転調の実践的テクニック

ここでは「Cの調性内のコード進行」と「Gの調性内のコード進行」をいかに結びつけるか、という観点でその手法を探っていきます。

以下コード進行の例です。([1]を[2]に転調)

 [1]Cのコード進行「C-F-G-C」(I-IV-V-I)

  →[2]Gのコード進行「G-C-D-G」(I-IV-V-I)

例1:ピボットコードの利用

この例ではまずそれぞれのコード進行に含まれる「C」や「G」を介してお互いを結びつける、という手法が考えられます。「C」のコード進行を展開させながら、共通しているコード(ピボットコード)を軸に「G」のコードへ転調させます。

 [ピボットコードをCとした場合]

  『C-F-G-C → (C)-D-G』

 [ピボットコードをGとした場合]

  『C-F-G → (G)-C-D-G』

ピボットコードを介して、前半から後半への流れでスムーズに転調できています。

例2:ドミナントモーション

「ドミナントモーションを利用する」という手法もスムーズな転調によく使われています。

ここでは「C」から「G」のキーへ転調させるため、転調後コードの冒頭「G」に対するドミナントセブンスコード「D7」を「C」のコード進行の中に作っていきます。

「C-F-G-C」というコード進行の中に突然「D7」を登場させるのは少し不自然なため、ここでは同じCダイアトニックコードのDm(IIm)を「F」の代理マイナーとしてまず配置します。

  「C-F-G-C」(I-IV-V-I)
   ↓
  「C-Dm-G-C」(I-IIm-V-I)

この状態で、挿入した「Dm」にセブンス化した「D7」をつなげます。そこから「G」のコード進行へ向けてドミナントモーションを形成していきます。

 「Dm」にセブンス化した「D7」をつなげる「C-Dm-D7-G-C」(I-IIm-II7-V-I)
 
 [D7からGへドミナントモーション]

  『C-Dm-D7 → G-C-D-G』

「D7→G」のドミナントモーションは強くトニックGを連想させる為、新しい調性にも違和感なく移ることが出来ます。上記『属調』以外の調についても基本的には同じアプローチで転調の構成を作りこむことが出来ます。→次項『転調~その3~』


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