音楽理論を勉強していると、知識がしっかりと定着しているか試してみたくなるものです。
そんなご希望に応えるべく、こちらのページでは主にコード理論に関するテスト(ミニドリル)をいくつか作成してまとめてみました。
現時点での音楽理論の理解度をはかったり、学んだ知識を復習したりするために是非活用してみて下さい。
※問題は各10問ずつで、「開始」ボタンをクリックすると問題がスタートします。また、「次へ」をクリックしながら全ての問題を解き終わると、正解数が表示されます。
初級
ドミナントセブンス(V7)のテスト
こちらでは、問題として一つのコードが与えられます。
そのうえで、それに対する「ドミナントセブンスコード」(V7)にあたるコードを、四つの選択肢の中から選んで下さい。
全問正解を目指しましょう!
「ドミナントセブンスのテスト」回答のポイント
あるコードに対するドミナントセブンスを導くには、そのコードをダイアトニックコードにおける「I」と捉えた時の「V7」を思い描くようにして下さい。
具体的には、行き先となるコードを「I」としたうえでダイアトニックコードを明らかにします。
またこちらの問題には含まれていませんが、対象となるコードがマイナーコードの場合でもドミナントセブンスについてはメジャー・マイナーともに変わらないため、まとめてメジャーダイアトニックコードを考えることによって対処できます。
これは、例えば「Dm7」のようなコードが与えられた場合に、それを「D」と捉え、「Dダイアトニックコード」からその「V7」にあたる「A7」を導く、ということを意味します。
▼関連ページ
ドミナントセブンスとドミナントモーションについて|コード進行を操る重要な働き
ドミナントモーションのテスト
こちらは前述した「ドミナントセブンス」のテストと反対に、問題として「○7」のコードが一つ与えられます。
そこから「ドミナントモーション」を形作った際に行き先になりえるコードを、選択肢の中から選んで下さい。
全問正解を目指しましょう!
「ドミナントモーションのテスト」回答のポイント
こちらも考え方は「ドミナントセブンス」のテストと似たようなもので、与えられた「○7」のコードをダイアトニックコードにおける「V7」と捉えることで、その場合の「I」にあたるコードを導きます。
また、そもそも「ドミナントモーション」におけるルートの動きが強進行である「完全4度上」への動きとなるため、そのような観点からもコードを特定できます。
つまり、例えば「E7」というコードが与えられていたら、そのルートである「ミ」の音から完全4度上にある「ラ」を導き、それをルートに持つ「A」や「Am」などのコードが想定できる、ということです。
サブドミナントコード(IV)のテスト
こちらでは、問題としてひとつの「キー」が与えられます。
そのキーにおけるサブドミナントコード(IV)を選択肢の中から選んでください。
全問正解を目指しましょう!
「サブドミナントコード(IV)のテスト」回答のポイント
「ドミナントセブンスのテスト」と同様に、いろいろなキーのダイアトニックコードを思い描き、そこでの「IV」を明らかにすることでコードを導くことができます。
また、ダイアトニックコードにおける「I→IV」のルートの動きもドミナントモーションと同じく「完全4度上」に進む強進行であるため、同じ観点からも「IV」にあたるコードを割り出すことができます。
これは、例えばキーとして「F」が与えられていた場合、「F7→??」というドミナントモーションを思い浮かべて「B♭」のコードを導く、ということを意味しています。
中級
メジャーダイアトニックコードのテスト
こちらでは、問題として四つのコードが与えられます。
そのうえで、「それら全てを含むメジャーダイアトニックコードは何か?」という観点から、該当するキーを選んでください。
全問正解を目指しましょう!
「メジャーダイアトニックコードのテスト」回答のポイント
この問題でも、あらゆるキーのダイアトニックコードを瞬時に思い浮かべることがポイントとなります。
ダイアトニックコードは、どんなキーか、そしてその何番目に位置するかによってコードの種類が微妙に変わります。
これは、例えば「Cダイアトニックコード=C,Dm,Em,F,G,Am,Bm-5」において「Am」だったものが、「Dダイアトニックコード=D,Em,F#m,G,A,Bm,C#m-5」では「A」になる、というようなことです。
そのように、「シャープ・フラット」や「メジャー・マイナー」をきちんと見分けることが、キーをしっかりと見分けるためのポイントとなります。
▼関連ページ
ダイアトニックコードとスリーコード 概要や成り立ち、コードの役割などについて
ダイアトニックコードの覚え方(割り出し方)
ツーファイブのテスト
こちらでは、「○m7」の形を持ったコードが問題として一つ与えられます。
そこから「ツーファイブ」の形が成り立つように、その後にくる「V7」のコードを選択肢の中から選んで下さい。
全問正解を目指しましょう!
「ツーファイブのテスト」回答のポイント
ポイントとなるのはやはりダイアトニックコードをイメージすることです。
そのうえで問題として与えられている「○m7」を「IIm7」と捉え、ツーファイブの形を作ることによって「V7」を導きます。
「IIm7→V7」も完全4度上にルートが進むため、「ドミナントセブンス」の問題と同じ観点からコードを明らかにすることもできます。
まとめ
実際に問題を解いてみると、思いのほか戸惑ってしまったという方も多いのではないでしょうか。
音楽理論に関する知識は本来作曲を通して深めていくものですが、このようなテストも活用しつつ、効率良く学習内容を定着させていけると理想的です。
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