、下記5つより選択するようにします

Dm , Em , F , G , Am
これら各コードは、まとめて「ダイアトニックコード」というグループ名で呼ばれ、前述の「ドレミファソラシド」と同じく、コード進行を組み立てる際に使うことができます

具体的には、「C, Dm, Em, F, G, Am」を自由に組み替えて、コードを繋げていける、ということを意味していて、今回の例では一つ目のコードとして「C」を既に使っているため、下記のようなコード進行を作っていくことができます。

  • 「C → Dm」
  • 「C → Em」
  • 「C → F」
  • 「C → G」
  • 「C → Am」

5. 二つめのコードの響きをもとに、メロディをさらに伸ばす

次に、新たなコードの響きをもとにして、最初に思いついたメロディを伸ばすように、さらに発展させていきます

ここでも、メロディには「ドレミファソラシド」を活用します。

6. さらにコードを次なるものへ変え、またメロディも伸ばす

この後は、メロディとコードを、互いに伸ばして行くよう、それぞれを発展させていきます。

コードチェンジの際には、前述の「C, Dm, Em, F, G, Am」を選択肢としながら、現在のコード以外のコードに変える、というイメージで進めていきます。

「メロディ」と「コード」が互いに追いかけっこをするように伸びて行く形が理想的です。

動画で解説

文章ではよくわからない!」という方のために、上記の一連の手順を使って、下記動画でも作曲の基本的な作業を実演しています。

是非参考にしてみてください。

まとめ

ここまで、作曲初心者向けに、作曲の概要とその手順を解説してみました。

初心者の時点では、まず

  • 伴奏としてコードを弾くこと
  • そのコードの響きをもとに、歌ってメロディを思い浮かべること
  • ある時点でコードを別のものに変えること
の三点ができるように、練習してみてください。

「果たして自分に出来るのだろうか…」と考えてしまいそうですが、初心者のみなさんが出来ているので大丈夫です。

焦らずゆっくり、楽しみながらやってみてください!