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作曲に音楽理論は必要か?を考える

「音楽理論」があると感性が束縛される?

「必要」派と「不要」派

作曲をする人たち、またこれからしたいと思っている人たちの間でよく議論になること。

それは「作曲に音楽理論は必要か?」という話題です。

ひとえに「音楽理論」と言ってもそのジャンルは様々。

どこからどこまでを含めるのか、という観点はまた別途あります。

それでも、ポピュラー音楽において「音楽理論」という場合には、コードやスケールの概念を指すことが多いですね。

ここで、「作曲に音楽理論は必要だ」という人たちと「音楽理論は必要ない」という人たちに分れるわけですが、では結局のところどうなんでしょうか?

「必要ない」という人たちは、音楽理論に対して「感性が束縛される」とか「理論は結局後付けだ」と言います。

「理論を学ぶくらいなら曲を作った方がいい」と。

これは一理あります。

特に初心者の方に多いのが、「まずは座学だ」ということで、学習的な目線で理論を学ぼうとしてしまうことです。

「作曲の時の決まりごと」としてまず音楽理論をしっかりと把握しようとします。

そのうえで、それを守って作曲をしようとするのです。

これは、知識を入れ過ぎて実体験が伴っていない典型的な例です。

では「やっぱり作曲に音楽理論は必要ないのか?」と言われると、決してそうではありません。

やっぱり理論は必要

この論争の答えは、つまるところ「作曲に音楽理論は必要である」となります。

そして、前提となるのは「作曲をやりながら必要だと思うところを補うように習得すること」です。

さらに、肝に銘じるべきは「理論どおりに作曲しなくてもいい」ということです。

私自身、作曲を一人で好き勝手に始めて徐々に上達させていった中で、初めの数年間は音楽理論を知らない状態でいました。

理論を知らずに作曲をやっていた期間は九年ほどになります。長いですね…(笑)。

それでも、その間に何十曲も作りましたし、みんなが「良い曲だね」と言ってくれる曲もいくつも作りました。

極論、音楽理論を知らなくても作曲は出来てしまうものです。

ただ、初心者がすべてを手探りで作曲を進めて、それを何年も継続させるには相応の根気が必要です。

そこで、活用できるのが音楽理論です。

知っていると作曲が楽になる

いつでも感性を優先する

音楽理論とは「作曲を楽にするツール」のようなもの。

そして「それどおりにやらなくてもいいもの」でもあります。

言い方を変えれば、音楽理論とは「決まりとしてはそうなっている」ということで、すなわち「そのルールに沿えば曲がまとまりやすい」ということを意味します。

だから、理論的な解釈で作曲をすれば簡単に曲を組み立てられますし、曲が入り組んでしまっても進むべき方向を見失わずに済みます。

これは、全くの手探りでやる作曲に比べて、作業をスムーズに進めると言う意味で大きな助けになります

またいつでも一定の結果が出せることにもつながるため、「楽に作曲したい」と考えるのであれば少なからず理論は学ぶべきです。

ただ、それと「良い曲を作る」ということとは別の問題で、ツールはあくまでもツールでしかないということです。

自分が「こんな曲が良いと思う!」と感じるなら、それが理論から外れていても積極的にその感性を優先すべきです。

それが「理論通りにやらなくてもいい」ということを意味していて、まずは自分自身の「こうしたい」を大切にするべきです。

作曲と並行して徐々に理論を覚える

作曲初心者の段階では、音楽理論の習得は超基礎的なものを軽く覚えるだけにすることをお勧めしています。

その上で、まずは作曲をやってみるのです。

自分のひらめきを大切にしながら、少しだけ理論も考慮しつつ、実際に曲作りを体験してみて下さい。

そうすると、作曲を通してうまくいかないところ、そして基礎的な知識として覚えた理論の効果が体感できるはずです。

それを繰り返すうちに新たな理論を活用できる余力が生れますので、そのうえでさらに一歩進んだ知識を学ぶようにします。

そうやって作曲の幅を広げながら、同時に理論も徐々に覚えていく、という無理のない手順を踏んでいくことができます。

覚えた理論は使わなくてもいいし、時としてそれをあえて裏切ってもいい。

そんな「便利なツール」というような感覚で、気楽に音楽理論と付き合えばいいのです。

作曲を継続させていきたいひとには特に必要

欲を言えば、私のように10年くらい好き勝手に作曲をやる時期があればいいのですが、そうもいかないですよね(笑)。

あまりに時間がかかりすぎますし、実際私自身も理論を覚えてからは「これを初心者の頃に知っていれば…」と思ったものです。

音楽理論とは、それほど作曲を楽にしてくれる概念なのです。

特に、継続して水準以上の作品を生み出すためには、言葉は知らないまでも体感的に理論を把握しておく必要があります

まずは基礎的なものだけを簡単に学んで、そこから実際の作曲を通して理解を深める感覚で、徐々に理論を習得してみてください。

きっと「音楽理論を知っていて良かった」と思える時がくるはずです。