編曲が学べる本のおすすめ6冊|アレンジを学びたい人が活用できる本を厳選しました

こちらのページでは

  • 編曲をやってみたいけど、どう進めればいいかわからない
  • バンドやDAWなどで実際に編曲をやってみたものの上手くいかない

というみなさんのために、それを解決するのに役立つ「編曲が学べる本」のおすすめをまとめてみました。

和書

「実践コード・ワーク 完全版 アレンジ編」


「音楽理論本」をまとめたページでもご紹介している「実践コード・ワーク 理論編」のシリーズ本にあたる書籍です。

扱われているのはキーボードアレンジ、バンドアンサンブル、ブラスアレンジ、ストリングスアレンジなどで、その名の通りアレンジに関する幅広い知識が語られています

著者がキーボーディストであることからその辺りに関する記述が詳細で、バッキングやボイシングについては特に詳しく解説されています。

ポピュラー音楽の実用的アレンジ本

前述した通り、同じシリーズの理論書とセットのような存在となっているため、その辺りの知識がある程度備わっていることを前提としています。

その分、ポピュラー系の音楽理論を土台とした解説はポップス・ロックのアレンジに即活用できるようなものばかりで、多くの編曲系書籍の中でもポピュラーアレンジのジャンルにおいて実用的なものに分類されます

本書を手元に置いておくことで、音の重ね方やリズムの作り方などで迷っている時にそこから多くのヒントが得られるはずです。


「誰でもできる編曲入門」


こちらは前述した「実践コード・ワーク」に比べてより根本的な編曲が学べる本で、そのような意味からクラシックやオーケストラ的な編曲を知るための書籍ともいえそうです。

テーマとされているのは「伴奏」「合唱」「合奏」の三点で、これらを通して知識のない状態から無理なく編曲の本質が学べる構成となっています。

「伴奏」の項目でメロディに対する基本的なハーモニーのつけ方を知り、「合唱」では四声のアレンジ、「合奏」ではより広い範囲への音の広げ方を学びます。

親しみやすい解説で正統派アレンジを学ぶ

こちらの書籍でも「実用的」という点が特に重視されており、「ロバサン」「サンパウロ」などの造語もそれらを実現するためのものです。

また、クラシック系の編曲には禁則(やってはいけないルール)がつきものですが、それらについても必要最低限に抑え、「まずは編曲してみましょう」と優しく見守ってくれる著者の語り口には親しみを感じます。

編曲に関する多くの本の中で、正統派のアレンジ手法が基礎から易しく解説されているという意味で、特におすすめできる書籍です。


「3つのケーススタディでよくわかるオーケストレーション技法」


本書は上記二冊とはまた違い、オーケストラアレンジ(オーケストレーション)に特化して編曲を解説している書籍です。

DTMが一般化したことで、ポップス・ロックにも管楽器やストリングスを取り入れる局面がより増えていると感じますが、オーケストレーションの知識はその対処の仕方を支えてくれるものです。

著者は初心者向け音楽理論書の「ちゃんとした音楽理論書を読む前に読んでおく本」を記した侘美秀俊さんなので、その辺りの信頼感もあります。

編曲=音をどう配置するか

こちらの本で取り入れられているのが「トランスクライビング」という手法で、これは主に「ピアノ等によって作られた曲の骨組みを大きな楽器編成に振り分けていく作業」のことを意味するものです。

つまりこの作業がオーケストレーションの本質で、メロディラインとそれ引き立てるハーモニー・リズムをどのような楽器によりどう表現していくかは編曲の根本的な行為ともいえます。

オーケストレーションはポピュラー音楽のアレンジにも通じる編曲の基礎となるため、真剣に編曲を学んでみたいという方にとってはこれらの知識がより意味のあるものに感じられるはずです。


「ベースラインの構築法」


こちらはそもそも「編曲」という総合的な作業とはまた違いベースアレンジのみに特化した書籍ですが、関連する本としておすすめできることからここに加えました。

タイトルの通りベースラインを構築するための考え方がとにかく細かく解説されており、そのあたりの編曲に悩んでいる人には必ず目を通してほしい書籍といえます。

特にベースはアンサンブルの土台となるため、このような専門書を活用してパートごとのアレンジについて理解を深めることも大きな意味を持ちます。

スムーズで説得力のあるベースラインを生み出す方法が学べる

書籍のサブタイトルにもなっている「非和声音」は、ジャズベースを前提とした本書のアレンジ手法の中でも根幹を成すものです。

このような考え方はポピュラー系のベースにもそのまま流用できて、言い方を変えればポップス・ロックのベースアレンジは「非和声音」をどう処理するかにかかっているともいえます。

本書をきちんと読み込むことで、コードをどのようなベースラインによって支えるべきかが明確に理解できるはずです


洋書翻訳本

「ドン・セベスキー コンテポラリー・アレンジャー」


洋書を翻訳した本の中には、アレンジ系書籍の名著といわれるものが多く存在しており、本書「コンテポラリー・アレンジャー」もそのひとつです。

ジャズ・フュージョン系のレーベルとして有名な「CTI」のアレンジャーでもあるドン・セベスキーが自身の知識と経験を惜しげもなく書き記した本として有名で、そこからは実用的なアレンジテクニックが学べます。

内容はジャズ系のバンドアレンジがメインとなっており、その多くを管楽器と弦楽器のアレンジに関する著述が占めています。

プロアレンジャーの頭の中を知ることができる

著者が実際にアレンジした楽曲の譜面を載せて、そこで扱われている音符を「なぜこのようなアレンジをしているか」という観点から細かく解説することで、編曲の考え方を体験することができる構成となっています。

また、本書に記載されている、楽器ごとの特性や音域に関する解説は管弦楽技法に通じるものともいえそうですが、それらをポピュラーミュージック的な観点から語っているところが興味深いです。

これらの知識はポップス・ロックにおけるブラス・ストリングスアレンジにもそのまま活用できることから、主にそのような点で実用的なアレンジ手法を学びたいという方におすすめできます。


「編曲と作曲法 モダンアレンジングテクニック」


本書も原書としては歴史のある本で、ジャズのビッグバンドに通じるポピュラー系のバンドアレンジが学べる書籍として知られています。

著者はプロのアレンジャーとしての活動と共に音楽教育にも力を注いできており、実用的であると同時に、学習者が疑問を抱えやすい点についても丁寧に解説している姿勢には好感が持てます。

譜例も豊富で、手書き風の五線譜には若干歴史を感じますが、その分親しみやすいともいえます。

「セクショナルライティング」という概念

本書の中心となっているのが「セクショナルライティング」の概念で、これは主旋律を支えるその他のラインを重ねながらセクション(楽器のグループ)によってどのようなサウンドを生み出すか、を解説するものです。

それらを理解するためには、やはり根本的なコードや度数の知識が求められますが、その内容を踏まえることでアンサンブル全体としての響きをよりよいものにしていくための方法が把握できます。

オーケストレーションについても記載もあり、前述した「コンテポラリー・アレンジャー」とはまた違った意味で実用的な編曲手法が学べるためおすすめです。


まとめ

編曲が学べる本についてまとめてみましたが、実際のところきちんとした編曲手法を身につけるためには、書籍で学ぶだけではなく実際に編曲を体験することが欠かせません。

ここで挙げた本がその土台を作るのに役立つため、是非参考にしてみて下さい。

洋書翻訳本は、若干レベル高めです。