【移調のやり方】キーの変更によるコード進行およびメロディの変え方解説(移調によって元のコードとメロディがどう変わるか?)

「曲のキーを変える=移調」という概念は主にカラオケなどによって広く認知されていますが、実際のところそれを自分でやろうとすると、どのようにすればいいか迷ってしまうものです。

こちらのページではそんな「キーの変更」について、コードおよびメロディをどう変えればいいか、という点から詳しく解説していきます。

(おさらい)キーの並び順

そもそもキー(調)の種類は12個で、これはピアノの鍵盤(以下図)にある音の数に相当するものです。

鍵盤には

「白鍵=7個」+「黒鍵=5個」=「計12個」の音

が存在しており、それぞれの音は上記図のとおり等間隔で並んでいるような状態にあります。

このページでテーマとしている「キーの変更」を考える際には、まずこの鍵盤の図(鍵盤にある音を等間隔で並べた図)を頭に思い描くことがポイントとなります。

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より突っ込んでいえば、キーの種類は「メジャーキー=12個」「マイナーキー=12個」とされますが、これ以降で解説するやり方はメジャーキー/マイナーキーのどちらにも使えるものです

移調=キー変更のやり方

キー変更の原理はとても簡単で、前述した「鍵盤の図」に沿って音を数えていくだけです。

キー変更の度合いから「変更後のコードやメロディ」を割り出すやり方

例えば、

C→Am→G

のようなコード進行が扱われていたとして、ここからキーを「+2」(二つ上げる)としたい場合には、「鍵盤の図」で音を数えながらコードを変えていくことができます

まず、「C」は「ド」をルートとして成り立つコードであるため、

「ド」の音を「+2」=二つ上に移動=「レ=D」

になるとわかります。(以下図)

次に、「Am」は「ラ」をルートとして成り立つコードであるため、

「ラ」の音を「+2」=二つ上に移動=「シ=B」

になることから、「Bm」というコードを導くことができます。(以下図)

「G」は「ソ」をルートとして成り立つコードであるため、

「ソ」の音を「+2」=二つ上に移動=「ラ=A」

になります。(以下図)

つまり、

C→Am→G

というコード進行は、「+2」=キーを二つ上げた場合、

D→Bm→A

になる、ということです。

「#」「♭」系のコードも同じ

上記で行っているとおり、

コードにある「アルファベットの部分(ルート音)」をそのまま「鍵盤の図」に沿って上げ下げする

というだけでコードの移調(キー変更)が実施できてしまうため、例えば「F#m」のような調号の付いたコードでも同じよう観点から移調することが可能です。

この例の場合、「F#m」のアルファベット部分である「F#」を「ファ#」と読み替えて、

「ファ#」の音を「+2」=二つ上に移動=「ソ#=G#」

という考え方をもとに「G#m」というコードを導くことができます。(以下図)

曲に扱われているすべてのコードに対して、これを行っていけば、キー変更後のコード進行を簡単に導くことができます。

メロディも同じ

上記はコード進行の例でしたが、これはメロディも同じです。

つまり、例えばメロディが

ミ~、ド#、シ、ラ~

のような音によって成り立っていた場合には、同じく上記の「鍵盤の図」に沿ってそれぞれの音を上げ下げします。

ここでも「+2」を例とすれば、

  • ミ→「+2」→ファ#
  • ド#→「+2」→レ#
  • シ→「+2」→ド#
  • ラ→「+2」→シ

となり、

ミ~、ド#、シ、ラ~

というメロディは「+2」の移調によって

ファ#~、レ#、ド#、シ~

となります。

「変更後のキー」からコードやメロディを割り出すやり方

他にも、例えば

「キー=G」を「キー=E♭」に変えたい

というように変更後のキーが既に定まっている場合にも、前述した「鍵盤の図」が活用できます。

この例では

「G(ソ)」を「E♭(ミ♭=レ#)」にする

という移調であるため、鍵盤の図でそれを数えると「-4」のキー変更だということがわかります。(以下図)

そのうえで、前述した手順に沿ってコード進行やメロディに対し「-4」のキー変更を実施していけばいいのです。

マイナーキーの場合
例えば「Gマイナー」というキーを「Bマイナー」に移調したい場合などにも、同じように「G=ソ」を「B=シ」にするという観点で鍵盤の図を数えてキー変更を実施できます。

「キーの把握」について

多くの人は、移調=キーの変更を実施するにあたり、

まずその曲のキーを明らかにする必要があるのでは?
と考えてしまいがちですが、上記で述べた例のようにキー変更の度合い(「+2」や「-4」など)が決まっている場合にはその必要がありません

例えば

  • A→C#m→F#m
  • B♭→Gm→F

のようなコード進行があった場合、それが具体的にどんなキーによって成り立っているかを知らずとも、既に解説したとおり「+2」や「-4」などの度合いにあわせて上記鍵盤の図で音を数えればキーの変更が実施できてしまいます

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この考え方は、メロディについても同じです。

キーを明らかにする必要がある場合

反面で、例えば直接的に

「(元のキーはわからないけれど)この曲を『F』のキーにしたい」

というような場合には、そもそも元の曲がどんなキーによって成り立っているかを明らかにする必要があります

そのためにはその曲で扱われているメロディやコードを元にキーを判別することが求められますが、以下のページではその方法について詳しく解説しています。

曲のキー(調)を判別する方法【コードのみからキーを判別する】そもそも「キー」とはどのようなものか?

メロディからキーを明らかにする

また、上記でご紹介したページでは「コード進行からキーを判別すること」を中心として解説していますが、

「メロディからキーを明らかにしたい」

と考える方もいるはずです。

その点について、詳しくは以下のページを参考にしてみてください。
メロディからコードを探す方法|思いついたメロディにコードをつけるための手順と選び方のコツ 耳コピのやり方|音源を耳で聴いてコード進行を明らかにする方法とコツ

まとめ

以下は、移調のやり方(キー変更の手順)のまとめです。

  • まず、12個のキーの並び具合を「鍵盤の図」によって把握する
  • キーの上下にあわせて鍵盤の図を数えることで、コード/メロディを簡単に移調できる
  • キー変更の度合い(「+1」や「-1」など)さえわかっていれば、具体的なキーの名称を明らかにする必要がない
  • コードやメロディのみからキーを判別する作業は少し大変

上記で解説したように、移調によるコード進行やメロディの変更は思いのほか簡単に実施できます

既にご紹介した「鍵盤の図」を手元に置きながら、是非楽しみつつやってみてください。

慣れると瞬時にキー変更ができるようになります。