ファンクなコード進行 全10パターン|ピアノやギターで演奏できるファンキーな魅力を持ったコード進行のまとめ

こちらでは、「ファンク」というテーマでおすすめのコード進行を10パターンほどご紹介していきます。

実際のところ、この「ファンク(=ファンキー)」という言葉や音楽ジャンルにおける「ファンク」の定義は曖昧ですが、いわゆる一般的に多くの人がイメージできる

  • 16ビートの黒人音楽的リズム
  • ループできる
  • クラヴィネットやギターのカッティングが似合う

など、ファンクの曲調に似合うコード進行を想定しています。

是非ファンク系の曲作りや演奏に活用してみて下さい。

※響きの違いを感じるために、あえて様々なキーを使用しています。

ファンクなコード進行(メジャーキー)

1. セブンスコード+13thテンションの平行移動

(キー=Gメジャー)

G7(13) → F7(13) → G7(13) → G#7(13)

ファンク系のコード進行は基本的に繰り返しが多く、極論ではワンコードをひたすら繰り返すだけでも曲として成立してしまうほどです。

ただそれではあまりにシンプル過ぎるので、やや響きに変化が欲しいという場合には2~3個のコードをつなげ、それをループさせるのが一般的です

こちらではセブンスコードに13thのテンションを加え、それを平行移動させるように上下させてつなげています

※関連ページ テンションコード|概要とコード表記、コード進行例などの解説

特にスロー~ミディアムテンポの曲によく似合います。

2. オンコードの平行移動

(キー=Eメジャー)

DonE → ConD → DonE → ConD

こちらも平行移動の概念を取り入れたコード進行で、ここではオンコードの形によってやや複雑な響きを生み出しています。

ここでの「DonE」における「E=ミ」の音は、コード「D」の9thテンションでもあるため、コードの響きは「Dadd9」ようなものとも解釈できます。

このように、オンコードを活用することで平行移動の手法もアプローチの幅が広がっていきます

※関連ページ 分数コード(オンコード、スラッシュコード)の使い方や成り立ちなどについて

3. ディミニッシュコードを活用してルートを保持する

(キー=Aメジャー)

Adim → A7 → Adim → A7

こちらはディミニッシュコードを活用したコード進行です。

ここで活用している「Adim」「A7」のそれぞれは表記通り同じ「A=ラ」のルート音を持つため、コードは切り替わりつつもルートに動きが無い、という面白さがあります。

そのような意味から、「A7」のワンコード構成をディミニッシュコードによってアレンジしたコード進行と捉えることができます。

※関連ページ ディミニッシュコード(1)概要と使い方などの解説|パッシングディミニッシュ・セブンス置換

上記ページでも解説しているように、一般的にディミニッシュコードは前後の流れを考慮して扱われますが、ファンクやジャズでは、このように装飾的な観点でこのコードが導入されることも多いです。

4. ツーファイブの繰り返しによる浮遊感

(キー=Cメジャー)

Dm7(11) → G7 → Dm7(11) → G7

こちらはいわゆる「ツーファイブ」の概念によって構成されたコード進行です。

※関連ページ ツーファイブとは?(概要と基本的な成り立ち、活用方法、マイナーキーにおける例など)

ポイントは、「キー=Cメジャー」でありながら「C」のコードが登場せず、「IIm7=Dm7」と「V7=G7」のみによって構成されているところです。

「IIm7」は上記「C(I)」に比べてやや浮遊感のある響きを持っており、そのどっちつかずなサウンドが、ファンクで扱われる複雑なリズムと、ループ構成による「次を聴いてみたい」という曲調に程良く似合います。

また「Dm7(11)」にある11thのテンション「ソ」の音はその次の「G7」のルート音でもあるため、コードが切り替わりながらも「ソ」の音がずっと保持される、という面白さもあります。

5. サブドミナント+平行移動

(キー=Fメジャー)

Gm7(9) → Am7(9) → Gm7(9) → Am7(9)

こちらも前述した平行移動の概念を活用したコード進行で、ここでは「キー=Fメジャー」としています。

つまり、ここでの「Gm7」も「F」キーにおける「IIm7」にあたるもので、サブドミナントから始まるコード進行だという解釈ができます。

同じく9thのテンションが付加されていますが、上記で述べたサブドミナントの浮遊感と平行移動の力強さを兼ね備えたコード進行だといえます。

check
ここでの「Gm7(9)」のコードから、キーを「Gマイナー」としても解釈することができます。

ファンクなコード進行(マイナーキー)

