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初心者向け | 作曲超入門(2)

方法はそれぞれ

作曲をやったことの無い人にとって気になることは、どんなやり方で曲を作っていくのが正しいのか、という点だと思います。

これにはいくつかの答えがありますが、どの方法も正解であり、まずはやり易い方法でアイディアを形にしていけば問題ありません。

前述の手順のとおり、メロディを考えたうえでその後にハーモニーを考える、という流れをもとに、代表的な例を以下に挙げます。

作曲の取り掛かり方の例

a. 楽器でコードを鳴らして、そこからメロディを導く

コードを鳴らして、その響きからイメージできるメロディを口に出して歌っていく、というやり方です。

コードの響きがそこにあることで、何にも頼らずやるよりも簡単にメロディをイメージできて、メロディの展開についても発想をつなげていきやすいはずです。

弾き語りに慣れている方にとっては最も取り掛かりやすく、また結果も得やすいため、個人的にはこの方法を一番にお勧めしています。(私もこのやり方を愛用しています)

b. メロディだけを考える

楽器を持たない状態で頭の中だけでメロディを考えたり、楽器を使うとしてもメロディそのものを楽器で弾いて、メロディ単体で音としてつなげていく、というやり方です。

コードが付いていないためメロディの進み方に制約がなく、自由な発想で曲を作っていくことができます。

その反面で、制約がなさすぎることでメロディが破綻しやすく、作曲に慣れていない方がやるとまとまりのない曲になってしまいがちです。

メロディだけを考えつつ潜在的にコードの響きもイメージできる、という作曲上級者のかた向けのやり方といえます。

c. コード進行を考えて、それに合うメロディを当てはめていく

コード進行を先に考え、その響きや展開からメロディを導く、というやり方です。

発想としては1の手法に近いですが、メロディの無い状態で既に数小節程度のコード進行を決めてしまうところが特徴です。

コード進行の制約が強いためメロディがとってつけたようなものになってしまいがちでありながらも、テーマとするコード進行さえしっかりと考えておけば一番簡単にメロディを導くことが出来ます

メロディの質がコード進行の質に左右されやすいというデメリットがあり、自由な発想でメロディを考えていきたい場合には適しているとはいえませんが、メロディ作りにおいて大きな失敗が少ないため初心者の方にもお勧めできる手法です。


上記以外にも「リフを考えてそこからメロディを導く」「歌詞を考えて語感やイントネーションからメロディを思い浮かべる」など、いくつかの方法があります。

手軽にやれる、という観点ではcの手法がお勧めですが、コードとメロディを同時進行で考えていけるaのやり方がよりメロディを自由に広げやすく、かつメロディも導きやすいため、こちらではこのやり方を採用していきます。

具体的な作曲の手順

以下は、主に初心者の方が実際に作曲を進めていく際の、具体的な手順です。

1. 楽器でコードを演奏する

数あるコードのうち、「C」「G」「D」「A」「E」あたりの中から、好きなコードを選び、楽器で鳴らします。

2. コードの響きを聴いて、思いついたメロディを歌う

コードの響きから連想できるメロディを口に出して歌います。

このとき、コードの音にリズムがついているとよりイメージを膨らませやすいため、コードを「ジャーン…」と弾くだけではなくて、「ジャンジャンジャン…」と一定のリズムをつけて4分音符的に弾いてみたり、それ以外にもいろいろなリズムをつけて弾きながら歌っていきます。

メロディが連想できない場合

コードの響きからメロディが連想できない場合、そのコードに使われている音(コードの構成音)を単音で鳴らし、それをメロディの最初の音として活用します。

また、まったくメロディが思い浮かばない場合には、コードの構成音のみを使ってメロディを作ることもできます。

あわせて、メロディには、「タタタタ」と刻むのか、または「ターター」と伸ばすのか、というような、「どのような長さの音符を使うか」という観点での性質があります。

それらのことも念頭に置きながらメロディを考えていくと、比較的イメージしやすくなるはずです。

3. 核となる「メロディ+コード」の完成

コードの響きから連想した自然なメロディにより、「メロディ+コード」という小さな構成がその時点で完成します。

4. コードを変える

メロディを導くために最初に鳴らしていたコードを次なるものへ変えていきます

また、その際に「ダイアトニックコード」を活用します。

具体的には、ひとつめに使っていたコードをダイアトニックコード上の「I」として捉え、そのコードをキーとしたダイアトニックコードの中からふたつめのコードを選択します。

ダイアトニックコード

ダイアトニックコードとは「相性のいいコードのグループ」のようなもので、「ドレミファソラシド」の概念をもとにした七つのコードがそこに含まれます。

それぞれのコードは響きに違いがあり、コード進行のストーリーを生み出すための機能を持っています。

5. ふたつめのコードをもとに、メロディを発展させる

新たなコードの響きをもとにして、最初に思いついたメロディを延ばすように発展させていきます。

このとき、メロディが延長出来たら、「そのメロディをもとにさらに次なるコードへ」→「そのコードをもとにさらにメロディを発展させる」、というように、メロディとコードを交互に検討しながら展開させていけると理想的です。

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