コード進行パターン集(5)全20パターン クリシェラインのベース活用、ツーコードのシンプル構成など

こちらのページでは、ポップス・ロックなどで使えるおすすめのコード進行「その5」をご紹介していきます。

※前回の記事はこちら
コード進行パターン集(4)全20パターン マイナー系コード進行やAOR風のサウンドなど

今回は、ベース音を半音ずつ下げていくテクニカルなアイディアや、シンプルながら幅広く活用できるものなど、バリエーション豊富なコード進行を揃えました。

作曲や演奏のアイディアとして、是非活用してみて下さい。

※こちらでもまたあえていろいろなキーを活用しています。

おすすめコード進行

1. サブドミナントマイナーから終止

(キー=D)

「Em → Gm7 → D」

トニックへの終止としてサブドミナントマイナーを活用したコード進行です。

「Gm7(IVm7)」の前に「Em(IIm)」を配置することでサブドミナントが連続するような構成になり、サブドミナントマイナー終止の響きがより強調されています。

これ以外にも「D(I)」の代りに「Bm7(VIm7)」を活用して偽終止させるなど、違った形への展開も想定出来ます。

2. 二つのコードの繰り返し(「IIm7onV」の活用)

(キー=G)

「Am7onD → GM7 → Am7onD → GM7」

ツーコードの構成でありながら、ドミナントセブンスから始まっているところが個性的です。

ここで使用されている「Am7onD(IIm7onV)」はサブドミナントとドミナントのそれぞれが混在したような響きを持っており、都会的な雰囲気が感じられます。

R&BやAOR、ボサノバなどにも似合いそうなコード進行です。

3. セカンダリードミナントのツーファイブ化

(キー=E)

「EM7 → F#m7(9) → Bm7 → E7 → AM7」

セカンダリードミナントのツーファイブを利用した、ジャズ的な雰囲気のあるコード進行です。

9thや13th系のテンションを入れると、より豊かなサウンドになっていきます。

4. クリシェラインをベース音に置き換えた構成

(キー=A)

「A → AonG# → AonG → F#m」

クリシェをベースラインに応用したコード進行で、ルートを半音ずつ下降させています

ここから「Bm(IIm)」へ展開し、さらに「Bm」の1度を下降させるクリシェへと発展する、という構成もよく見かけることが出来ます。

ラストをセカンダリードミナントとして「F#7(VI7)」にすることもできます。

5. セカンダリードミナントのツーファイブ部分をフラットファイブにする

(キー=D)

「D → F#m7-5 → B7 → Em」

セカンダリードミナントをツーファイブ化させたうえで、さらにそのマイナーセブンコードの部分をフラットファイブとしています。

このように、フラットファイブコードはツーファイブの形と関連付けることで効率的に活用することが出来るはずです。

マイナーコードを状況に応じてフラットファイブに変形させながら、メロディを微調整しつついろいろな響きを探ってみてください。

6. マイナーセブンを直接セブンスに変形させる

(キー=A)

「Bm7 → B7 → E7 → AM7」

ツーファイブワン(IIm7 → V7 → IM7)構成にセカンダリードミナント「B7(II7)」が活用されています。

「IIm7」を変形させる形で直接「II7」につなげているところに面白みがあります。

この例のように、一部でルート音が保持される構成を作るとコードのストーリーが一時保留されるためドラマチックな効果を生みやすく、それが曲の個性につながっていきます。

7. 「♭VII」を活用したベース音の順次下降

(キー=A)

「A → GM7 → F#m7 → E」

ノンダイアトニックコードの「GM7(♭VIIM7)」を絡めて、ベース音が順次下降していく構成になっています。

やわらかい響き演出するために「GM7」としていますが、力強さを出す場合にはそのまま「G」とするやり方も考えられます。

ループの構成にも活用できそうです。

8. 「SAY YES」風コード進行

(キー=E)

「E → A → Cdim → E」

CHAGE&ASKA「SAY YES」のサビ風コード進行です。

ダイアトニックコードの構成の中に「Cdim」が足されているところがポイントです。

ここでは「B7(V7)」の代理として「Cdim(♭VIdim)」が使われており、パッシングディミニッシュではない響きが新鮮に感じられます。

ラストはトニックに戻っていますが、ここから次の展開へつながっていきます。

9. 「♭III」の活用

(キー=A)

「A → CM7 → Bm7 → E」

「CM7(♭IIIM7)」を活用した、少し不思議な雰囲気があるコード進行です。

若干メロディを乗せにくいため、メロディが締めくくられる部分や間奏などで重宝しそうです。

「♭III」系のコードは少しお洒落な雰囲気を持っているため、ノンダイアトニックコードのひとつとして覚えておくと重宝します。

10. テンション(#9th)の活用

(キー=E)

