実践編「作曲の上達に欠かせない5つの柱」をどのような順序で進めればいいか?を解説

こちらのページでは、私が作曲上達への道筋として独自に編み出した「作曲の上達に欠かせない5つの柱」の実践方法について解説していきます。

「5つの柱」を具体的にどのような手順で実践すればいいか、またそれを行う際にどのような点に気を付ければいいか、ということを詳しくご説明していきますので、真剣に作曲レベルを向上させていきたい人は是非参考にしてみて下さい。

「作曲の上達に欠かせない5つの柱」のおさらい

「作曲の上達に欠かせない5つの柱」とは、私が自分自身の25年以上にわたる作曲経験や、ここ9年ほど行ってきている作曲講師としての経験を通して整理した「最も効率の良い作曲上達への道筋」になる取り組みです。

※「作曲の上達に欠かせない5つの柱」解説ページ
【作曲を独学で進めるときの勉強方法】これをやれば作曲は上手くなる!「上達に欠かせない5つの柱」とは?

上記のページではその詳細について解説していますが、こちらでも改めて5つの柱の中身を以下の通り整理しておきます。

作曲の上達に欠かせない5つの柱
  1. 曲作りの実践
  2. 曲分析の実践
  3. 音楽理論の学習
  4. 作曲方法論の学習
  5. 曲を沢山聴く

これらは文字通り作曲を効率良く、かつ確実に上達させるために欠かせないものです。

5つそれぞれを満遍なくこなしていくことで必然的に作曲は上達していきますが、こちらのページではそれをどのように進めていくべきかという具体的な方法(手順)について解説していきます。

「5つの柱」は回していくもの

ここで前提となるのは「『5つの柱』はひとつずつ順番にこなしていくものではない」ということです。

「5つの柱」は常に全部を同時進行に近い形で行って、そのサイクルを回していくことで初めて効果を発揮します

そのため、これ以降で解説する手順はあくまで基本的なものとして捉えて下さい。

手順を目安として、それを自分なりにアレンジしつつ継続させていくことができると最も理想的です。

「5つの柱」へ取り組む手順

これ以降は、実際に「5つの柱」に取り組む際の手順について解説していきます。

そもそも「5つの柱」の中で最も大切なのは「曲作り」への取り組みです。

やはり、結局のところ「作曲」は曲を作る行為を通して上達します。

これは例えば「自動車の運転」や「料理」や「英会話」などのすべてに通じることで、上手くなるにはそれを継続させる以外に方法がありません。

しかし、その反面で全くの初心者の時点ではそもそも「曲作り」のやり方自体がわかりません

そのためまず初めに少しだけ予備知識を学ぶところから「5つの柱」の実践をスタートさせていきます。

1. 音楽理論(初級部分)の学習

上記を踏まえ、作曲の知識がほとんどない方が「5つの柱」の中で初めに取り組むべきなのが「音楽理論の学習」です。

とはいえ、いきなりすべての理論的知識を習得しようとするのではなく、この時点では作曲を始めるために最低限必要な初級知識のみに絞って学習するようにします。

音楽理論の初級知識にあたる内容は以下の通りです。

初級
  1. メジャースケール
  2. ダイアトニックコード
  3. スリーコード
  4. 代理コード

これらの知識は、主に「メロディとコードには基本的にどのような音を使うか」ということを整理するためのものです。

これは言い換えれば作曲に必要な「材料」や「道具」を得ることを意味しており、曲作りはこれらを活用しながら進めていくことになります。

※上記の初心者向け音楽理論については以下ページにて解説しています。
【初心者向け】最初に学ぶべき音楽理論の項目と学習の順番(知識ゼロからしっかり理解するための順序と注意点)

2. 作曲方法論(初級部分)の学習

ある程度の初級理論が備わってきたら、次に「5つの柱」から「作曲方法論の学習」に移行します。

これも音楽理論のような「材料」「道具」に似た知識ですが、より正確には「作曲方法論」は手順書や説明書のようなものだといえます。

作曲方法論とは、メロディやコードでは語りつくせない「曲の組み立て方」を定義するものです。

それは「作曲を何から始めて、それを行う際にどのような気遣いが必要で…」という内容を知ることを意味します。

方法論を学ぶことで実際に曲作りを始められるようになり、思いついたメロディやコードをそれに沿って展開し、一曲にまとめ上げていけるようになります。

こちらも音楽理論と同じく、作曲に慣れていない段階ですべてを覚える必要はありません

まず、最低限作曲を始めて一曲をまとめ上げることが出来る程度の知識に絞って学習するようにして下さい。

曲作りと並行して学ぶこともできる

また方法論は曲作りに直結するものでもあるため、曲作りを進めながら並行して学ぶことも出来ます。

これにより、学ぶべき内容を実体験を通して理解することができます。

いずれにせよ、音楽理論の学習を通して得た「どんな音・メロディ・コードを使うか」という知識を、この方法論の知識によって曲に落とし込んでいくことができるようになる、と理解して下さい。

