「動きのある部分」と「動きのない部分」の対比

メロディは上がったり下がったり、また伸びたり縮んだりしながら展開していきますが、曲の中のすべてのメロディが似たような性質を持っていると、曲は平坦で変化の乏しいものになってしまいます。

メロディ全体の構成を考えるときには、「動きのある部分と動きのない部分をいかにバランスよく配置するか」という点を考えることが大切で、それぞれの対比をしっかりと提示しながら、ドラマチックで変化のある曲に仕上がるよう心がけてください。

実際の曲での例

以下はメロディの構成例です。

  • 坂本九『上を向いて歩こう』
  • 「上を向いて・歩こう」→「涙が・こぼれないように」

「上を向いて・歩こう」の部分は音域が狭く、メロディのリズムも控えめで動きが少ないのに対し、その後の「涙が・こぼれないように」の部分では、メロディは伸びやかに上昇していてリズミカルで華やかなものに感じられます。前半の動きのない部分と、後半の動きのある部分が組み合わさることで、それぞれがお互いを引き立てあうような働きをしていることがわかるはずです。

既存の曲の中ではこのような例は沢山見つけることができるため、動きのあるメロディがどのようなタイミングで登場しているか、またその前後にはどんな性質のメロディが配置されているか、ということに着目しながら、そこで使われている手法とその効果を改めて体感してみてください。


作曲教室もやっています