■転調の手法まとめ

実際の曲作りの現場では前述のような「C-F-G-C」というわかりやすいコード進行をとっている場合は少なく、また転調後のコード進行もすべてIから始まるとは限りません。

またコード進行にはメロディが乗っているため機能や形式、構成音などを崩さない転調の手法が求められます。

この理由から「転調前キーのあるコードを、転調後キーのあるコードに見立てる」という転調の手法はさまざまなパターンに応用できるはずです。(ピボットコードを利用した転調の手法)

また多少強引にでも転調前にドミナントセブンスコードを挿入してしまえば、転調後のコード進行へ流れを作るためにある程度は格好がつきます。(ドミナントモーションを利用した転調の手法)

■全体像をダイアトニックコードで考える

転調のコード進行を構築する時には、まず「転調前の調性」と「転調後の調性」をしっかりと把握して、コード進行をダイアトニックコードの機能で解釈しなおしておくとより作業がしやすくなるはずです。

前述したように「C-F-G-C」というコードをまず「I-IV-V-I」と置き換え、これを「T-SD-D-T」というコードの機能で考えます。

そこからあるコードを別のコードに置換したり、セブンス化してドミナントセブンスにしたりと、最適な方法でコード進行を構築することで、コードの機能自体に影響を与えず、ひいてはメロディに影響を与えず、スムーズな転調を演出できるようになっていきます。

選択できるコードが多くなればその分多彩なアプローチが考えられるため、ダイアトニックコードの概念はここでも大きく役に立ちます。


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