1. 美しい流れを持つR&B的なコード進行

(キー=Eマイナー)

Em7(9) → Am7 → F#7(#9) → B7(♭13)

ファンク系のコード進行にはマイナーの雰囲気が多く取り入れられます。

こちらのコード進行は、それをまたテンションによって装飾したもので、特に「F#7(#9)」のコードがスパイス的な役割を果たしています。

ファンキーでありながら美しい流れを持っていることから、ややR&B寄りのコード進行としても活用出来そうです。

2. マイナーセブンスの平行移動

(キー=Bマイナー)

Bm7 → C#m7 → DM7 → Em7

こちらも上記のコード進行と似たような美しい流れを持つものです。

「Bm7→C#m7」や、その後の「Em7」を含めマイナーセブンス系のコードを平行移動させた構成として解釈できます。

このように、マイナーコードの連なりの中で部分的にメジャーセブンスやセブンスコードの変化を加えるやり方は、ファンクやR&Bでよく見かけることができます。

3. ダイアトニックコードのみの構成

(キー=Aマイナー)

Am7 → Em7 → FM7

こちらはとてもシンプルなコード進行で、「Aマイナー」のダイアトニックコードのみによって構成されています。

コード進行の終着部分にメジャーセブンスのコードが置かれているため、マイナーキーでありながらどこか都会的な雰囲気も感じられます。

コードのすべてに9thを付加して、響きをより多彩にすることもできます。

4. マイナーのツーファイブを含む構成

(キー=Dマイナー)

Dm7 → Gm7 → Em7-5 → A7sus4

こちらではマイナーキーらしさがより強調されていますが、その要となっているのが後半にある「Em7-5→A7」の流れです。

これはいわゆるマイナーキーにおけるツーファイブ構成で、このように「IIm7」が「〇m7-5」の形になることで、その後のマイナーコードがとても強く連想されます。

また、ここでは「A7sus4」というようにドミナントセブンスをサスフォーによってアレンジしていますが、これには響きをあやふやにする効果があります

※関連ページ 「sus4」(サスフォー)コードの解説|コードの成り立ちと活用方法(3度の音を持たない特殊なコード)

コード進行の浮遊感やどっちつかずな雰囲気を高めるため、ファンクやジャズなどではこのような手法も頻繁に活用されます。

5. セブンスコードの平行移動

(キー=Cマイナー)

A♭7 → G7 → Cm(9)

最後にご紹介するのは、ドミナントセブンス「G7」の直前にその半音上のルート音を持つ「A♭7」が置かれた、「セブンスコードの平行移動」的な性格を持つコード進行です。

冒頭でご紹介した「G7(13) → F7(13)…」のように、セブンスコードの平行移動はファンクのコード進行を考えるうえでひとつのヒントとなります。

こちらはそこからマイナーコードにつなげることで、ブルージーな雰囲気を生み出しています。

これがループされることで末尾の「Cm(9)」が「A♭7」につながることになり、その部分の響きがややひねくれたものにも感じられます。

check
「ブルージーな流れが短時間のうちにマイナーコードに帰結する」、という心地良さをもつコード進行だと解釈できます。

まとめ

ページ冒頭でも述べた通り、基本的にファンクではコード進行の繰り返しが多用されており、その分コードそのものの響きや、繰り返しの面白さのようなものが構成に求められます

実際に音を出しながら、是非そのサウンドを確認してみて下さい。

セブンスコードの平行移動はスリリングなサウンドを生み出します。

※以下のページでも、さまざまなコード進行パターンをご紹介しています。
コード進行パターン集(1)全20パターン シンプル構成からロック・ボサノバ風まで コード進行パターン集(2)全20パターン ビートルズ風コード、ブルース風コードなど コード進行パターン集(3)全20パターン ルート音の変化、テンションや分数コードによるジャズ風アプローチなど コード進行パターン集(4)全20パターン マイナー系コード進行やAOR風のサウンドなど コード進行パターン集(5)全20パターン クリシェラインのベース活用、ツーコードのシンプル構成など コード進行パターン集(6)全20パターン ディミニッシュコードやペダルポイントを活用した上級アプローチ かっこいい!コード進行 全10パターン ロック等に使えるおすすめのコード進行