※「作曲方法論」に相当するさまざまな解説は、以下のカテゴリにてまとめております。

3. 曲作りの実践

ここまでを通して「音楽理論」「作曲方法論」の学習が進んだら、次に「5つの柱」からいよいよ「曲作り」を行います。

身につけた「材料」と「説明書」をもとに、曲を組み立てていく段階に入るのです。

これまでに解説した知識が身についていれば、手探りでなんとなく一曲を仕上げることが出来てしまう人も多くいるはずです。

反面で、やはりゼロからメロディを生み出したり、コードをつなげたりするのにはそれなりにコツが必要となるため、いろいろな試行錯誤がここで行われていくことになります。

曲作りが上手くいかない状態をサポートするのが前述の「作曲方法論」の知識です。

既に述べた通り、曲作りを行いながら並行して方法論をより深く知ることで、ぎこちないながらも曲を作り上げていくことができるようになるはずです。

曲作りの結果は人それぞれ

また、この「曲作り」の体験を通して案外スムーズに曲が完成したり、思いのほか苦労をしたり、そこから得られる結果や感想は人それぞれです

曲作りを行う上で大切なのが「作業をやりきる」ということで、例えシンプルなものでも出来る限り一曲を仕上げることが望ましいです。

それを経て、どんな点に苦労し、何が出来て何が出来なかったかを明らかにすることも大切です。

※初心者向けの作曲手順については以下のページにて解説しています。
作曲初心者向け|作曲超入門(1)具体的な作曲方法とやり方のコツ

4. 曲分析の実践

ここまで「5つの柱」のうちで「音楽理論」「作曲方法論」「曲作り」を行ってきましたが、次の段階として取り組むのが「曲分析」です。

既に曲作りを体験したことで「作曲とはどのようなものか」がある程度把握できているはずですが、この「曲分析」の作業ではその実体験をもとに他の人が作った曲がどのようになっているかを確認していきます。

具体的には、自分の好きな曲やヒット曲を「音楽理論」や「作曲方法論」の観点から主に紐解き、曲の成り立ちを把握します。

もちろん曲にはいろいろなパターンが存在し、そこに正解はありません。

だからこそ、さまざまな曲のさまざまなやり方を実際に分析して、作曲の際の判断力を磨く必要があるのです。

持っている知識や経験をもとに既存の曲と向き合う

曲分析のやり方や分析の精度は、その時の自分が持っている作曲の知識やレベルによって変わります。

学んだ知識や曲作りを通して得た経験をもとに、「メロディの形」「コードの種類」「曲構成」「曲展開の具合」など、いろいろな点に着目して曲の成り立ちを紐解いてみて下さい

※曲分析を進めるうえで役に立つ、教室オリジナルの「曲分析マニュアル」を以下のページにて差し上げています。こちらも参考にしてみて下さい。
曲分析マニュアルプレゼント

日常的取り組み:曲を聴く

「5つの柱」のなかで最後の一つとして残っているのが「曲を聴く」という行為です。

これは実施手順としてどこかに組み込むものではなく、日常的に行うべきものです。

部屋に居てくつろいでいる時、移動の時など、音楽を聴くことができるタイミングは多くあります。

そのような時、自分から意識してなるべく幅広く、沢山の音楽を聴くようにして下さい。

他ページでも述べているように、インプットの量や質はアウトプットに必ずつながります。

定額制音楽サービスは大活躍する

これを実践する時、定額制の音楽サービスがとても役に立ちます。

例えば有名どころである「LINE Music」「Amazon Music」「Apple Music」などのアプリを利用すれば、気になる音楽を好きな時に好きなだけ聴くことができます

これらを上手に活用すれば、常に新しい音楽に触れていくことができるはずです。

※アプリは私も使っていますが、三か月間は無料期間があるのでまだ使ったことのない人は是非サービスを体験してみて下さい。

「作曲の上達に欠かせない5つの柱」を実施するうえでの心得

ここまで「5つの柱」を実施する手順について解説をしました。

まとめると以下のようになります。

  1. 音楽理論の初級部分を学習する
  2. 作曲方法論の初級部分を学習する
  3. 上記二点を踏まえて曲を作る・完成した曲の仕上がり具合を確認する
  4. 上記を経て得た知識や経験をもとに既存の曲を分析する
  5. 日常的に幅広くいろいろな曲を聴く

そのうえで大切なのが、冒頭でも述べた通り「これらを掛け合わせてそのサイクルを回す」ということです。

「サイクルを回す」の例(1)

例えば一曲を作り終わって、それを通して得た知識と経験をもとに既存の曲を分析したとします。

その時に、自分が現在持っている知識では説明できないようなコードに出会ったら、そのコードがどんな解釈によってそこで扱われているかが気になるはずです。

それによって音楽理論学習の意欲がさらに高まれば、改めて音楽理論学習の次なるステップへ進むことが出来ます

同じく、理論はひとまず後回しとしてとにかくそのコードの響きや使われ方が気に入った人は、実際にそれを活用して曲作りに改めて取り組むことも出来るはずです。

「サイクルを回す」の例(2)

また、日常的に沢山の音楽を聴いていれば必然的にいろいろな曲に出会います。

そこで気になった曲を分析して、そこから特殊な展開を見つけた時にはそれを方法論の一つとして蓄えることができます

そして、それを活用して曲を作ることも出来ます

曲を作り終わって「コードの展開が単調だなあ」と感じたら、それを補強する意味で音楽理論を改めて学習したり、ヒット曲からヒントを得るために曲分析をすればいいのです。


このページ冒頭で「『5つの柱』のサイクルを回していければ理想的」というようなことを述べたのはこのような理由からです。

上記の姿勢で「5つの柱」に取り組めば、必ず作曲は上達していきます。

まとめ

ここまで、「作曲の上達に欠かせない5つの柱」の実践方法について詳しく解説してきました。

既に述べた通りご紹介した手順はあくまで目安でしかなく、5つ全てに対して同時進行的に取り組むことで全体的に作曲レベルを向上させていくことができます。

また反対に、「作曲の上達に欠かせない5つの柱」のうちどれか一つでもおろそかにすると、作曲上達の速度はやはり鈍くなっていきます。

是非ここまでをご参考に、効率良く確実にレベルアップを図り、次々と良い曲を生み出していってください。

曲分析はかなり大切です!