「E7(#9) → A7 → F#7 → B7」

ブルース的なコード構成に、テンションとしてナインスを付加しています。

トニックコードに付加する「#9th」はこのようなブルースのサウンドによく似合うため、響きを豊かにする意味で活用できるはずです。

「F#7(II7)」が効いています。

11. セカンダリードミナントのツーファイブ化(シンプルな形)

(キー=C)

「Gm7 → C7 → F」

セカンダリードミナントコードの「C7(I7)」をツーファイブに分割したシンプルな構成です。

ドミナントセブンスをツーファイブにする、という発想をもとに「Gm7(Vm7)」のような馴染みの薄いコードを導くことが出来ます。

「C7(V7)」を無くして「Gm7 → F」としても面白そうです。

12. 三和音のみの構成

(キー=A)

「DM7 → E7 → C#m7 → F#m」

サブドミナントコードから始まって、トニックが登場せずに展開していくコード進行です。

スタンダードな展開ながら、Bメロやサビなど、サブドミナントコードで始めたいブロックなどに活用できます。

この構成から感じられる切ない雰囲気より強めるために「C#m7(IIIm7)」を「C#7(III7)」にすることも検討できるはずです。

13. サブドミナントから始まるR&B風のコード進行

(キー=A)

「DM7 → C#7(#9) → F#m7」

サブドミナントコードからセカンダリードミナント「C#7(III7)」につながるR&B風のコード進行です。

「#9th」のテンションを付加して「C#7(#9)」としているところがポイントです。

全体的に四和音を利用したコード進行で、テンションも加わることでさらに都会なサウンドになっています。

この最後に「Em7 → A7」を短く連結させるとループできる構成になります。

14. 二つのコードの繰り返し(サブドミナントを先頭にするアプローチ)

(キー=G)

「CM7 → GM7 → CM7 → GM7」

ツーコード繰り返しの構成です。

先頭をサブドミナントコードにしているところに面白さがあって、案外このようなシンプル構成でも成立してしまうものです。

Aメロのあたまなど、あまり動きを出したくない部分にも使えます。

「CM7」にベース音「G」を加えて「CM7onG」とすればさらに安定感が増します。

15. マイナーキーの怪しげな繰り返し

(キー=Bm)

「Bm → CM7 → Bm → CM7」

マイナーキーにおけるツーコード構成です。

ここでの「CM7(♭IIM7)」は「ドミナントセブンスの裏コード」として解釈できそうですが、どちらにしてもその怪しげな響きに個性があります。

明確な終止感が欲しい場合には「CM7」のあとに「F#7」を挟むとすっきりまとまります。

16. サブドミナントコードと「♭VI」の活用

(キー=E)

「A → C → E → E7」

サブドミナントコードから始まる、変則的な構成が面白いコード進行です。

ポイントとなっているのは「C(♭VI)」のコードで、この力強い響きがロック的な雰囲気を生んでいます。

一見「キー=A」のようにも感じらるけれど実は「キー=E」、ということでループの構成などによってそのねじれを楽しめます。

17. 「逆循環」と「偽終止」の融合

(キー=A)

「Bm7 → E7 → C#m7 → F#m7」

トニックを出さない「逆循環+偽終止」的なコード進行です。

最後の「F#m7(VIm7)」を「F#7(VI7)」することも考えられますが、ここではあえてダイアトニックコードに沿う形としています。

展開を引っ張りたい時などにはこのような構成が効果を発揮します。

18. マイナーキーの中のメジャーセブンス

(キー=Em)

「Em → CM7 → F#m7 → B7」

マイナーコードのシンプルな構成に少しひねりを加えたコード進行です。

2つ目の「CM7(♭IIIM7)」は「Em(Im)」の代理の役割をしており、トニックの機能が連続する構成になっています。

単に「Im」を連続させるよりも変化が感じられるため、バリエーションをつける意味でこのような手法も重宝するはずです。

19. マイナーキーでトニックが登場しない構成

(キー=Em)

「Am7 → Bm7 → Am7 → Bm7」

マイナーダイアトニックコード内でのシンプルなツーコード構成です。

トニックである「Em(Im)」が登場しないところに面白さがあります。

コードそのものはストレートに三和音とすることも考えられますが、ここでは少し洒落た感じを出すために四和音としています。

テンポの速い曲からゆったりな曲まで、いろいろな曲調に似合いそうです。

20. ツーファイブにならない「Vm7」

(キー=G)

「G → Dm7 → CM7 → Cm7」

「Dm7(Vm7)」を「Dm7 → G7」のようにツーファイブとせず、あえてそのまま使用しています。

「Vm7」はこのように配置されることでひとつのコードとしてしっかりと響きます

最後はアクセントを加えるためにサブドミナントマイナーとしています。

まとめ

ここまで、「おすすめコード進行20パターン その5」をご紹介しました。

コードの構成を考えるうえで、ルート(ベース音)の動きはやはり無視できないものです。

よりスムーズな流れを実現するために、是非そのあたりにもこだわってほしいところです。

分数コードによるアプローチの多くは、ルートの流れを作るためのものです。
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