「どうでもいいような曲しか作れない作れない」という悩みは、作曲初心者の方が持つ代表的なものです。
こちらではそのような悩みに対するアドバイスをご紹介し、そこからさらにその悩みをより深く掘り下げてみます。
目次
結局は、何度もやって上手くなるしかない
「自分の曲に誇りが持てない」という悩み
冒頭でご紹介した「どうでもいいような曲しか作れない作れない」は、いわば「自分の曲に誇りが持てない」とも言い換えることができます。
彼らの多くは自分の作る曲に対して主に以下のような評価を下しています。
- メロディやコード進行がシンプルで幼稚すぎる
- どこかで聴いたことのあるようなメロディ
- 曲の展開がありがち
- ひと言でいって「つまらない曲」
- 他人に自慢できない曲
…書いていてなかなか切なくなってしまいますが、切実な悩みとしてこれを何とか打開したいと考えている方も多いのではないのでしょうか。
やっぱり繰り返して上達させる以外に道は無い
この悩みを乗り越えるための答えは、
何ごとにおいてもそうですが、経験が浅い状態で物事を上手にこなせることはありません。
上手くできない自分を受け入れ、それでも作曲を続けていくことで次第に良い曲が作れるようになっていくのです。
これはすべてに通じる当たり前のことです。
自分にセンスが無い、と悩む前に「センス」の意味をはっきりさせる
悩みの本質は「楽しくない」「自分にはできない」という思い
私はこの手の悩み相談を受けるとき必ず上記のようなアドバイスをして、さらに「自分に厳しくしすぎないように」と付け加えるのですが、実をいうと相談者の多くはもっと根本的な部分で悩んでいます。
そこにあるのは
- 作曲が楽しくない
- 初心者レベルでも結構良い曲を作れる人がいるなかで、自分にはそれができない
というような彼らの想いです。
言い換えれば彼らは「もっと楽しみながら作曲にのめり込んで、上達に向って行動を重ねていきたいのにどうにもそれがうまくいかない」と悩んでいるのです。
それを通して、彼らは「自分にはセンスがないのかな…」と考えてしまいます。
センスのある人は「できない期間」をすぐに脱してしまうほど行動している
彼らのいう「センスのある人=良い曲が書けてしまう人」は最初からすごく良い曲を作っているような気がしてしまいますがそんなことはなく、やはり最初は誰もが同じようにいわゆる「平凡な曲」を作っています。
でも、その「平凡な曲」しか書けない状態をどんどんと塗り替えて、短期間の間に作曲のコツを掴んで良い曲を作れるようになっていくのです。
その姿だけを見れば「経験が浅いのにこんなにしっかりした曲を作れている=センスがある」と感じられますが、そこに至るまでにはやはり試行錯誤があり、行動の積み重ねがあります。
センス=楽しい・やりたいと心底思える気持ち
そのうえで、ではなぜ「センスのある人」はそんなにできるようになっていくのでしょうか。
それはひとえに
- 作曲・音楽が好きだから
- 曲を作りたい、という欲求が強いから
- 作曲のための行動を苦だと思わないから
ということに尽きます。
これらがあれば、行動は必然的に行われることになりますし、作曲のための試行錯誤も進んで行うようになります。
他人の曲を分析するし、コードやメロディの作り方を勉強して自分のものにしてしまうし、もっと良い曲を作ろうと何度も作曲を繰り返します。
やっていて楽しいわけですから、これは当然です。
突き詰めると、冒頭で述べた「どうでもいいような曲しか作れない作れない」と悩んでいる人は、このような気持ちを持てていないのです。
自分への問いかけ、そして方向転換も良い
そもそも本当に作曲やりたいですか?
このような悩みを持っている場合には、一度自分に
「そもそも本当に作曲がやりたいか?」
と問いかけてみて下さい。
その答えが「本当にやりたい」であれば、もはやこんな悩みを持つヒマもないほど、すぐに行動を起こしているはずです。
そして、その答えが「うーん…そうでもないかも」だったら、無理してそれをやる必要はないと思います。
「あこがれ」と「それをやることができる」は違う
確かに、アーティスティックに曲を作る姿にはあこがれてしまうものです。
しかし、「やってみたいなあ」とあこがれるのと「それが自分に合っている=やることができる」とはやはり違います。
そこには自分の性質があり、向き・不向きがあり、環境があり、いろいろな要因があるのです。
作曲ではない他の物を選べば、自分自身がまさに上記で挙げたような「センスのある人」になって、そのジャンルで思ってもみなかった成果をあげるかもしれません。
まとめ
ここまでをまとめると、この「どうでもいいような曲しか作れない…」の悩みに対する答えは、既にお伝えしたように「繰り返し作曲するしかない」となります。
そして、「その前に一度立ち止まって自分に問いかけてみてください」ということです。
そうすると、思ったほど自分が作曲に熱意を感じていない、ということに気付くかもしれません。
またその反対に、「やっぱり作曲をやりたい」と気持ちを再確認できるかもしれません。
そうなれば「センスのある人」になれる素質は十分にあるため、あとは自分の思いに従って行動を繰り返していけばいいのです。
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