メロディを作るのに音楽理論は必要か? 良いメロディを生み出すために大切なものとは

作曲をするにあたって「いかに良いメロディを生み出すか」という点は重要ですが、初心者の方の中にはそれがなかなか上手くいかず苦労されている方も多いはずです。

そんな中で、

良いメロディを作るために音楽理論を勉強した方が良いのかな?
と考えている方もいるかと思うので、こちらではその点について詳しく解説していきます。

メロディ作りに悩んでいる方は、是非参考にしてみて下さい。

メロディ作りにおける「音楽理論」という存在について

良いメロディに音楽理論は必ずしも必要ではない

まず結論からいうと、「良いメロディを作るために音楽理論が必要か?」と問われたら、その答えは「必ずしも必要ではない」となります。

音楽理論を知らなくても良いメロディを作ることはできますし、音楽理論を知っているからといってすぐに良いメロディが作れるようになることもありません。

ただ、上記に「必ずしも」と付け加えたのは、それがメロディ作りのヒントになることがあるからです。

これは、「音楽理論を知っていると有利にはなるけれど、それが良いメロディに直結するわけではない」というようなことを意味しています。

音楽理論は情報

音楽理論とは、簡単にいえば音楽に関する「整理された情報」のようなものです。

人によってはそれを道しるべにしてメロディやコードのつながりを生み出すこともできますし、また音楽を分析する際の尺度にすることもできます。

結果としてそれが「メロディにどのような音やリズムを使えばいいか」を考える際の足掛かりにはなるため、それが前述した「メロディ作りのヒントになる」、ということを意味します。

メジャースケールの概念

多くのポップス・ロックなどには「キー」という概念があり、それを形成する「メジャースケール」という音のグループがメロディに活用されます。

※関連ページ
メジャースケールの内容とその覚え方、割り出し方、なぜ必要なのか?について

メロディを考えながら構築する際にはその概念が不可欠で、そのうえでメロディをあえて崩したり、特徴的な音使いをそこに盛り込んでいくことができます。

リズムへの理解を深めることができる

魅力的なメロディを生み出すためには、そこにリズム的な観点も必要です。

音楽理論(楽典)にも同じようにリズムを定義する内容が存在しますが、それらを理解することは、多彩なリズムを把握し、分析できる知識を身につけることを意味します。

すなわち、それらが魅力的なリズムを持つメロディを作り出すための土台にもなるのです。

理論よりも感覚

実際のところ理論はそこまで重要視されない

では、実際多くのメロディがそのような理論的側面から考えられているかといえば、そうではないことも多いです。

むしろ、頭を使って人工的に考えられたメロディよりも、作曲者の中から自然と湧き出たような、偶発的に生まれたメロディの方が世の中には多いかもしれません。

音楽理論は前述したようにメロディ作りの目安となるものですが、実際のメロディ作りにおいてそれらはそこまで重要視されていない、ということを理解して下さい。

メロディを生み出す感覚が必要

良いメロディを生み出したり、スムーズにメロディを生み出したりするために、理論以上に必要となるのが「メロディを生み出す感覚」です。

これは、英会話や、我々が普段から行っている日本語の会話に似ています。

つまり、会話においては文法(理論)よりも話す感覚の方が断然重視されるということで、メロディも同じように、口から自然とメロディを発する感覚の方が重宝します

それを踏まえると、良いメロディを生み出すために必要となるのは音楽理論よりも、むしろその感覚だということがわかります。

音楽理論をあれこれと勉強する前に、メロディを生み出す感覚を磨くことの方が意味を持つということです。

メロディを生み出す練習

メロディをスムーズに生み出す感覚を磨くために必要なトレーニング方法については、以下のページにて詳しく解説しています。

作曲の準備|メロディを作る練習(その1)

上記ページにて解説している通り、ポイントとなるのは

  • メロディを頭の中で考える
  • 音感に沿ってそれを把握する
  • 音声として口から発する

という三点です。

これらをトレーニングによって沢山経験し、それぞれをスムーズに行えるようになるほどメロディ作りが上達していきます

メロディを口に出すこと

そもそもボーカル曲におけるメロディは歌いながら考えていくため、頭の中で思いついたメロディをスムーズに発声していけるかどうかも、良いメロディを作るうえで重要です。

この点が前述した「生み出す感覚」に通じる部分で、広い意味でスポーツのような、体を動かして覚えていく行為に分類されます。

何度も繰り返し行うことで自然と感覚が掴めるようになって、メロディを生み出す行為が次第に難しいものではなくなっていきます。

鼻歌について

また、上記を踏まえると「鼻歌を歌うこと」はやはりその感性を伸ばすために大きな意味を持ちます。

やはり日常的に歌をよく歌っている人はメロディを歌いながら考えるのが上手いもので、それは上記でご紹介したトレーニングを自発的に行っている状態に似ています。

良いメロディを生み出す技術を身につけたいという人は、是非鼻歌に取り組んでみて下さい。

まとめ

ここまで「メロディを作るのに音楽理論は必要か?」という点について考えてきました。

そもそも音楽理論自体が「これを覚えれば名曲を作れるようになる」という特効薬的なものではなく、単なる情報であり、道具でしかありません

それを上手に使いこなすためにはやはり感性が必要で、裏を返せばそのセンスが無ければせっかく覚えた音楽理論も意味をなさないことになってしまいます。

理論的な情報を取り入れることももちろん大切ですが、まずはメロディを実際に考えることから始めて、実技を通して技術を向上させるようにしてみて下さい

音楽理論を一切知らずに良いメロディを生み出している人も沢山います。